最先端医療を担うスペシャリストをめざして
チーム医療
Photo
近年、医学の進歩と医療技術の高度化・専門分野化には目覚しいものがある。それと平行して医療現場ではさまざまな専門職がお互いに対等に連携し患者中心の医療の実現をめざす「チーム医療」が主流になってきた。そのため、高度な知識と技術高い職業倫理を持ったスタッフの養成が課題となっている。
看護師
 医療・保健・福祉の連携が進むなか、看護の場は、病院や診療所だけでなく、老人福祉や在宅などへと広がっている。従来は医療の介助が中心業務だったが、昨今は入院・在宅ともに、患者の日常生活の質を向上させることが主になってきており、生活支援の専門家として大いに期待されている。


病院・福祉施設・在宅…活躍の場が広がる生活支援の専門家

看護士

ライフサイクルに関われる崇高な仕事
高齢社会に向けて専門性を強化


  仕事内容としては、医師の診療のサポートや患者の世話と観察、報告、記録、手術の準備、チーム医療のコーディネーター役など多岐にわたる。
  今後は在宅看護のニーズに応えるため、より専門性の高い看護師の充足が課題となってくる。それを受けて昨年から、褥瘡(床ずれ)等の創傷ケア、摂食・えん下障害、認知症高齢者などに関わる研修を終了した専門看護師・認定看護師の配置が評価されるようになった。
  職場としては、病院や診療所、開業医院が多いが、老人福祉施設(老人ホーム・老人保健施設・訪問看護ステーションなど)や、社会福祉施設(身体障害者施設・心身障害児施設など)にも活躍の場が拡大している。

看護士  また、豊富な経験を生かして、企業の健康管理部門、医療関連事業、行政機関、海外での医療活動などに転身することも可能である。
  予防・ケア重視の医療へと変化するなか、看護師には知識や技術だけでなく、人間的な心の支えとなることが求められている。人間の誕生から死まで、ライフサイクルに関われる崇高な仕事。看護職の魅力はまさにここにあるといえるだろう。
  看護師になるための国家試験受験資格を得るには、大学・短大・専門学校の看護系学科を卒業するコース、または高校看護科や準看護学校を卒業して準看護師試験に合格後、看護学校・養成所を卒業するコースがある。


助産師
責任を持って出産を円滑に進め、新生児と乳児のケアを行う専門家。妊娠・出産・子育てだけでなく、女性の一生の性と生殖に関わる健康問題を中心に、家族や地域に対してもケアや保健指導を行う。家庭、地域(助産所を含む)、病院、診療所、ヘルスユニットなど活躍の場は広い。
  受験資格
(1)看護師国家試験に合格した人、または文部科学大臣指定校において3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた人。(2)文部科学大臣指定校において、1年以上助産師に関する学科を修めた人、あるいは厚生労働大臣指定の助産師養成所を卒業した人。

ニュースの詳細は朝日新聞へどうぞ。購読の申し込みはインターネットでもできます。
asahi.comに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
| 朝日新聞社から | サイトポリシー | 個人情報 | 著作権 | リンク| 広告掲載 | お問い合わせ・ヘルプ |
Copyright The Asahi Shimbun Company. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission