メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

12月18日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

愛知県立大学

長久手市と名古屋市守山区の自然豊かなキャンパスに文理5学部を構え、地域社会の"知の拠点"として歩み続ける愛知県立大学。地域貢献という創立以来の使命を継承しながら、時代とともに変化するニーズに対応し、さまざまな分野に数多くの有為な人材を輩出。「良質の研究に基づく良質の教育」という理念のもと、21世紀の多文化共生社会において、グローバル視点でローカルな課題に取り組むことができる人材の育成に力を注ぐ。

長久手キャンパス
〒480-1198 愛知県長久手市茨ケ廻間1522-3
TEL: 0561-76-8813
守山キャンパス
〒463-8502 愛知県名古屋市守山区上志段味東谷
TEL: 052-778-7102

教養教育

学生一人ひとりの未来を創る教養教育
多彩で質の高いカリキュラムを通して、
グローバル社会に必要な「学士力」を涵養(かんよう)

教養教育科目は各分野の専門教員が担当し、質の高い授業と多様なカリキュラムが組まれている。

グローバル化が進む社会において、教養教育を学部専門教育と並ぶ重要なものと位置付ける愛知県立大学。高島忠義学長のリーダーシップのもとで教養教育センターを設置し、2014年に再編されたカリキュラムのもと、グローバル社会に適応できる「学士力」を備えた人材の育成に取り組んでいる。

「外国語」「教養」「キャリア教育」「健康・スポーツ」の4群からなる教養教育カリキュラムのなかでも、とりわけ重視しているのが「外国語」だ。4名の専任教員を中心に、英語授業の約60%をネイティブスピーカーが担当。単なる会話力ではなく、英語テキストの多読を通じて〝語る内容〟を身に付け、発信するコミュニケーション能力の養成に重点が置かれているのが特徴だ。教員間の情報交流を促進して授業計画、学生対応、教員研修に取り組み、「教養英語相談室」や多言語学習センター「iCoToBa(アイコトバ)」を活用しながら、知的スキルとしての外国語修得をサポートする。

また、異文化への理解を深め、地域・多文化との共生について学ぶ「教養」にも、特色あふれる科目が並んでいる。例えば「愛知の歴史と文化」や「愛知の産業と経済」は、地域への関心を学生が深めることを目指す公立大学の特徴が表れた科目。外国人留学生の視点を通して自国文化への理解を深める「Japan Seen from Outside」、外国領事や落語家など幅広い分野からゲストを招く「英語連続セミナー」など、英語で実施される授業も多い。また「情報科学のものづくり」は、文系・理系の学生が共に学ぶ分野横断型の授業で、学部の枠を越えた学生交流が生まれ、異なる価値観に触れる〝気づき〟のきっかけにもなる。

こうした多彩な教養教育科目を、各分野の専任教員が担当していることも特徴だ。その比率は全体の約45%、「教養」と「キャリア教育」に限れば約85%となり、教員の教養教育に対する責任や自覚も醸成されてきている。カリキュラム再編から3年の〝節目〟を迎え、今後は外部評価による見直しを図り、内容をブラッシュアップしていく予定だ。

グローバル実践教育プログラム

2017年度に新たに始動
地域のグローバル課題に意識を向け、
解決に取り組める人材を育成

学生と海外展開を目指す企業が協働し、多言語での広報を行う「地域ものづくり学生共同プロジェクト」。

文部科学省の支援事業として、2013年度から外国語学部で実施されてきた「グローバル人材プログラム」。留学のプロセスを一貫した教育課程と捉え、複眼的思考や複数言語能力の修得を目的とした同プログラムは、16年度、340名の学部定員のうち171名が単位認定を伴う海外留学を経験し、英米学科・国際関係学科の学生178名がTOEICで800点以上を記録するなど、優れた成果をあげている。

その枠組みを継承しつつ、新たに特色を加え17年に始まったのが「グローバル実践教育プログラム」だ。最大の特徴は対象を全学部に広げたこと。学びの軸足も〝語学〟から〝異文化理解・多文化共生〟へとシフトさせ、大学が持つ文・理5学部の各視点から、地域のグローバル化に伴う課題に取り組み、解決する力を養うプログラムとなっている。

カリキュラムにはフィールドワークやPBL(※)授業をはじめ、学部を横断する実践型の科目が並び、教養教育との連携を明確にしている点も特徴だ。すべて正課として卒業単位に含まれるため、学生もチャレンジしやすい。なかでも外国語科目は、全学部の1・2年生に「TOEIC Listening & Reading Test」の受験を導入するほか、英語以外も多言語にわたって開講。スペイン語・ポルトガル語・中国語など、外国籍就業者が多い地域の特性に応じた語学修得も積極的に後押しする。さらに「iCo To Ba」では、企業・地域・卒業生を包括したイベントの開催など、多彩で柔軟性のある取り組みが計画されている。

また、17年度に教養教育科目に加わった「グローバル学術交流」は、大学が推し進める学内のグローバル化の一環だ。教員の国際研究交流を教育の場にフィードバックする試みで、一つのテーマに基づき5学部の教員が専門を生かした多角的な講義を実施。海外から招聘(しょうへい)した研究者も教壇に立つため、キャンパスにいながらにして最先端の研究内容にグローバルに触れられることも大きな刺激となる。大学院生や留学生も加わり、いわば〝国際討論会〟のようなアクティブラーニングを通して、学生の視野を広げていく。

※ Project Based Learning

ロボティクス研究

次世代ロボット研究所を拠点とした
産学官の共同プロジェクトを推進し、
情報科学分野における技術革新を牽引(けんいん)

先進的なロボティクス分野の研究を行っている「次世代ロボット研究所」。

世界中で「第4次産業革命」の到来が注目を集めるなか、AIやIoT、ロボティクス、ビッグデータ処理など、情報科学分野における技術革新は愛知県だけでなく、日本が対応すべき喫緊の課題だ。「情報システム」「メディア・ロボティクス」「シミュレーション科学」の3コース制を敷く情報科学部では、各領域における教育・研究環境を充実させ、高度な情報技術と総合的思考力を備え、地域社会の発展に貢献できる人材の育成を教育目標に掲げている。

情報科学部の強みの一つが、複数ロボットの協調行動や、自動運転支援に代表される予防安全技術など、ロボティクス分野における先進的研究だ。活動拠点となるのが「次世代ロボット研究所」。延床面積992・13㎡、天井が高く、さまざまな実証実験が可能で、空間内の物体を3次元的に計測できる装置や、照明環境を自在に変化させられる照明設備を備えているのが特徴だ。産業界や自治体からの期待も大きく、完成初年度の2016年には次世代ロボット社会形成技術開発プロジェクト「高齢者が安心快適に生活できるロボティックスマートホーム」(科学技術交流財団「知の拠点あいち重点研究プロジェクト」)をはじめ、6件の共同研究がスタート。学部生や大学院生が研究に参加することで実践的な学びの機会が増え、関連セミナーを開催するなど、環境を活用した人材育成の取り組みも続々と生まれている。

自律移動ロボットによるサッカー競技「ロボカップサッカー」での学生の活躍も、情報科学部の教育・研究の魅力を表す好例だろう。車輪型ロボットを用いるサッカー小型リーグに参戦する「Robo Dragons」は、2009年の準優勝を筆頭に、近年は世界大会への出場・上位入賞を継続。今年7月に地元・名古屋で開催される世界大会では、初優勝を目指す。また、人型ロボットを用いるサッカー標準プラットフォームリーグ「Camellia Dragons」が、2014年のロボカップジャパンオープン初出場から2連覇を達成。昨年は悲願の世界大会本戦への初出場を果たし、今年は決勝トーナメント進出に向けた戦いに注目が集まっている。

注目トピック

〝顔の見える対応〟で
夢の実現をバックアップ

長久手キャンパスで開催された合同企業説明会。

2名の専任相談スタッフが学生一人ひとりの情報を共有する“顔の見える対応”と、各学科のキャリア支援委員による学科の特色に応じたサポートを両輪として、毎年優れた就職内定率を残している愛知県立大学。2016年度にキャリア支援室が行った個別面談は1981件にのぼり、学部卒業生の就職内定率は98.9%と2年連続で過去最高の数値を記録。過去3年間にわたり進路不明者を出していないという事実も、キャリア支援室を中心としたきめ細かなサポートの証しだ。

「学生自身に将来のビジョンを描かせる」という基本方針のもと、教養教育にキャリア科目を設け、1・2年次から人生設計について考えるように促しているのも特徴だ。例えば「キャリア実践」は、学生を6~7人のグループに分け、企業の商品開発に取り組む実践型のキャリア学習で、課題の解決と提案を繰り返して社会人基礎力を養いながら、働くことへの意識を高める内容となっている。さらに、一定条件を満たすと単位が認定されるインターンシップの環境整備も拡充が進んでいる。

就職ガイダンス、企業・業界研究会、卒業生による就職活動体験談など、年間を通じて多彩なイベントも開催する。16年度は61回のガイダンスとセミナーが実施され、のべ4891名の学生が参加。3月に長久手キャンパスで行われた合同企業説明会には、前年度を上回る132の企業・自治体の出展があり、のべ985名の学生が参加した。また、公務員を志望する学生が多いことに対応し、キャリア支援室に公務員相談コーナーを設置。16年度は86件の面談が行われ、全学部から公務員を輩出している。