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続 30歳からの結婚特集

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SPECIAL 結婚お祝い特集 今回モデルになっていただいた石橋夫妻

ワーク・ライフ・バランスを考慮し「婚活」は新しい価値観で臨むべし 対談 白河桃子さん×牛窪恵さん

 30代からの大人の結婚を語るにあたり、いまや外せない存在なのが、「婚活ブーム」をけん引する白河桃子さんと、独身男女や「草食系男子」の実態にくわしい牛窪恵さん。新聞や雑誌など各メディアで活躍中のお二人に、今回は対談形式で、草食系男子が増加する現代における、婚活の傾向と対策についてたっぷりお話いただきました。

共働きは当たり前!夫婦ともに「ゆる働き」がこれからの主流に

牛窪恵さん
牛窪恵さん

白河 最近は「婚活」という言葉だけが先走ってしまい、間違ったとらえ方をされることがあり、少々気になっています。山田先生の調査で、年収600万円以上の独身男性は3.5%しかいないと書いたのですが、「3.5%しかいないから急がなくちゃ!」と結婚へ向けてあわてて活動を始めることは「婚活」とは呼びません。私が提唱していることはまったく逆。女性に、「結婚とは男性が女性を養うもの」という考え方を変えてもらおう! というのが本当のねらいです。

牛窪 専業主婦願望は捨てないと、これからは結婚するのが難しいかもしれません。今はほとんどの男性が、奥さんにも働いて欲しいと思っていますからね。「専業主婦志望です」と言ったとたんに、男性から敬遠されてしまう場合も。とくに草食系男子は出世の意欲があまりありませんから、結婚したいのであれば、「女は家にいて、男の人が外でどんどん稼いでくれる」という価値観はすぐに捨てた方が賢明ですね。

白河 つまり「婚活力」は「稼ぎ力」なんです。社会全体が経済的な不安に包まれているいま、すでに共働きでなければ中流の家計が保てなくなっている。だからこそ女性たちはいま、結婚してもずっと働き続けることを前提に、自力で労働環境の整備を行う必要があるんです。

牛窪 でもそのためには男性はもちろん、社会全体が変わっていく必要があります。共働きなんだから、家事も妻の手伝い程度では妻が納得がいかなくて当然。これからの男性は、家事も育児も基本的なことはしっかりできないと。また企業も女性が働きやすい環境づくりをもっと早急に進めるべきですよね。

白河 結局、結婚というのはシステムですからね。こんな世の中ですし、男の人でもある日突然職を失ってしまうかもしれない。でもそんな時に奥さんが働いていれば、とりあえず寝食には困らないですよね。このように結婚して経済的に支え合うということは、厳しい社会を生き抜くためのリスク分散になる。どちらか一方が仕事にガツガツ集中するのではなく、ともに働き、ともに家を支え、時には力を抜きながら協調し合って暮らしていく。そんな「ゆる働き」がこれからの主流になっていくのではないでしょうか。

牛窪 もちろん結婚は、男性にも大きなメリットを与えてくれます。景気の好転がいつになるのかまったく見えないような不安定な世の中、男性は適応能力が高い女性のそばにいる方が強くいられる。男性はやっぱりナイーブなんですよ。だからこそ怖いもの知らずの女性にバックアップしてもらえる環境は、大きな強みになってくれるはずです。

白河 日本はいま経済危機を迎えていますが、これはひとつのチャンス。これくらい大きな変動を迎えないと、人間の意識なんて簡単には変わってくれませんから。100年に1度と言われるほど大きなこの経済危機きっかけに、今後はドラスティックに結婚観が変わっていくと思います。

キーワードは「家族」!草食系男子に結婚を決意させるアプローチ法

両親とのきずなが深い石橋夫妻
両親とのきずなが深い石橋夫妻

牛窪 草食系男子はとにかく家族と仲が良い「イエラブ族」なのが特徴。20代の男の子のうち65%が母の日にお母さんにプレゼントをしているというデータも出ています。

白河 だからやっぱり草食系男子は結婚に向いていると思うんですよ。ただアプローチの仕方をまだ女の子たちがわかっていないのかもしれません。

牛窪 草食系男子は恋愛に対して「エコ(省エネ)」で、とにかくスローペースですからね。早く結婚して子どもが生みたいと考えている女の子が、待ちきれるかどうかが問題。

白河 そこで有効なのが「親を巻き込む」こと。最近、婚活の成果報告をしてくれる女性が増えたのですが、親に会ったとたんにトントン拍子で結婚まで進んだというケースがけっこう多いのです。

牛窪 早く結婚させたい親も多いですからね。紹介されると同時に「じゃあ式はいつにしようか?」なんて話になるはず。草食系男子は親が嫌がることをやろうとしませんから、親が結婚の波を作るとわりとスムーズに巻き込まれてくれるかもしれませんね。

白河 親と仲が良いというのは結婚してからのポイントも高い。これからは専業主婦が減少するでしょうから、家事や育児の面で親と助け合える関係が築けていることは重要です。

牛窪 高度成長期のころは、親と離れて住む核家族がベストな家族の形だったのかもしれませんが、これからは二世帯や近居などで親と支え合って暮らした方が生活しやすいはず。もちろん食費などお金をきちんと入れることが前提ですけどね。

上司も必見!草食系男子から学ぶワーク・ライフ・バランス

白河 親や上司、とくにバブル世代の方々は、最初は草食系男子の存在を信じなかった。「そんな男いないだろ?」「男はくどいてナンボだろ!」みたいな反応でしたから。最近はようやく認識し始めたみたいですが、一概に否定的なようです。

牛窪 草食系男子は仕事に対してもあまり意欲がないと思われがちですから。会社を背負って立つ男にはなれないと思うのでしょう。

白河 会社に奥さんからしょっちゅう電話があったり、保育園のお迎えという理由で退社したり、こういう態度が仕事に対して真剣じゃないように映っているのかもしれない。でも彼らのワーク・ライフ・バランスは決してでたらめなものではなく、「共働きが当然」という社会の流れにはしっかりマッチしているんですよ。上の世代から見ると抵抗があるのはわかりますが、可能な限りフォローしてあげてほしいですね。

牛窪 それに彼らの働き方や労働への考え方を、他人事と考えるべきじゃない。これからバブル世代には親の介護という問題が降りかかってきます。そうした状況になったとき、「男は仕事が命!」といったような価値観ではとうてい立ち行かなくなるはず。会社としてはそうした今後の問題を考慮して、草食系男子のワーク・ライフ・バランスを観察し、モデルパターンとして精査していくべきだと思います。

白河桃子 ToukoShirakawa
東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。
ジャーナリスト&ライター。
公式ブログ:
http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
「日経ビジネスアソシエ」、「プレジデント」「日経」ビジネスオンライン他多数女性誌に執筆。女性たちの年代別ライフスタイル、未婚 晩婚、少子化、働く女性のインタビューがテーマで、結婚情報サービス業界の取材では第一人者。山田昌弘中央大学教授とともに 「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の「婚活時代」(ディスカバー21)が17万部のヒットに。「婚活」は2008年度流行語大賞にノミ ネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。

大ヒット「婚活時代」の著者白河桃子present’s
結婚活動ポータルモバイルサイト 婚ナビ!

牛窪恵 Megumi Ushikubo
マーケティングライター。日大芸術学部卒業。
財務省財政制度等審議会専門委員。
公式ブログ:
http://ameblo.jp/megumi-ushikubo/
01年4月〜インフィニティ(http://www.hachinoji.com/)代表取締役。 1968年、東京生まれ。大手出版社にて編集等に従事した後、独立して雑誌やテレビの企画、取材、執筆やマーケティングに取り組む。 著書に、『草食系男子「お嬢マン」が日本を変える』(講談社)、『独身王子に聞け!』『男が知らない「おひとりさま」マーケット』 (いずれも日本経済新聞出版社)ほか多数。6月、『「エコ恋愛(ラブ)婚」の時代』(光文社)が発売に。
04年11月に積水ハウス(株)と2社共同で「これからの家族を考える会」を発足、同代表。 無類のホテルフリークで、近畿日本ツーリストのホテルプランプロデュースにも関わる。 「日経ビジネスオンライン」「プレジデント」「日経消費ウォッチャー」ほか各媒体にも連載中。
幸せになる!女の「婚活」バイブルうまくいく!男の「婚活」戦略
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