

結婚相手を見つけるべく、インターネットサイトが開催する合コンに精を出す。この現象に最初は正直、偏見を持っていた。金銭で「出会い」を手に入れることへのうしろめたさからか、「清潔」や「さわやか」からかけ離れたイメージが拭えなかった。しかし、ではそんな私が男性との出会いに困っていないのかと聞かれると、はっきりと答えは否! 一昔前では「結婚適齢期」などと呼ばれていた年齢をはるかに超えたいまも、独身であり、彼氏募集中であり、一カ月に15回は「誰かいい人と出会わないかな」と口にしている。
会社や友人関係を見渡してもいないし、紹介の誘いも底を尽きた感がある。ハンカチを拾ってくれた人と運命の……なんて、この先も絶対にないだろう。そう、30歳を過ぎると仕事や趣味は右肩上がりで充実していくけれど、出会いは目に見えて減っていくのだ。これはもう事実として認めて、具体的な一歩を踏み出そうじゃないか! しかしそうなると私たちが起こせるアクションは、決して多くない。むしろこの状況で“合コンセッティングサービスの利用”を排除した場合、ほかに何が残るのか、逆に聞きたくなる。しっかりとしたシステムがあり、健全な場である保証があるのなら、そこに出会いを求めた男女が集まるのは、考えれば考えるほど自然なことのように思えてきた。

そんな感じで、肯定と否定の気持ちを半分ずつ抱えての参加となった、「スパークリングワイン合コン」。簡単に説明すると、参加者は男性9名女性8名(一名が体調不良により欠席)。部屋には大きなテーブルが3つ並べてあり、それぞれのテーブルで男性3名、女性3名の計6名(1つのテーブルは女性が2名)が顔を合わせて、食事と会話を楽しむことになる。そして45分が経ったら男性3名が次のテーブルに移動。全員と一度は顔を合わせて会話ができるシステムになっている。
参加者が席に着き、いよいよスパークリングワインのボトルを開けて、今宵の出会いに乾杯。さて、ここでおそらく気になるのが、「どんな人が参加しているの?」ということだろう。正直私も、いかにもモテなさそうな人たちが集まるのでは? なんて思っていた。でもそれはまったくの誤解。男性も女性も、「いや、別にここにわざわざ来なくても」と声をかけたくなるような人ばかり。職種はさまざまだけれど、それぞれにきちんと職を持ち、趣味を楽しみ、社会に安定した基盤を築いている人たちが集結していたことには、本当に驚かされた。
さらにみなさんコミュニケーション能力も高く、初対面にも関わらずものの5分ほどで、あちこちで笑い声が起きはじめる。女性への気配りを忘れない紳士的な態度は、昨今の若い男性にはあまりないスマートさ。「45分も会話が持つかな?」なんて最初は思っていたけど、時間はあっという間に過ぎていく。はじまって5分で否定的なイメージが吹っ飛んでしまった私。15分後にはすっかり仕事を忘れて、普通に合コンを楽しむ姿があった。
