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河合塾 X 朝日新聞 ひらく 日本の大学

大手前大学 Otemae University

ANALYSIS 「コア教育プログラム」
を分析

「ひらく日本の大学」調査結果より

Point2 「コア教育プログラム」で自分のキャリアを常に意識できる環境へ

すべての学生が必修科目として「コア科目」を学ぶ。英語や情報活用のほか、社会に出るために必要なキャリア能力を段階的に習得するもので、大手前大学の教育の大黒柱ともいえる科目だ。

1年次の「キャリアデザインⅠ・Ⅱ」では、リポート作成やプレゼンテーションの方法など、これから受ける授業すべてに活用できる技量を身につける。2年次の「キャリアデザインⅢ・Ⅳ」では、コース別に専門領域に進むために必要な論文執筆能力等を身につけるほか、社会人になってどのように働きたいのか、その方向性を全学生がプレゼンするなど、キャリア教育的なアプローチが本格化する。1・2年次でのコア科目習得により、「大学での学び方」「自分の将来構想」が明確になり、今後3・4年次でどんな能力を磨き、そのためにはどんな授業・専攻(メジャー)を受講すればよいのかもクリアになるという。

3年次のコア科目としては「ゼミナールⅠ・Ⅱ」がある。担当教員の専門領域に応じた実践的な学びを通じて問題解決能力を高めていくほか、教育ボランティアに対して、ゼミナールで学んだ成果をプレゼンテーションする機会も設けられる。4年次に行う「卒業研究・制作」では、4年間の学びの成果を論文や作品として形にし、教育ボランティアにプレゼンテーションを行い、自分の「就業力」を実証していく。コア科目では4年間を通じて、教員の他に教育ボランティアも定期的に参加する。複眼的な視点から評価やアドバイスを受けることで、学生たちはキャリアに対する考えをより深めていく。

リーダーシップ開発プログラムで
キャリアを自ら切り開く

「意識の高い学生が、より濃密に自分のキャリアプランニングを突き詰められます」(坂本理郎准教授)

全学年を対象とした「リーダーシップ開発プログラム」が2018年度からスタートした。さまざまな組織や集団の中で、その進むべき進路を指し示し、メンバーに責任や行動力を促す「リーダーシップ」に加え、自らが置かれている状況を的確に理解し、自分が進むべき進路(キャリア)を作り出していく「セルフ・リーダーシップ」という二つのリーダーシップを、4年間かけて身につけていく。さらにリーダーをサポートしていくために重要な「フォロワーシップ」も同時に体得できるという。自分のキャリアに高い関心を持ち、より積極的にとらえることができる、意識の高い学生を受講対象とする特別プログラムだ。

ビジネスやキャリアの基礎を学ぶ1年次のプログラムを経て、2年次ではひとあし早い進路対策として、多くの企業が選考時に課すSPI対策(総合的な適性検査)を行うほか、社会人が実際に働く場に赴き、会社の雰囲気や業務を体感できる企業研修も予定。キャリアに対して早期に意識を高め、3・4年次ではさらなる企業研修や業界研究を深め、将来の目標を定めながら、最終的に自己実現ができる企業や団体を探していく。

このプログラムを担当する坂本理郎准教授(現代社会学部)は「実際に社会で活躍している優秀なビジネスパーソンは、自分が仕事を通じて何を実現したいか?というブレないキャリアプランを持っています。またそのために必要な自己研けん鑽さんを欠かさないセルフマネジメント力にもたけています。つまり、自分のキャリアについてしっかり考え抜いた上で、計画・実行できる力を身につければ、おのずとリーダーになれる、とも言い換えられるのです。希望の進路を切り開くために、またリーダーとして社会に求められるために、『自分のキャリアを作る力』を身につけられるのが、リーダーシップ開発プログラムの特徴です」と話す。

おのずと就業力が身につく4年間に、さらに多くの実りをもたらしてくれそうなプログラム。「卒業生は皆どこでも生き残れる力を身につけ、社会でタフに生きています。大きすぎず、小さすぎず、“ちょうどいい規模感”の大手前大学で、仲間や教員と研鑽しあえたことが大きいのでしょう。なりたい自分に近づくためにも、入学したらぜひ挑戦してほしいプログラムです」と坂本准教授は期待をこめる。

■プログラムの流れ