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続 30歳からの結婚特集

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SPECIAL 結婚お祝い特集 今回モデルになっていただいた石橋夫妻

〈婚活〉ノススメ
結婚氷河期時代における幸せな出会いの見つけ方

 現在、適齢期の独身者の9割が結婚したいのにしていない。先日新聞を開いたら、そんな衝撃的なデータが目に飛び込んできた。ふと周囲を見回してみると、たしかに一昔前に比べて30代40代の独身者の数が格段に増えているような気が……。少子化ニッポン。果たして結婚率までもがこのまま停滞したままで本当に大丈夫?
 「女性たちよ、狩りに出(い)でよ。男性たちよ、自分を磨け」。今年6月刊行の『「婚活」時代』(山田昌弘氏との共著)において、こう檄(げき)を飛ばしたジャーナリストの白河桃子さん。就職したい学生が「就活」にいそしむように、結婚したい人は「婚活」(結婚に向けた積極的な活動)を開始すべし。そう説く白河さんに、現代日本の結婚をめぐる現状と「婚活」成功のためのポイントについて伺った。

なぜ「婚活」しないと結婚できなくなっているのでしょうか?

 日本には昔から自動的に結婚できるお見合いというシステムがありました。お見合い結婚の比率はデータ上では1960年代半ばあたりから恋愛結婚に抜かれていきますが、本当に恋愛結婚が増えたかというと実はそうでもない。企業が事務職の女性を男性社員のお嫁さん候補として囲い込むという「集団お見合い」の中でみんなうまく相手を見つけていたのです。

 しかし、恋愛が自由化し、バブル経済崩壊を経て企業の中で若い男女が自動的に囲い込まれるシステムが崩壊してしまった今、就職氷河期を経験した大量のaround30世代が今度は「結婚氷河期」に突入しているというのが現在の状況です。

 女性の方には、結婚後の生活を支えていけるだけの相手にめぐりあえないという切実な事情があります。特に就職氷河期世代の女性は満足のいく仕事が見つけられなかったり、仕事に就いていたとしても子育てとの両立が考えられないほどハードだったりするケースが多いので、心のどこかでせめて出産、育児中の何年間の期間は夫に養ってほしいと考えている。女性が結婚相手に望む年収は500〜600万などと言われていますが、就職氷河期世代の現実を見れば、本当に選択できる男性の幅がものすごく狭まってきますよね。

 そのせいか、男性の場合は結婚と年収との相関関係がはっきり出てしまっていて、経済的状況で結婚そのものをあきらめてしまっている人が増えています。あとは、コミュニケーション能力の問題ですね。女性とまともに話もできない男性と、ちょっと声をかければつきあってくれる女性がたくさんいる男性というように完全に二極化しています。出産というタイムリミットのある女性に対して、男性にはリミットがない。そして、何歳で課長になって何歳で家を買ってというような男の人生プランのようなものも既に崩壊している。そうなると、後者のタイプの男性は結婚をいつまでも先延ばしにする。結婚できない人はできないし、できそうな人は先延ばしにするので、結局みんなが結婚しないという状況が加速しているのです。

どのような心構えで「婚活」にのぞむべきなのでしょうか?

 女性に関しては、まずは経済的に男性に頼るという発想を捨てることから始めるべきですね。男性に高い年収を求めている限り、多数の女性が特定の男性にピンポイントで群がってしまう非効率な構図は変わりません。女性も細く長くでも働いていけば、男性に求める年収の半分程度は確保できますよね。私は、結婚したい女性にははっきりと「まず働き続ける覚悟をしましょう!」と言っています。

それと、女性の場合は特に減点方式で相手を見てしまう人が多いと思いますが、人をマイナスで評価しないよう心がけることも重要です。団塊世代の女性にとって結婚は「生活必需品」でしたが、今の女性には他の選択肢もあるという意味で結婚は「嗜好品(しこうひん)」になっている。嗜好品だからこそ、より自分の好みのもの、より性能がよいもの、より安全なものが欲しくなる。それが減点方式という発想につながってしまっているのかもしれません。

 あとは、待っていて選ばれることが素晴らしいと思い込んでいる女性がいまだに多いのですが、今は男性も受け身。そんなことでは何も始まりません。出産のリミットを考えれば、女性の方がより危機感を持って、自分からどんどん動いていくよう意識を変える必要があるでしょうね。

 男性は、コミュニケーション能力を高めること。これに尽きます。経済力をもし凌駕(りょうが)するものがあるとしたらコミュニケーション能力でしょう。結婚生活にもモデルケースがなくなり、家事や育児の分担などをすべて夫婦で相談して決めて行かなくてはならない今の時代、結婚後も高いコミュニケーション能力が求められているのですから。

 特に女性との出会いの入り口にも立てていない男性は、まずは美容院に行ってみるなど、身だしなみへの意識を高めていくことから始めるべきかもしれません。女性はおしゃれすぎの男性にもひきますが、清潔感のない男性も視野に入らないのです。

「婚活」成功のための具体的なポイントを教えてください

 例えば、手軽なわりには目的意識が違う人が集まってしまう合コンは「婚活」においては長らく最も結果が出ないものの一つとされていますが、最近ではその形態も変わってきています。例えば、最近注目を集めているのは、みんなで一緒に何かをやってから行う「+α合コン」。これは、自分の魅力をその場で打ち出せるプレゼン能力が低い人でも共通の話題があるので輪に入っていきやすいというだけではなく、そんな面倒くさいことまでしてやるというハードルがあるので既婚者や恋人のいる人をシャットアウトでき、結婚に熱心な人しか来ないというメリットもあるわけです。料理教室やアロマセラピーなどのほか、座禅や写経をした後に合コンするという企画を打ち出している合コンビジネスがあります。人間誰しも沈黙の後はしゃべりたくなるわけで、わりと盛り上がるらしいですよ。後は、船を借り切って出航して退路を断つという、逃げ場のない「船合コン」や「ペット合コン」というのも聞きますね。

 後は、会社と家以外でもう一つ行くところを作るというのも有効です。例えば、学校や社会人大学、NPOやボランティア、区のスポーツサークルなど、異性の比率がある程度大きいところに参加してみる。犬の散歩でも良いんです。犬がいると話しかけやすいからと、高級住宅地にある公園に犬を連れて決まった時間に散歩に行き、経済状況の良い独身男性を探している女性もいるそうですよ(笑)。

 また、発想を変えて、今「市場」に出ていない人たちを開拓するフロンティアスピリットを持ってみることも重要です。例えば、理系の男性。研究職で女性との接点のない人たちの中には独身男性が多くいますし、彼らは結婚しても良き夫になるという声も多い。まさに手つかずの沃野(よくや)、狙い目です。こういう方達は意外と結婚情報サービスに登録していたりしますので、自分も登録してみるとか、ネット上での出会いを探すとか、「婚活」の一貫として研究職の多い企業の派遣社員になるなども一つの手だと思いますよ。

 『「婚活」時代』を出してから、「今婚活中なんです」と明るく言えるようになったという声を多くいただいています。たしかに「結婚相手を探しています」というよりも、「ただいま婚活中!」と言った方がチャンスは広がりそうな感じはありますよね。まだまだ男性も女性も出会いにガツガツするのがかっこ悪いと思って、本当にみんな受け身。でも、みんなが受け身だってことは、ちょっと活動するだけで大きな成果が期待できるということ。何もせずに悩んで結局あきらめるのではなく、前向きな気持ちで「婚活」してほしいですね。

 思い立ったが、吉日!みなさんも、ぜひ今日から「婚活」を始めてみてはいかがですか?

幸せになる!女の「婚活」バイブルうまくいく!男の「婚活」戦略
白河桃子 ToukoShirakawa
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。
ジャーナリスト&ライター。
公式ブログ: http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
「日経ビジネスアソシエ」、「プレジデント」「日経」ビジネスオンライン他多数女性誌に執筆。女性たちの年代別ライフスタイル、未婚晩婚、少子化、働く女性のインタビューがテーマで、結婚情報サービス業界の取材では第一人者。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の「婚活時代」(ディスカバー21)が17万部のヒットに。「婚活」は2008年度流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。
大ヒット「婚活時代」の著者白河桃子present’s
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