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12月11日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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鈴鹿医療科学大学

1991年に開学した日本初の4年制医療系大学。スタート時の2学部4学科から、4学部9 学科11専攻、2研究科を有する医療・福祉の総合大学へ成長。約2700人の学生が、三重県鈴鹿市の伸び伸びとした環境にある千代崎・白子の両キャンパスで学ぶ。2015年には社会福祉法人を発足し、特別養護老人ホームを白子キャンパスの隣に開設。17年には大学附属「こころの相談センター」と「こころのクリニック」を開設した。

〒510-0293
三重県鈴鹿市岸岡町1001-1
TEL: 059-383-8991(代)

スペシャリスト

医療・福祉のスペシャリストを育成
学部・学科の垣根を超えて
特色ある基礎教育「医療人底力教育」

医療人底力教育(救命救急)。

鈴鹿医療科学大学は、1991年に日本で最初に設立された4年制の医療系大学だ。当初は、2学部4学科と小規模だったが、現在では4学部9学科(コース含め11専攻分野)2研究科の医療・福祉の総合大学に成長した。

教育理念は、「知性と人間性を兼ね備えた医療・福祉スペシャリストの育成」。スペシャリストとは、ある特定分野で高度な知識や技術を持った人のこと。医療・福祉のスペシャリストを育てるために、共通して必要な教養を学ぶ「医療人底力教育」と呼ばれるカリキュラムを取り入れている。

教育理念は、「知性と人間性を兼ね備えた医療・福祉スペシャリストの育成」。スペシャリストとは、ある特定分野で高度な知識や技術を持った人のこと。医療・福祉のスペシャリストを育てるために、共通して必要な教養を学ぶ「医療人底力教育」と呼ばれるカリキュラムを取り入れている。

同カリキュラムでは、1年生全員が白子キャンパスに集まり、学科の垣根を超えた全学科混成の少人数チームを編成。教職員と一緒に課題に取り組む。カリキュラムは、実際のシーンを想定した「体験プログラム」と、パワーポイントを用いた「プレゼンテーション」に大別される。

まず、「体験プログラム」の内容は、介護体験、救急救命、メンタルヘルス、施設実習体験、マナー、たばこ・薬物、ディベート、コミュニケーションの8項目。人気なのが「救急救命」だ。心肺停止の傷病者を発見したと想定し、心肺蘇生、気道異物の除去、止血法、運搬法など必要な処置を学ぶ。座学とは異なり、実際の現場で医療人として何を考え、どう行動すべきなのかをシミュレーションできる。

また、今年度から始まった施設実習体験では、キャンパスに隣接する特別養護老人ホーム「桜の森白子ホーム」を活用した授業を実施。高齢者と接する際の基本的なマナーや知識・技術を学び、施設内で入居者とコミュニケーションを図る。

一方の「プレゼンテーション」では、5〜6名程度の少人数チームで、約半年間、あるテーマについて調査した成果を発表する。授業の目的は、知識の修得だけでなく、チームのメンバーでコミュニケーションを密にとり、一つの答えを導き出すことにある。最後の授業では、アカデミックフェアと題した全クラス一斉のプレゼンテーション大会を開催し、最優秀演題と優秀演題のチームを表彰する。結果を受けた学生の反応はさまざま。仲間と喜び合ったり、悔しがったり、涙を流したりと、行動を共にすることで育まれる仲間との絆の深さを伺い知れる。

キャンパス

充実した施設と伸び伸びできる環境で
学生生活を支援する
千代崎・白子の2キャンパス体制

白子キャンパス。

医療や福祉の道を目指す学生は、千代崎と白子の両キャンパスで充実した学生生活を送る。

保健衛生学部と医用工学部の学生が学ぶ千代崎キャンパスには、日当たりのよい学生ラウンジやレポート作成なども行えるコンピュータ実習室、グループディスカッションを行えるグループ学習室、書店、図書館などが揃(そろ)っている。12万冊以上の蔵書を収容する図書館では学術書や専門書、雑誌などを自由に閲覧できるほか、PCの利用や臨床実習などのDVDを視聴でき、学生の学習意欲をサポートしている。

一方、白子キャンパスは、2016年に「優秀ファシリティマネジメント賞」(主催:日本ファシリティマネジメント協会)を受賞。旧NTT鈴鹿研修センターを大学施設として有効活用している点が評価された。中でも、中部建築賞を受賞した重厚で趣のある講堂は、座席数914席の大ホールと172席の中ホールがある。入学式、学位授与式をはじめ、医療人底力教育の授業でも活用している。

学生からは、休憩や自習などで利用できるカフェスペース「L-Cafe」も好評だ。自販機の他に参考書や文房具を取り扱う売店もあるため、学生の憩いの場となっている。

また両キャンパスとも学生食堂が二つずつあり、バラエティーに富んだメニューを提供。リニューアルされた食堂は明るい雰囲気で、食事以外のコミュニケーションの場としても活用されている。2014年4月にオープンした「サピオパートⅢ」(白子キャンパス)では、手作りランチが人気だ。

学生に対しては、メンタル面でのケアも積極的に行っている。学生相談室では、心身ともに健全で充実した学生生活を送れるように学業・進路・対人関係・経済・健康、ハラスメントなどについて、専門家が相談に応じている。また学外活動の一環として、学生のボランティア活動への参加に加え、活動の企画をサポートするボランティアセンターを設置。学生が自主性・主体性や創造性を養える環境づくりが意識されている。白子キャンパスに隣接している「桜の森白子ホーム」でのボランティア活動などを通して、医療・福祉の現場を体験できるのも特徴的だ。

キャリア

資格取得から就職まで徹底サポート
全国の卒業生によって結ばれた
ネットワークを強みに希望の進路へ

学内合同企業説明会の様子。

国家資格取得は当然ながら、さまざまな資格取得に向けた試みも行っている。その中でも特徴的なのが、次に挙げる3点だ。

一つ目は、「鈴鹿ロボケアセンター」の設置だ。鈴鹿医療科学大学は、身体機能を改善・補助・拡張することができる、世界初のサイボーグ型ロボット「ロボットスーツHAL」(サイバーダイン社)を中部・近畿地区の拠点として誘致。ロボケアセンターを開設し、ロボットスーツを教育に取り入れている日本で唯一の大学だ。理学療法学科を中心にHALを利用したカリキュラムを取り入れ、最先端の機能再生療法を学ぶことができる。また、医療福祉学科、鍼灸学科、看護学科においても希望する学生はHALの講習会を受講できる。

二つ目は、「一般社団法人日本薬膳学会」。鍼灸学科と医療栄養学科の教員が中心となり、天津中医薬大学の協力を得て、2013年に設立した。鍼灸学科・医療栄養学科では、人々の健康を食から守る「医療薬膳師」を取得するためのカリキュラムを取り入れている。

三つ目が、「日本食品安全協会」事務局の存在。食品・保健機能食品の高度な専門知識を持つスタッフを養成するために、「健康食品管理士」を取得するカリキュラムを、鍼灸学科・医療栄養学科では取り入れている。このように、国家資格だけでなくさまざまな資格を取得できる教育環境は、総合大学ならではの強みである。

キャリア支援としては、就職ガイダンスを3年生(薬学部は5年生)前期から実施。就職活動の流れや適性検査に始まり、面接対策講座にいたるまで年間を通してサポートする。専門職としての公務員を目指す学生のために、一般教養・公務員試験対策講座も開催。さらに、キャリアコンサルタントの国家資格を有する就職指導スタッフが、履歴書添削・面接練習などで個別に対応。卒業生は全国の医療機関・福祉施設をはじめ、さまざまな職場で活躍しており、全国の卒業生のネットワークは、就職活動の際に大きな味方となっている。また、就職支援は全国から集まる求人票をもとに、Uターン就職の指導体制を整えている。全国に広がるネットワークときめ細かな就職指導が、鈴鹿医療科学大学の強みだ。

注目トピック

“こころ”のトータルケアを行う
相談センターとクリニックが開設

大学附属「こころの相談センター」(プレイルーム)。

2017年4月、鈴鹿医療科学大学の附属施設として、「こころのクリニック(精神科・心療内科)」と心理相談機関としての「こころの相談センター」が開設された。両施設は地域に開かれた相談機関として、子どもの不登校や発達の問題、学校や職場での人間関係などさまざまな心の悩みに対応する。それと同時に、学生や大学院生の教育の場として利用される。

2017年に施行される国家資格「公認心理師」カリキュラム(素案)では、医療機関での実習が必須とされ、他職種と連携して働くことができる実践力のある人材の教育が求められている。鈴鹿医療科学大学では、「こころのクリニック」と「こころの相談センター」が緊密に連携して心の問題に対処し、学生・院生はその現場を体験しながら、実践力を身につけていくことができる。また、「こころの相談センター」では、教育・行政・企業関係者への助言としての心理的コンサルテーションや研修会等も行う予定だ。学生・院生はこれらの企画にも参加して、他職種との連携や心理的コンサルテーションについて具体的に学ぶことができる。

このような施設を備えた大学は全国でも珍しく、「公認心理師」を目指す学生・院生にとっては充実した教育環境であるといえよう。

なお、鈴鹿医療科学大学は、2018年に臨床心理学分野の大学院を開設予定だ。