ライフサイクルに関われる崇高な仕事 高齢社会に向けて専門性を強化
仕事内容としては、医師の診療のサポートや患者の世話と観察、報告、記録、手術の準備、チーム医療のコーディネーター役など多岐にわたる。 今後は在宅看護のニーズに応えるため、より専門性の高い看護師の充足が課題となってくる。それを受けて昨年から、褥瘡(床ずれ)等の創傷ケア、摂食・えん下障害、認知症高齢者などに関わる研修を終了した専門看護師・認定看護師の配置が評価されるようになった。 職場としては、病院や診療所、開業医院が多いが、老人福祉施設(老人ホーム・老人保健施設・訪問看護ステーションなど)や、社会福祉施設(身体障害者施設・心身障害児施設など)にも活躍の場が拡大している。 また、豊富な経験を生かして、企業の健康管理部門、医療関連事業、行政機関、海外での医療活動などに転身することも可能である。 予防・ケア重視の医療へと変化するなか、看護師には知識や技術だけでなく、人間的な心の支えとなることが求められている。人間の誕生から死まで、ライフサイクルに関われる崇高な仕事。看護職の魅力はまさにここにあるといえるだろう。 看護師になるための国家試験受験資格を得るには、大学・短大・専門学校の看護系学科を卒業するコース、または高校看護科や準看護学校を卒業して準看護師試験に合格後、看護学校・養成所を卒業するコースがある。