唐橋ユミのエネルギーEYES #02

こんにちは、唐橋ユミです。前回の「エネルギーEYES」では節電についてレポートしましたが、今回の「エネルギーEYES」では、東日本大震災後、国民的な議論を経て検討されてきた2030年の電源構成をはじめ、今後の日本のエネルギー政策のポイントについてレポートします。

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唐橋ユミ プロフィール:福島県喜多方市生まれ。フリーキャスター。 現在TBS系列「サンデーモーニング」、NHK Eテレ「ここが聞きたい!名医にQ」、テレビ東京系列「広告の番組〜ヒットの秘密!〜」、ラジオ文化放送「吉田照美ソコダイジナトコ」などで活躍中。
オフィシャルプロフィール:三桂HP

2030年、コージェネレーションシステムでの発電量が全体の15%に!

コージェネに注目!

 国の重要政策である「エネルギー基本計画」改定についての議論では、国民の安全を前提に2030年、エネルギーをどう組み合わせて電源を確保するかに焦点があてられました。その結果、これまで将来の電源計画において主力とされていた「原子力発電」の比率が大きく引き下げられ、新たに主力電源として「コージェネレーションシステム(以下、「コージェネ」)」が全体の15%を担うことになりました

電気は使う場所でつくる‥分散型エネルギー社会がやってくる!

 新たに主力電源となる「コージェネ」とはどんなものか。「コージェネ」で15%発電する社会とはどのような社会なのか。エネルギーの専門家である柏木孝夫先生に、お話しをうかがい、詳しく教えていただきます。

東京工業大学特命教授 柏木 孝夫氏
経済産業省の総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会長、日本学術会議連携会員などを歴任し、日本のエネルギー政策づくりに深くかかわる。
  • 唐橋:柏木先生、新しい主力電源として位置づけられる「コージェネ」とは、そもそもどんなものなのですか。
  • 柏木先生:コージェネとは「電気と熱を同時につくるシステム」のことです。主に「天然ガス」を燃料として発電し、同時に発生する熱を給湯や冷暖房に使うというもの。その特長は、大規模発電所とは違い、つかうところで発電するため、熱を捨てずに使い切れ、省エネルギーに優れていること。また、安定した発電ができ、停電になっても自家発電装置として使用できます。こうした、エネルギーをムダなく使って、万一の時も安心できる、安定的な発電システムが新たな電源構成に組み入れらたことは画期的と言えるでしょう。
  • 唐橋:現在コージェネの発電比率は全体の約3%ですが、それが5倍の15%にもなったとき、私たちの暮らしはどう変わっていきますか。
  • 柏木先生:3%が5倍に増えるということは家庭はもちろん、たとえばビルでも5件に1件の割合でコージェネがあることになります。
     つまり、家庭には「エネファーム」といった家庭用コージェネが普通に設置してあって、家で使う電気と熱をまかなっている。オフィスや工場でも業務用のコージェネを導入して、自社で使う電気と熱をつくっている。さらにコージェネでつくった電気や熱をお互いに融通し合い、大規模発電所からの電気だけに頼ることなく、地域全体で省エネしたりリスクの回避をしたりできる。このように個人や企業が使うところで電気や熱をつくることが当たり前に行われる社会に変化してゆくのでしょうね。  日本のこれからの成長戦略で最も重要なことは、それぞれがエネルギーをつくって自立しながら、みんなで共有し、コミュニティ全体のエネルギーを最適化する「分散型エネルギー社会」だと考えられています。
  • 唐橋:これからは、エネルギーは与えられるものではなく、私たち自らがつくり、分かち合っていくようになるのですね。

豊富な資源で、安定供給が可能。これからのエネルギー「天然ガス」!

  • 唐橋:一方、コージェネが推進されると天然ガスの使用量がずいぶん増えそうですが、足りなくなることは無いのでしょうか。
  • 柏木先生:天然ガスは、今確認されている埋蔵量でおよそ60年から70年分あると言われています。これに加え、最近ではシェールガスメタンハイドレートなど、「非在来型ガス」といわれる新しい天然ガスも発見されています。特にシェールガスは、採掘する手法も確立されており、埋蔵量の多い北米では、天然ガスの生産量が劇的に増加しています。これら非在来型ガスを含めた天然ガスの埋蔵量は、世界の天然ガス使用量に換算すると、およそ250年分にもなると言われています。これは他の化石燃料に比べて最も多く、一番安定的に供給できる1次エネルギー源だといえます。加えて他の化石燃料と比較しても燃焼時のCО発生量が少ない。
     つまり安定的に採掘・供給できて、環境にも優しいエネルギーであるということ。これが、国が将来のエネルギー源として「天然ガス」を大変重視している最大の理由です。
  • 唐橋:このように注目されている天然ガスですが、価格の低下も期待できるのでしょうか?
  • 柏木先生:化石燃料全体では、中国やインドなどの新興国がエネルギーの使用量を増大させるため、価格は上昇してゆく方向と思います。
     しかし天然ガスは、シェールガスのように新しい「非在来型のガス」を取り出す技術開発が行われ、今後生産量もさらに増えるものと思われます。そのために、天然ガスは化石燃料では唯一と言っていいほど価格を下げる可能性があります。このことが、今後コージェネの導入が加速されるきっかけになると私は確信しております。
  • 唐橋:柏木先生、ありがとうございました。
天然ガスに期待!

いかがでしたか? 今後は、個人や企業が自分たちで電気や熱をつくる分散型エネルギー社会に向けて、社会全体で取り組むことになりそうですね。その中で重要な「天然ガス」や「コージェネ」にこれからも期待したいと思います。
ではまた!

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