チェックインしたシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート内にある秘密の扉の向こうに、客席わずかカウンター6席のみ、スタートは18時オンリーの1回転というスペシャルな店、『Beef Atelier うしのみや』がある。宮崎牛にフォーカスした小山薫堂氏プロデュースの“牛肉割烹店”だ。1日6席のみだからこそ、選び抜かれた地場産の野菜の確保や、ハラミを全国に広めた功労者である伝説の焼肉店『虎の穴』代表の辛永虎氏によるアドバイスが効いている。
まずはウェイティングラウンジにて、特製の旬の野菜の青汁で胃袋の準備体操。そしていざ、6席のみのスペシャルなカウンター席へ。口の中に入れた時に一番美味しく感じる大きさを計算したという、一口大にカットされたヒレ肉の鉄板焼と炭火焼が最初に提供される。
Beef Atelier うしのみや

Beef Atelier うしのみや
「接客や演出もいいし、肉を美味しく食べさせるために、ヒレ肉を最初に提供するという順番へのこだわりもよかった」と、肉の味を堪能させるためのアイデアに、池井戸さんも驚いたようだ。
そしてその後も、リブ肉、ウデ肉......、スネのコンソメスープ、牛肉しぐれ煮、赤ワイン煮込みと、余すところなく肉の旅は続く。

「海のものと山のものが共生している宮崎は、特別な場所という感じが伝わってくる。温暖で、豊かで、人間が暮らしやすい場所だから、神話の舞台にもなったのかもしれないね」
宮崎の大地で育った宮崎牛を楽しんだ翌日は、黒潮が走る日向灘で捕れる宮崎の魚にこだわった『一心鮨』を訪れた。
「ネタに合わせて、シャリの握りの強さを変える。そんな細かい仕事をする寿司店を知らないよ」と、大将の話に耳を傾けながら驚く池井戸さん。その仕事に対する真摯な姿勢と探求心で、江戸前寿司ならぬ、"宮崎前"の寿司を精魂こめて提供する。
一心鮨

一心鮨
訪れた日は雨模様の肌寒い日だったのだが、池井戸さんの顔を見て、突き出しを温かいおひたしにその場で変更したそうだ。卵焼きも一見するとカステラに見える仕立てにして、お客様の笑顔を引き出す。
「寿司職人がひとりで見ることができる客数はせいぜい10人ほど。『一心鮨』のような大きな店で、味を追求し、隅々まで心配りするのは大変だと思うけれど、それをやりたいという大将の心意気に大変感動しました」
住んでみたくなる土地の条件に“食の豊かさ”を挙げる池井戸さん。
「人もいいし気候もいいし、食べ物もおいしい。宮崎はいつか住んでみたいと思える場所です」

Text by Eri Magara

池井戸潤のエッセイはこちら

Beef Atelier うしのみや
“牛肉割烹店”と称する通り、シェフが目の前で肉を焼き、コース形態で一品づつ丁寧に仕上げ、提供してくれる。1日限定6席のみの、小山薫堂氏プロデュースの店だ。

住所:〒880-8545 宮崎県宮崎市山崎町浜山
    フェニックス・シーガイア・リゾート
電話:0985-21-1113(総合予約センター)

Beef Atelier うしのみや 公式サイト
Beef Atelier うしのみや

一心鮨
宮崎で捕れる魚にこだわった“宮崎前”の寿司を食べられる店。黒皮カボチャと千切り大根で炊いたシャリは、自然の甘さ。繊細な仕事がされたスペシャルな寿司を堪能できる。心のこもった一品料理も。

住所:〒880-0874 宮崎県宮崎市昭和町21番地
電話:0985-60-5005

一心鮨 公式サイト
一心鮨

Audi RS 6 Avant
池井戸氏の愛車でもあるAudi RS 6 Avantは、ハンドルを握る喜びと、荷物が積める実用性を兼ね備えた希有な一台。
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Audi RS 6 Avant

Art Direction : Hiroyuki Aoki (Mag) Photograph : Kiyoshi Tanaka Edit : Mitsuhide Sako , Eri Magara Produce : Teruhiro Yamamoto ( AERA STYLE MAGAZINE )