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グローバル時代をひらく「ものづくり」の旗手を育成
大阪工業大学 西村 泰志 学長

社会と関わる実践的教育と知識を吸収する座学の両立
大阪工業大学は1922(大正11)年の開学以来、「現場で活躍できる専門職業人の育成」という建学の精神のもと、時代の要請に合わせた教育・研究に邁進し、「工学部」「ロボティクス&デザイン工学部」「情報科学部」「知的財産学部(文系)」の4学部16学科を擁する工科系総合大学に進化しました。現在、本学はグローバル人材の育成をめざし、教育のさらなる充実に挑んでいます。その取り組みから3点をお話ししましょう。
第一は「実践的教育」です。本学では全学部で「PBL(課題解決型学習)科目」を導入しています。これは自ら課題を発見し、社会や仲間と関わりながら解決する力を身につける教育手法で、学生は他者の考えを知り、自らの考えを改めて振り返る機会が得られます。社会や企業と接点を持つ授業は、他にも多岐にわたります。知識を吸収するために重要な座学とうまく重ねながら、教育効果を高めたいと考えています。
第二は海外有力大学との連携や研究・教育交流の推進をはじめとした「国際教育」です。「国際PBL」は海外の学生との混成チームを組み、コミュニケーションをすべて英語で行うプログラムで、学生の多様な能力を引き出します。また、1〜2カ月間、海外の研究室に学生を派遣する「海外研究支援プログラム」は、研究成果はもとより、異文化を経験することで学生のモチベーションを高め、次の学習目標に挑戦する意欲を生み出しています。英語のネイティブスピーカーの教員が常駐するLLCは、これらに挑む学生の格好の準備の場でもあり、多くの学生が日常的に利用しています。
第三は、「卒業時の質保証」です。実践的な職業人を育成するため、社会が求める学習内容や目標に沿って学習達成度を独自のシステムにより可視化する取り組みで、学生の意識を高め、卒業時の学びの「質」を確かなものにすることで、社会の期待に応えていきます。この取り組みは、関西の私立大学として本学が唯一文部科学省事業に採択されました。

2022年 創立100周年へ 夢を持つ学生を手厚く応援
大学は研究機関でもあり、良い学生が良い研究を成し、良い研究が良い学生を育てます。本学は、創立以来、企業との委託研究や共同研究をあらゆる分野で手がけてきた実績があり、研究と教育が相乗効果を生み出してきたことは大きな強みのひとつでしょう。
昨年度開設した梅田キャンパスをはじめ、全学が前線基地となり、今後もさらに「ものづくり」を支える大学としての存在価値を、広く発信していきます。
本学は2022年に創立100周年を迎えます。その節目を大事にするとともに、10年後、20年後を見据え、継続的に教育の充実を図っていきます。その中で変わらないのは、国内外のどんな場でも力を発揮できるよう、自発的に学べる機会を多数用意し、教員の手厚い指導でサポートしていくという基本姿勢です。「好きなことを学びたい」「夢をもって学びたい」。そんな若者を本学は応援します。
