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- 医師・診療放射線技師 臨床工学技師・臨床検査技師

医師法の適用を受けて病気の診断や治療、投薬に当たる医術の専門家・医師。患者の診療をする臨床医と、基礎医学を研究する研究医がある。大半が臨床医だが、近年は 女性が増加しており、若い医師の約3分の1を占めている。

診療放射線技師は、画像検査、放射線治療、放射線管理などを行う。臨床工学技士は、手術室やICU で高度な医療機器を操作する。臨床検査技師は、検体検査や生理学的検査をするが、女性の多い職種である。
チーム全員で総合分析し最も有効な解決法を追求医師は方針を決定する

医療従事者の使命は、大きく分けて二つある。一つは「治るべき病を全力を尽くして治す」こと。もう一つは「不治の病であっても、最期まで希望を持って生きられるよ う支援する」こと。医療の現場では、現代医学では解決のできない問題が多々あり、個人の持っている知識や技術には限界がある。そんなとき、患者の立場に立ってサポートするには「チーム医療」が必要となる。
「チーム医療」のなかで、中心的存在となる医師の果たす役割は大きい。リーダーとしてチームのメンバーである各分野の専門家の知識や意見を十分引き 出すことが求められる。医師にはない知識や技術を惜しみなく出し合ってもらい、チーム全員で患者の状況を総合的に分析して、一番良い解決法は何かを探る。その中で 医師は基本方針を決定し、それぞれのスタッフに役割分担をしていく。
ここで重要なのは、皆でよく話し合って方針を決めておくこと。また、その基本方針は、どのスタッフに聞いても同じになるよう努力することが必要である。
キーポイントは、積極的なコミュニケーション

「目の前にいる病人を救いたい」という強い意志があれば、医療の現場に立ったとき、大きなやり甲斐を感じるだろう。とはいうものの、医師には他の医療専門職と比べて、 法的に認められた医療行為の領域が広く、その分責任の重さも格段の差がある。
これからの医療現場に求められる医師のあり方とは、ひとことで言えば、患者の人生に貢献するために働くこと。そのためには、すべての診療にインフォームド・コンセント の考え方を導入し、患者との信頼関係を築いてより良い治療に結びつけることが必要だ。
「チーム医療」においても、医師には全体像を見極める力が要求されるため、謙虚な姿勢でスタッフ一人ひとりの意見に耳を傾けることが大切である。このように周囲と 積極的にコミュニケーションを図り、良好な人間関係を築きながら、常に自分の能力を最大に発揮できるように努力をすることが重要である。「チーム医療」とはコミュニケーション医療にほかならないのだ。
なお、医師になるには、高校卒業後、大学の医学部で6年間学び、国家試験に合格しなければならない。
女性の参入が急増年々ニーズが高まる分野

仕事の内容は、医師・歯科医師の指示のもとに、(1)X線、CT、MRI、超音波などの各種画像検査、(2)ラジオアイソトープ検査、(3)超高圧放射線治療、ラジオアイソト ープ内用療法、小線源療法などの放射線治療、(4)医用画像療法管理、(5)放射線管理の5つに分けられる。
放射線医療の現場では、最新の科学技術がいち早く取り入れられるため、医師のみでは抱えきれない領域と化している。機器の安全性や体位の変更に対し、診療放射線技師は患者に十分な説明を行う必要がある。知識・技術ともに的確に対応できるスペシャリストとして、需要は年々高まっている。また、乳がん検診における乳房撮影ニーズに応じるため、女性技術者が増えているのも特徴だ。
主な就職先として、病院や保健所などの医療機関のほか、医療機器メーカーの研究開発や原子力工業部門などがある。資格取得方法は、高校卒業後、養成施設(短大・ 専門学校など)で3年以上必要な知識と技能を修得するか、大学の診療放射線技師養成課程で4年間修学し、国家試験を受験する。
高度な医療用電子工学機器を駆使、科学医療の最前線で人命に関わる

医学と工学の両分野にまたがる知識を備えた臨床工学技士の仕事は、医師の指示のもと、生命維持管理装置の操作が中心だ。このほか、病院内のあらゆる医療機器 の保守・点検、他のスタッフへの機器の正しい使用法の指導なども行う。
生命維持管理装置とは、人間の呼吸、循環または代謝の機能の一部を代替したり、補助したりする 装置のこと。業務は人工透析が中心だが、人工心肺装置、人工呼 吸器、ペースメーカー、除細動装置などの最先端機器を扱うため、チーム医療に不可欠な存在となっている。
医療の現場では、患者と会話を交わす機会も多いので、コミュニケーション能力が問われる。活躍の場は、医療機関(手術室・人工透析室・救命救急室など)のほか、医療機器メーカー(研究開発・教育・指導など)がある。医療が高度化するなかで、医療機器に依存する機会が増えている。専門技術を持つ臨床工学技士は、今後ますます必要とされるだろう。
臨床工学技士になるには、高校卒業後、養成施設(大学4年、短大3年、専門学校3年)を卒業して、国家試験に合格しなければならない。
診療の入り口で治療のベースを担う

医師が的確な診断や治療を行うには、専門的な判断に基づいた正しい分析データが必要だ。臨床検査技師の業務は、医師の指示のもと、患者の生体から得 られる血液や尿、臓器などの検体を検査したり、心電図や脳波などの生理検査を行う。病気の経過観察、治療効果の判定、病気の早期発見などに大いに貢献している。
仕事の内容としては、患者と間接的に関わる検体検査(血液や粘液、尿、便など)と、患者と直接的に関わる生理学的検査(脳波・眼底写真・呼吸機能検査、心電図、 心音図、超音波、MRIなど)がある。検査のための採血なども行う。細心の注意と慎重さが要求される仕事で、以前から女性が多い。今後も予防医学の進展に伴い、活躍の場はさらに拡大するだろう。

主な就職先は、病院、臨床検査センター、保健所、衛生研究所、検診センターなどのほか、医療・ライフサイエンス・食品関連の企業の開発、検 査部門、医療機器のインストラクターなど。臨床検査技師になるには、高校卒業後、4年制大学、3年制短期大学、3年制専門学校などで養成課程を修め、国家試験に合格することが必要だ。
