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10月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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名城大学

2016年に開学90周年を迎え、現在、9学部24学科10研究科を擁する中部圏最大級の文理総合大学。2016年に「ナゴヤドーム前キャンパス」が誕生し、2017年4月には人間学部・人間学研究科、都市情報学部・都市情報学研究科が同キャンパスに移転。さらに、開学100周年にあたる2026年に向けた戦略プラン「Meijo Strategy-2026(通称:MS-26)」を推進。多様な経験を通して学生が大きく羽ばたく「学びのコミュニティ」を創り広げるために、質の高い教育・研究の実現を推進している。

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100周年への助走

“生涯学びを楽しむ”をテーマに戦略プラン「MS―26」を推進

2017年4月から人間学部と都市情報学部、外国語学部が融合しているナゴヤドーム前キャンパス

ルーツとなる名古屋高等理工科講習所の設立から90年余り。名城大学は理系学部、社会科学系学部、人文科学系学部をバランスよく展開し、中部圏最大級の文理総合大学へと成長した。

現在は、開学100周年にあたる2026年に向けさまざまな施策を展開している。

その中核となるのが、戦略プラン「Meijo Strategy-2026(通称:MS―26)」だ。テーマは「生涯学びを楽しむ」。全ての学生が大学での教育を通して「学ぶ楽しさ」に気づき、卒業後も多様なコミュニティーの中で人生を楽しみながら、生涯学び続けてほしいという願いが込められている。実現にあたり、3つのミッションを掲げている。1つ目は、主体的に学び続ける「実行力ある教養人」を育てること。2つ目は、「学問の探求と理論の応用」を通して、成果を教育と社会に還元すること。3つ目は、社会との「人的交流」を通して、地域の活性化に貢献することだ。

また、2016年4月にはナゴヤドーム前キャンパスが誕生した。「キャンパスから地域へ、キャンパスから世界へ。」をコンセプトに、学生が地域との交流や異文化との接触を通し、国際感覚が育まれる学習環境を整備している。2017年4月からは、人間学部と人間学研究科、都市情報学部と都市情報学研究科が移転し、外国語学部と合わせて3学部2研究科体制となった。3学部の融合で、学びの幅はぐんと広がる。他学部履修制度などを利用することで、異なる学問領域から事象を捉える機会が増える。固定観念にとらわれず、幅広い教養や知識を身につけられるので、学生からの関心も高い。

さらに、国際化への対応も加速している。いつでも英語に触れられる「グローバルプラザ」をナゴヤドーム前キャンパスと天白キャンパスに設置。プロの英語講師が常駐し、学生が自律的に英語を学ぶためのアドバイスやプログラムを提供している。多彩な教材、定期的に開催されるワークショップ、英語に慣れ親しむための施設など、学習へのモチベーションを高めながら実践的に英語を学ぶことが可能だ。

高い研究力を情報発信

青色LEDを起点としたプログラムが「私立大学研究ブランディング事業」に選定

新規光デバイス開発の研究グループを率いる赤﨑勇終身教授

独自色の強い研究に取り組む私立大学に対して、文部科学省が支援を行う「私立大学研究ブランディング事業(世界展開型)」。2016年度、支援対象校として北陸・東海地区の大学で唯一、名城大学が選定された。

事業テーマは、「青色LEDを起点とした新規光デバイス開発による名城大ブランド構築プログラム」。プログラムの中心を担うのは、高輝度青色LEDの発明でノーベル物理学賞を受賞した、赤﨑勇終身教授が率いる研究グループだ。研究拠点「光デバイス研究センター」を創設し、青色LED技術を基盤に〝究極の光源”であるLD(レーザーダイオード)など、未来を開く光デバイスの研究を進めると同時に全学的に光デバイスのアプリケーションに関する研究を実施。従来実現されていない波長域・光強度域のLDなど、新しい光デバイスの開発を企業と共同研究で行う予定だ。さらに、光デバイスの社会実装を目指す企業との共同研究に学生を参加させるなど、質の高い人材の育成につなげる。

また、研究内容や取り組みの理解促進のため、大学外へも積極的に情報発信。ウェブサイトやショールームの整備と充実、一般向けのシンポジウムの実施、メディア発表などで認知度向上を図る。加えて、地域の子どもたちに向けた模擬実験の開催や、学生からアイデアを募集し、情報発信をしていくなど、大学の枠を越えた取り組みにも注目が集まる。「研究の名城」というブランドを国内のみならず国際的にも展開するのが目的だ。

同プログラム以外にも、長い歴史と高い研究力を強みに、産業界で活躍する人材の育成を通して社会に貢献している。例えば、理工学部ではAI(人工知能)とロボットに関わる研究が進行中だ。マイクロロボット、バイオロボットの世界的な先駆者として知られる福田敏男教授の研究室では、ロボット・メカトロニクスをキーワードに医療・福祉ロボット(リハビリロボット)の研究開発など、さまざま研究を行っている。また、大原賢一准教授の研究室では他大学や企業との共同研究に力を入れ、ロボットを作るために必要なシステムの構築や、再利用性や汎用性の高い知能ロボットの創出に日々励んでいる。

多様な学びの支援

課外での活動を経済面でもサポート
大きく羽ばたける人材を育成

陸前高田市図書館再建プロジェクト(Book-aid)のオリジナルTシャツ

名城大学では、多様な経験を通して学生が大きく羽ばたく「学びのコミュニティ」を創り広げることを目指している。また、テーマとして掲げている「生涯学びを楽しむ」の実現には、全ての学生が在学中に学ぶ楽しさに気づき、卒業後も楽しみながら学びを続けられる礎を作ることが必要だ。

その一環として、2016年度から「Enjoy Learning プロジェクト」を開始している。在学中、課外で「仲間と一緒に何か活動をしてみたい」と希望する学生グループに対して、大学が助成金を出し、活動を支援する事業だ。学部学生3人以上で構成するグループであることや、専任の教職員の推薦を受けているなどの条件を満たし、年に一度の選考を通過した学生グループに最大で年額30万円の活動経費が助成される。

同プロジェクトに採択された取り組みの一つに、学生グループ「Book-aid」による「陸前高田市 図書館再建プロジェクト」がある。これは、岩手県陸前高田市が行う「陸前高田市図書館ゆめプロジェクト」に賛同し、東日本大震災の津波によって失われた図書館の再建に貢献する活動だ。

経済学部の渋井康弘教授のゼミ生とボランティア協議会の有志23人が参加。天白キャンパスと八事キャンパスに、本の回収箱を設置し、大学関係者や学生から寄せられた本の買い取りで得た現金を同市に寄付した。

ボランティアは現地に行かなければできない、と考えがちだが、このプロジェクトは古本の回収が主な活動だ。つまり、現地に行かなくても、誰でもどこでもボランティア活動に参加できることを広く知ってもらえるという効果もあった。

2016年8月には同市を訪問。現地調査では、被災者や現地の人たちから震災直後の様子や復興活動の話を聞く機会もあり、本やインターネットでは得られない知識や情報に触れることができた。

震災から6年が過ぎ、記憶の風化が懸念される中、こうした活動を通して、忘れてはならない教訓を次世代に継承することができる。学生が自ら考え、活動することで生まれた意義深い活動だといえるだろう。

注目トピック

競い合い、互いを高める
全国で活躍するクラブ活動

全国レベルの女子駅伝部。2016年の富士山女子駅伝では準優勝を果たした

充実したキャンパスライフを過ごすために欠かせないのが、クラブやサークル活動。全国から集まってきた仲間たちと一緒にスポーツで汗を流し、文化への造詣(ぞうけい)を深め、青春を思う存分謳歌(おうか)するのは、大学生活の大きな魅力だ。名城大学には130を超えるクラブ・サークルが活動しており、中には全国的に活躍をするチームもある。

大学の特別強化クラブの一つとして、数々の大会で好成績を収めているのが硬式野球部だ。2016年の愛知大学野球秋季1部リーグで2位の成績を収め、同年10月に石川県で開催された「第12回愛知・北陸・東海地区3連盟代表大学野球王座決定戦」では、決勝戦で強豪・中京大学と対戦。3-2のサヨナラで劇的勝利を収め優勝。これにより1994年以来、22年ぶり6度目となる「第47回明治神宮野球大会」への出場を決めた。2017年は、愛知大学野球春季1部リーグでの11年ぶりの優勝を目指す。

また、同じく特別強化クラブの女子駅伝部も、全国屈指の強豪チームだ。2016年10月に仙台市で開かれた「第34回全日本大学女子駅伝対校選手権大会(通称:杜の都駅伝)」には、18年連続18回目の出場を果たした。伝統のえんじ色の襷(たすき)を懸命につなぎ、前年の5位入賞から順位を2つ上げ3位でゴール。5年ぶりに表彰台に上がった。さらに、同年12月に静岡県で開催された「2016全日本大学女子選抜駅伝競走(通称:富士山女子駅伝)」では惜しくも準優勝。着実に力をつけており、2017年はさらなる飛躍が期待できそうだ。