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広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

ニッポン、グローバル人材のリアル

「本当に英語ができない日本人はいない。」
世界最大規模の語学学校EFが掲げるミッションとは

“言語の壁”は、常に日本人を悩ませる。ビジネスを含むさまざまな分野で、世界を舞台に行動を起こしたいという時に、その壁は立ちはだかってきた。

外国語でコミュニ―ケーションをする能力、特に英語力は、グローバル社会を生き抜くために必須であるとも言えよう。そのためには、学校教育を含むあらゆる場面を通じて、英語に対する苦手意識を克服し、コミュニケーション能力を高めることが求められる。

日本人の英語力を測る指標となるビッグデータを持つのが、世界最大規模の私立教育機関である「イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)」だ。世界50カ国以上に拠点を置き、16カ国で語学学校を展開するEFは、無料の英語力測定テスト「EFSET」も実施。約80カ国100万人のデータを基に、国別の英語能力ランキングを発表している。

日本人の英語学習を阻んでいる、本当の“壁”はどこにあるのか。EFが創業したスウェーデンの出身で、日本法人「EFジャパン」の社長を務めるサンチョリ・リーさんに話を聞いた。

イー・エフ・エデュケーション・ファースト・ジャパン株式会社
代表取締役社長
サンチョリ・リーさん
スウェーデン生まれ。スウェーデン王立工科大学卒を卒業後、家具量販店「IKEA」の日本法人の1号店の立ち上げに携わるため2004年に来日。2006年から途中スイス勤務を挟み現職。

学校で学んだはずの英語。それを「できない」と言う日本人らしさ

―本日はよろしくお願いします。とても日本語が流ちょうですね。大人になってから身に付けられたのですか?

いえ、実は子どもの頃から勉強していました。私の両親は韓国人ですが、母の父が外交官だった関係で、母は日本で育ちました。家では、母と日本語、父と韓国語を話していたんです。

―ほかにも母国語であるスウェーデン語や、英語、フランス語、中国語。たくさんの言語を習得されたリーさんから見て、日本人の英語力は率直にどう思われますか?

文法については、とても難しい文法を理解していたり、普段は使わないような英語を習っていたり、かなり高いレベルです。それを知った私が「英語ができますね」と聞くと、「いや、できないです」と答えるのも、日本人の性格なのかなと思います。

―確かに英語へのコンプレックスは、私を含めて多くの人が持っています。

私から逆に質問ですが、これまでどのぐらい英語を勉強されました?

―中学・高校の6年間と、大学の授業でテキストを使ったぐらいです。

それで、どれぐらい英語ができると自分で思いますか?

―読み書きはある程度できても、正直言って厳しいですね。

「私、英語できます」と自分から言う人は、日本ではなかなかいないんですよ。でも、ほとんどの人は学校で6年から10年ぐらい英語を勉強しています。本当にできないというわけではない。最終的には「自信」なんだと思います。

―日本人の国民性として、よく「控えめ」だと言いますね。

これは英語とは関係なく、日本の文化や日本人の性格だと思うんです。例えば、ビジネスで「ウチの商品が世界一です」という日本人は、本当にそれが一番だったとしても、あまりいません。お菓子を差し出す時にも、「つまらないものですが」と言いますけど、つまらないとかおいしくないとか思って買っている人なんていないはずです。

―日本人の英語の得意・不得意は何でしょうか?

基本的に、読み書きは強いです。足りないのは、圧倒的に「自信」です。

―自信がないから、コミュニケーションする能力が発揮できないという気がします。

そうですね。しゃべってみようという勇気がないのは、英語力とは関係ありません。だから、その壁をなくすためのツールの一つが、留学なのだと思います。

教師が全員海外で学べば、日本の英語教育は変わる

―EFでは毎年、各国の英語能力ランキングを発表しています。日本人の英語の最近の傾向をどう見られていますか?

ランキングとしては、日本の順位は落ちています。これは周りの国が経済的に成長した影響があって、日本の英語力が低くなったわけではないと思います。ただ、日本も教育に力を入れているのに、英語力が高まっていないのには、少し寂しい気がしますね。

―スウェーデンなどの北欧諸国は上位を占めています。英語教育の面で、日本と何が違うのでしょうか?

大きく違うのは、スウェーデンの場合は、教室に入った途端に全て英語なんです。「おはようございます」ではなくて「Good morning」。日本では、“日本語で英語を教える”という感覚がある。そこは、一貫して英語で教えた方がいいと思います。

―2020年には英語教育の改革が行われる予定です。中学や高校の授業も英語で実施するという方向のようですが。

文部科学省がそれを決めたとしても、全ての先生方が英語で教えられるかというと、なかなか難しい。これまで何十年も続けてきた英語教育ですから。制度を変えただけでは、すぐに変わるのは難しいと思います。

―学校での英語教育を変えるための案はありますか?

英語の先生方を全員海外で研修させて、彼らが帰ってきたら、英語教育はすぐに変わると思います。もちろん、予算の問題で難しいところなのですけど。学生を留学させたり外国から英語の講師を連れてくるのもいいのですが、ほとんどの教師は日本人。その先生方を変えていかなければなりません。

―EFとしても学校教育に関わっていきたいと考えていますか?

日本の英語力を高めようと、無料で提供するプログラムを用意していて、さまざまな学校や教育委員会にも、実際に働きかけています。

―「EFSET」のように、無料でノウハウを提供するのですね。

実は先日、ある学校に当社のプログラムを提供するという話がありまして、見積を「うちは無料です」としたら、却下されたんです。「予算を使わなければいけないから、無料だと難しい」という理由です。だったら、その予算を他の教育に使うやり方がいろいろあると思うんですけど。日本の教育って、なかなか動かないところがありますね(笑)

英語はツールの一つ。多国籍の人々による交流がフィロソフィー

―EFでは幅広い教育プログラムを提供しています。その教育の根底にあるのはどのような考えですか?

EFは、語学学校だけではなく、ボーディングスクール(全寮制の高校)や大学も運営しています。その中で、英語を学ぶだけでなく、学んだ英語を使って交流する場を作りたいと考えています。英語は、いろんな国の人と交流するための、ツールの一つにすぎません。

―語学はあくまでも手段、という考え方ですね。

EFのミッションはとてもシンプルです。「Opening the world through education.」。語学を学びましょうというのではなく、「教育を通じて世界を広げましょう」というミッション。教育と言いながらも、学んでいる人同士の交流が基本になっています。

 

―交流とはどのようなものですか?

例えば、ニューヨーク校には約100の国籍の学生が集まっています。日本人だったり、韓国人だったり、スウェーデン人だったり、ブラジル人だったり。彼らと交流することによって、仮に1年間留学して帰国した時に、その国の人とは争ったり戦争したくはないでしょう。最終的には世界平和につながると思うんですけど、そこまで行かなくても、いろんな国籍の人が交流することによって、いろんなことが生まれます。

―教室での授業以外にも、交流のプログラムが用意されるのでしょうか? それは“遊び”みたいなものなのと言って良いのですかね。

いや、遊びもありますよ。さまざまなアクティビティを提供することによって、例えばバスケットボールをすることによって、教室では交流がなくても、友達になることができます。だから、交流するさまざまな機会を作らなければなりません。

―留学して交流することで得る経験はかなり多いと思いますが、そんな留学先にスムーズに行けるのでしょうか?

単なる留学のエージェントであれば、自由に交流できるような受け入れ先を確保するのは難しいと思います。EFでは直営校で数万人の留学を受け入れていますので、さまざまな交流のきっかけを提供できます。例えば英語を学ぶのであれば、最初はなんとなくニューヨークや西海岸のイメージという人が多いのですが、実際に相談していくうちに自分に合った留学先を決めていきますね。

―いろんな国の人が交流するのは、スポーツの大会や国際会議みたいですね。

EFがソウル1988や北京2008などのオリンピックをサポートしてきた理由の一つは、さまざまな国の人が一つの都市に集まって、いろんな交流が行われるということ。我々のフィロソフィーにも通じるものがあると思います。

―2020年の東京オリンピック・パラリンピックには、どのように関わっていきますか?

オフィシャル語学トレーニングパートナーとして、組織委員会やボランティア約9万人への英語教育をメインに関わっていきたいです。ほかにもさまざまな取り組みを進めています。東京2020大会は日本人にとって、海外に行かなくても、さまざまな国の人との出会いを作れるチャンス。隣に外国人がいるのに、話しかけられなかったらもったいない。そこで自信を持って話せるような勇気を、我々が手助けすることができればと思います。

※EFは東京2020オリンピック・パラリンピックオフィシャル語学トレーニングパートナーです。

「グローバルな英語」よりも、自分の英語に自信を持つべき

―あらためて、外国語を学ぶうえで必要なことは?

言語や文化に対する興味ですね。例えば私がフランス語を勉強していた時には、スキーをしにアルプスへ行ってフランス人に話しかけようと思っていました。いくら学んでも、使うきっかけがなければ意味がありません。テニスでラケットを振る練習を一人でしても、プレーする相手がいないと楽しくないでしょう。

―子どもを持つ親は、グローバル化がさらに進んだ将来が心配です。早くから英語を学ばせるべきでしょうか?

まずは、子どもが英語に興味を持つきっかけを持たなければいけないと思います。そのきっかけは、家族での海外旅行であったりしますが、私が推奨するのは、ホストファミリーとして留学生を受け入れることです。外国の子どもを家に入れることによって、費用をあまりかけずに交流の場を作るチャンスが生まれます。

―働き盛りのビジネスパーソンにとっては、英語を学ぶ時間が少ないです。効率的に学習する方法はありますか?

1週間休みを取って留学することです。コツコツと英会話を学ぶのも良いのですが、その方が圧倒的に効率が良いです。1週間で学べることはそんなにありませんが、実際に使う場所に行くことに意味があります。自分の英語が通じなくても、何かを伝えようとする勇気が付く。それが大事なんです。

―日本で学んだ英語が染みついていると、自分が話すのが「ドメスティックな英語」なのではと不安です。「グローバルな英語」は身に付けられるのでしょうか?

EFの学校では、日本人の英語、アメリカ人の英語、さまざまな国の英語が混ざっていて、それでもコミュニケーションは取れています。自分が自信を持っている英語でいいので、それを無理やりイギリスの英語やアメリカの英語に持っていく必要はないと思います。

―やはり、まずは自信を持つことが大切だと。

EFと東京大学の共同研究でも、英語を使う時の脳のメカニズムが明らかになっています。基本的に言葉を話す時は、脳の左側の一部を使うのですが、日本人が英語を話す時は、右側まで使ってしまうのです。英語とは関係ない感情的な部分なのに、自信がなくて「どうしよう」と思うと、MRIで右側も真っ赤に表示されます。グローバルな英語にしなくちゃと考えるよりは、自分の英語を話すことが大事です。

―最後に、英語を学ぶことのメリットを教えてください。

外国語を使えることで、いろんな人にアプローチできて、世界は大きく広がります。それがビジネスにつながったり、友人関係につながったり、いろんな可能性があります。中には、結婚相手がいるかもしれません(笑)

―今年の流行語も「35億」(男性の世界人口)ですね。

人との出会いは、私にとっても財産です。さまざまな国の人との出会いは大切。留学から帰って来た学生からも「こんな人と出会った」「Facebookの友達が100人増えた」と聞くと、うれしくなります。

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EFの留学プログラム

日本人の英語にとって最大の壁である「私は話せない」という思いこみ。実際に海外に出て人と話さざるをえない生活を送ると、それが“幻の壁”だったことに気付かされるかもしれない。

外へと一歩踏み出す勇気を与えるきっかけとなるのが、EFの提供するプログラムだ。中高生から社会人まで幅広い年齢層の目的に合わせて、多様なプログラムを提供。もちろん留学は大きな決断であるが、現地の学校に精通したカウンセラーによるサポートを受けながら、最適なプログラムを探すことができる。

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