朝日新聞
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大学力2017 Power of University

人にまっすぐ。人にまっすぐ。

学長のメッセージ

2017年4月に教育学部を改組
実践力の高い教員を育成

大阪教育大学は、もともと専門知識の習得を重視し、学校の校長や教頭など教育界のリーダーとして活躍する人材を多く輩出してきました。子どもたち一人ひとりの個性が多様化する現代では、教育実習や学校インターンシップなど教職科目を充実させ、実践力ある教員を育成しています。いつの時代にも社会の変化に向き合い、改革を実施しているのです。

栗林 澄夫 学長

2017年4月、本学は教育学部を改組しました。柱となるのは教員養成課程を「初等教育教員養成課程(幼児教育・小学校教育専攻)」「学校教育教員養成課程(特別支援教育・小中教育・中等教育)」「養護教諭養成課程」に再編したことです。これからの学校現場では幼稚園と小学校の連携、小・中学校の一貫教育、中学・高校の接続など学校種間の接続に対応できる指導力のある教員が求められ、課程・専攻の区分を変更しました。15年には教職大学院を設置していますが、将来的には学部教育と大学院の学びに一貫性を持たせ、他大学をリードする教育力の高い教員も育てたいと考えています。

もう一つの大きな改革は、豊かな教養と専門的知識を養ってきた「教養学科」を、「教育協働学科」に生まれ変わらせたことです。これまでの8専攻から、「教育心理科学」「健康安全科学」「理数情報」「グローバル教育」「芸術表現」「スポーツ科学」の6専攻に集約。近年は不登校の子どもが増加したり、家庭での学習環境に貧富の差が生じていたりして、子どもたちを広く支える体制作りが急がれています。そのため、多様な専門性を持ち、教員と共に一丸となって子どもたちをサポートする「チーム学校」の中心メンバーとなれるような人材の育成を目指します。

また、教育のグローバル化にも力を入れています。海外留学や語学・文化研修、学術研究の交流協定校は欧米、アジア、オセアニアなど17カ国・地域の48校。今年度から前期・後期をさらに二つに分けた「4ターム制」を導入し、海外留学や短期の海外体験をしやすくしました。さらに文部科学省の返済不要の奨学金制度「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」に挑戦したい学生に、国際センターの教員が留学計画作りの相談や面接のアドバイスを行い、毎年数人が選ばれています。

グローバル社会を生きるためには、21世紀型スキルを身につけることが必要と言われます。この中でも学校教育に関わる重要な力は、ICTリテラシーや英語によるコミュニケーション力だと私は考えます。小学校教育の現場ではプログラミングの知識や英語力が要求されており、ICT教育支援ルーム、外国語学習支援ルームを設けて学生の学びをサポートしています。

大阪教育大学のキャッチコピーは「人にまっすぐ。」。人に真摯(しんし)に向き合い、互いに理解し合う教育・研究を行っていることを表しています。人が好き、子どもが好きな人に、ぜひ本学を目指してほしい。一人ひとりの個性を伸ばし、子どもたちへの高度な対応能力を身につけられると自負しています。

海外教育実習で院生の教育力向上

教育現場でのグローバル化の対応や異文化理解を深めるため、大阪教育大学は台湾で教育実習するプログラムを大学院生対象に実施。協定校の台湾・国立高雄師範大学附属学校の子どもたちに2コマの授業を英語と中国語を交え展開している。院生は班ごとに1年以上かけて指導案を練り、日本の小学校で授業の練習をしてから本番に挑む。授業内容をゼロから作り上げ、留学生から台湾の文化情報を仕入れ、語学も学び主体的に活動。言葉が通じにくい分、視覚に訴える教材を用意するなど非言語コミュニケーション力や臨機応変に対応する力を養え、院生の教育力向上につながっている。

昨年の海外教育実習の様子

かがくの魅力を教え、学生の実践力養成

小・中学生を対象に毎年8月に開催するかがく実験教室。大阪教育大学の化学系教員10人と所属の学生約40人が、多彩な実験を通して子どもたちに“かがく”の面白さを伝え、課題解決力を養う。近年の応募者は定員の3倍という人気だ。同教室は教師を目指す学生の実践の場でもある。今年は小学生向けのテーマが23、中学生向けには13あり半分は学生のアイデア。指導内容を教員と練り、決められた時間に終わるよう本番まで12回以上実験を反復する。担当教員の堀一繁准教授は「実験は必ず成功させて子どもの興味を引き出し、一人ひとりの目線に立って教えます。学生の実践力が高まります」と話す。

リピーターも多数いるほどの人気の教室

学生インタビュー

台湾の子どもを深く理解し
環境教育を展開

今年10月に海外教育実習で台湾・国立高雄師範大学附属学校の3年生を教えます。他専攻のメンバーと3人で「MOTTAINAI」をテーマに、森林資源の現状や日常生活と環境の関わりを伝える授業を計画中。子どもの様々な反応を想定し、短い言葉で的確に伝わるよう準備を進めています。来年度から小学校教員になることが決定。専門性を生かせる授業ができる教師が目標です。

増山 芙美 さん
大学院国語教育専攻 修士課程2回生

授業準備の大切さを痛感
将来は化学の教師に

高校の化学の教師を目指し大教大に進学。子ども向けのかがく実験教室では「綿を溶かして糸を作ろう」のテーマを考案し中学生に教えました。本番までに条件を変えながら実験を繰り返し、教科書通りに行かず苦労も。授業準備の大切さを痛感しました。実験は成功! 子どもの話を引き出し、重要な双方向の会話もできました。将来は理科好きになる機会を与えられる教師になりたいです。

小倉 光 さん
教養学科自然研究専攻 3回生

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TEL:072-976-3211

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