「京、若手職人の心意気」Audiオーナーである作家・池井戸潤が、自らAudiのハンドルを握り、ニッポンの風景を訪ねる旅。機敏に走るコンパクトカーAudi A1を相棒に、古都・京都の町を巡った。
梅雨の最中、京都駅前でぼくを待っていたのは、アウディA1だった。
京の町にぴったりのコンパクトサイズ。狭い路地から交通量の多い通りまで縦横無尽に駆け抜ける、機敏な相棒である。
川床料理目当てに貴船に向かい、夜は祇園に繰り出す。宇治方面にゴルフに出かけたかと思うと、あちらこちらと市内観光して走り回る。
気の向くままにハンドルを握るそんな旅の合間に、伝統工芸をいまに受け継ぐ若い職人さんのアトリエを訪ねてみた。

いやあ、おもしろい。蒔絵工・田中里果さんの工房にはBGMにロックが流れ、錦織作家・龍村周さんが作る錦織には現代風の遊びがあり、弓師・柴田宗博さんはただ黙々と竹を削りながら、べつに伝統がどうこう考えず、作りたいように手を動かしているだけだとおっしゃる。
三者三様、みんなそれぞれに新しい。
それでいい、と思う。
判で押すような技術の継承じゃ、つまらない。先達の真似をしてどうする。
昔ながらの形式を頑なに守ろうとする人もいるけれど、形式なんてただの空箱だ。そんなものの中に、心意気まで閉じ込めてはいけない。

「竹のくさびを作るのに、昔は手で切っていた。でも今は電動ノコがあるんだから、それを使えばいいんですよ」
そう話してくれたのは、柴田さんの父上、二十一代柴田勘十郎さん。
同感である。
もし、伝統工芸の始祖がいまに生きていたらどうするか、という視点に立つことも時に大切なのではないか。
創造するということは同時に、何かを壊すことでもある。
それは、京の伝統工芸だけではなく、すべての仕事に共通する真理ではないか。
形式を、打ち破ろう。
そのために必要なのは、才能よりむしろ、一握の勇気かも知れない。

ラインナップの中で最もコンパクトなAudi A1に、直噴3気筒ターボエンジンの1.0リッターカーが登場。Audiを特徴づける、よりワイドになったシングルフレームグリル、そしてワイド&ロー、シャープかつ力強い印象を与えるボディデザインが目を引く。最小回転半径は5.0m。「京都のような狭い路地の残る街を、軽快に走り抜けてくれます」と池井戸さん。
エントリーモデルである1.0 TFSIは、250万円を切る魅力的な価格を実現。3気筒エンジンは、最高出力95ps、最大トルク160Nmを発揮。車体がさらに軽量化されたことも加わり、JC08モード燃費はAudiとして過去最高の22.9km/ℓを達成。エコカー減税対象車となっている。


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池井戸潤
池井戸潤 1963年、岐阜県生まれ。慶応義塾大学卒。98年「果つる底なき」で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、『下町ロケット』で直木賞を受賞した。13年に放映されたテレビドラマ「半沢直樹」(TBS系)は、『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』が原作。ドラマは歴史的な高視聴率を記録し、「倍返し」は流行語にもなった。半沢シリーズ第3弾の『ロスジェネの逆襲』は100万部を超える大ヒットとなり、シリーズ第4作の『銀翼のイカロス』も発売3日で50万部を超える爆発的な売れ行きを示した。国内で最も新刊が待たれている作家の一人。愛車はAudi RS 6 Avant。
Art Direction : Hiroyuki Aoki (Mag) Photograph : Kiyoshi Tanaka Styling : Takahisa Igarashi Edit : Mitsuhide Sako , Eri Magara Produce : Teruhiro Yamamoto ( AERA STYLE MAGAZINE )