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10月23日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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中部大学

1939年開校の名古屋第一工学校を起源に、工科系大学として1964年に開学。時代に求められるものを敏感にとらえながら学部・学科の創設や改組を実行し、文理融合の総合大学となった。現在は7学部26学科、6研究科17専攻で教育研究を行う、中部を代表する「知の拠点」だ。緑豊かな春日井の丘に広がる約43万平方メートルのキャンパスには、全学生約1万1千人が集う。そこではワンキャンパスならではのメリットを最大限に生かした、領域を超えた学びと交流が展開されている。

〒487-8501
愛知県春日井市松本町1200
TEL: 0120-873941(入学センター)

宇宙・航空

2018年4月、工学部の新体制スタート
生産現場の技術リーダーを養成する
「宇宙航空理工学科」を開設予定(設置構想中)

宇宙機・航空機の生産現場のリーダーとして、グローバルに活躍できる技術者を育成する計画。

工学専門の大学として出発し、〝ものづくり〟を支える多くの人材を輩出してきた中部大学。「不言実行、あてになる人間」という建学の精神のもと、社会のニーズに応える工学教育を実践している。開学50周年の2014年には工学部にロボット理工学科を設置。それに続き2018年、「宇宙航空理工学科」の新設を構想している。

宇宙航空産業が集中する中部圏は、2011年に国によって国際戦略総合特別区域「アジア№1航空宇宙産業クラスター形成特区」に指定された。新学科では、その地の利を生かした産学官連携と、これまで蓄積してきたものをフルに生かし、生産現場を牽引(けんいん)する技術リーダーの育成を目指す。

長らく欧米中心だったこの分野だが、近年、日本の飛躍は目覚ましく、実力ある技術者が熱望されている。石原修学長は「企業や研究機関から多大な協力を得ており、期待の大きさを感じます。自動車と比較しても部品も膨大で裾野の広がりが果てしなく、それだけ可能性も広いのがこの領域。〝理工学〟としたのは、大気圏を越えるのに不可欠な物理的要素も含め、広い知識を身につけるからです」と説明する。

修得を目指すのは、基礎知識から専門知識、さらに創造性、現場で必須となる英語まで、幅広い力。また、最大の特徴は〝現場〟に触れられる生きた学びができること。第一線で活躍する技術者を講師に招いて特別講義を行い、航空機メーカーや部品製造・設計を行う企業などでの工場見学・工場実習を実施。さらには米国の航空機産業集積地での海外研修も計画している。

定員は80名を予定。同分野の学科は全国でも少なく、中部圏では他に名古屋大学にあるのみで、この規模は初となる。「未知へ挑み、先陣を切って開拓していく気概を持つ人にぜひ来てほしい」と石原学長。第1期生の卒業年を目途にした研究科の開設も構想に入っているという。

また、今回の改組では、電気システム工学科と電子情報工学科を統合する「電気電子システム工学科」の開設も予定。今やあらゆる分野に融合的に関わる電気・電子・情報を広く学べる環境で、〝スマート社会〟を実現する技術者を養成する。

多彩な学び

授業以外にもチャンスや刺激がいっぱい
楽しみながらさまざまな力が伸びる
バラエティー豊かな学びのチャンネル

先輩、後輩、仲間同士の友情や絆も深まる全学学科対抗スポーツ大会。

さまざまな学びのチャンスがあり、多様なチャレンジができるのも、中部大学らしさ。全学学科対抗スポーツ大会、約42キロメートルを一晩かけて歩くナイトウォークなど、名物行事も数多い。

個性的な自主活動を支援する取り組みが「チャレンジ・サイト」だ。学生主体でプロジェクトを企画・実行し、教員がサポートするもので、学部・学科の枠を超えて何かに挑戦したいという意欲を持つ学生に機会や刺激を与えようと、2006年に始まった。当初5つだったプロジェクトが近年は20近くに上り、「中部大学発の超小型人工衛星で宇宙をめざせ!」というダイナミックなものから、子どもや環境などの地域に根づいたテーマまで幅広い。ここから数々の斬新な発想が生まれ、行動力や自主性が育まれているという。

学生が2004年に立ち上げた「中部大学ボランティア・NPOセンター」には、300名以上が所属し、行政、企業、NGO・NPOと連携した社会貢献活動を展開。東海大地震に備える訓練やネットワークづくりに取り組む「災害対策」、親子の田植え体験などの食農体験、自然保護や環境学習を行う「環境対策」の他、「国際理解」「社会教育」「社会福祉」「地域貢献」という計6プロジェクトが稼働し、活動を通して人間力も磨かれている。

研究室をアポなし訪問できる時間「オフィスアワー」の設置もユニーク。所属学部・学科以外の教員を訪ねることができることから、視野を広げる機会になっている。多彩な学部・学科がワンキャンパスに集う大学ならではの取り組みだ。

また、全学でESD(持続可能な開発のための教育)の活動や研究に力を入れる中、イベントなどを通して環境や社会について考え、行動する機会も豊富だ。2016年4月発足の「創発学術院」は学外も含めたトップクラスの研究者と協力して新しい学問を生み出そうとするもので、京都大学高等研究院と学術交流協定を結んだ。そうした動きも学生に刺激を与えている。

石原学長は言う。「変化の渦に学生を巻き込みながら、共に学び成長する。大学という場だからこそ、変化と刺激を大切にしています」

地域共生

キャンパスの枠を超え、広がるフィールド
地域に貢献しながら共に成長
体験と交流の中で磨かれる人間力

高蔵寺ニュータウンの地域連携住居に入居する学生が、防犯パトロールに参加した際の様子。

学びの場は広大なキャンパスからさらに広がり、地域全体へ。

多彩な公開講座の開講や講義を聴講できるオープンカレッジなどを通じて、地域との関わりを大切にしてきた中部大学だが、つながりをより強く深めたのが「春日井市における世代間交流による地域活性化・学生共育事業」だ。

2013年文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC)(※1)」に採択された同事業は、キャンパスの中だけでは得られない交流や経験を通して、地域の再生や活性化を促す「地域創成メディエーター(仲介者)」の育成に取組んでいる。資格認定することで学生のモチベーションを高めているのも特徴だ。

例えば、応用生物学部食品栄養科学科の学生がJA尾張中央とコラボし、地元野菜を使った弁当を考案し、実際に販売するなど、地域を舞台にさまざまな活動が繰り広げられている。

また、UR都市機構・春日井市と協力する高蔵寺ニュータウンの地域連携住居は、「キャンパスタウン化」としてマスコミにもしばしば取り上げられている。中部大学の学生は、地域の自治会活動等に参加することを入居条件に、通常家賃の20%割引で団地に入居でき、シェアすればさらに格安に。希望者も増え、世代を超えた交流が広がっているという。

他にも、学生が地域のシニアのお宅へ数日間滞在する「高齢者・学生交流ラーニングホームステイ」、地元企業での「報酬型インターンシップ」など、幅広いプログラムが展開されている。

県域も越えてフィールドを広げたのは、2015年文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)(※2)」における大学連携事業の中で始まった「地域活性化リーダー教育プログラム」だ。岐阜をモデル地域に、その地の魅力を生かしながら課題解決に向かうリーダーを育てようというもので、これも資格を認定する。プログラムでは正課教育の他、企業での現場教育やインターンシップ、大学合同のサマースクールや企業見学会なども実施。就職にもつなげている。

地域を教育に生かしながら地域に貢献。「共生」によって可能性はより膨らんでいる。

※1 Center of Community
※2 Center of Community Plus

注目トピック

工学部のコンピューター施設が
リニューアル。充実する学びの環境

機器、ソフトウェアとも最新の環境に整えられた、工学部のコンピューター教育施設。

中部大学では「常に最新の施設環境を」というポリシーのもと、各分野の実験室や実習室をはじめ、先進的な学習・研究の設備が整えられている。

工学部用のIT環境も完備し、ハイスペックなハード&ソフト、ハイパフォーマンスなネットワーク環境を備えた最新鋭のコンピューター教育施設を置いている。これが学部の改組に伴い2017年4月、リニューアルオープン。宇宙航空業界の標準ツールである3D- CAD「CATIA」、数値解析ソフト「MATLAB」を導入するなど、さらなるグレードアップを果たした。宇宙航空理工学科の全学生分が揃(そろ)い、ソフトの操作も卒業までにマスターできる。

開学50周年を機に2015年にオープンした「不言実行館 アクティブプラザ」は、学びの場と同時に学生の交流の場でもある。アクティブ・ラーニング用のフロアや学生が自由に使えるフロアがあり、運営も学生自身が主導。学生の企画・主催によるセミナーの開催などもどんどん増えており、さらに併設校である中部大学春日丘中学校、中部大学春日丘高等学校、中部大学第一高等学校の生徒も使用できるため、高大連携を促進する場にもなっている。

また、キャンパス内にある民族資料博物館は、一般の方も利用可能な施設の一つだ。国際関係学部の教員が研究の一環で集めた資料をはじめ、シルクロード文化圏や中南米地域の資料など、所蔵点数は約3700点。常設としてシルクロード室を置く他、世界を主に5つのゾーンに分けて民族資料や生活文化を紹介し、企画展も随時開催している。

5月には、キャンパス内に天文台が開設され、学びを支えるさまざまな施設が年々充実している。