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JICAフォーラム「世界とWin-Winな生き方を考える」

左から、
浜田 敬子(はまだ・けいこ)/朝日新聞総合プロデユース室プロデューサー・前AERA編集長
神谷 哲郎(かみたに・てつお)さん/ペパーソンインターナショナル株式会社代表取締役
雄谷 良成(おおや・りょうせい)さん/社会福祉法人佛子園理事長
瀧本 哲史(たきもと・てつふみ)さん/京都大学客員准教授・エンジェル投資家
山田 健(やまだ・けん)/JICA 青年海外協力隊事務局 次長

第二部 パネルディスカッション その1

海外ボランティアで
未来を開く武器を手に入れる

日本で芽生えた興味関心を胸に
青年海外協力隊へ

浜田 お二人の現在のお仕事は?

神谷 帰国後も、青年海外協力隊の縁で国際協力の分野で仕事をしつつ、教育を通じて地域開発をしたいという思いを持って、相模原の橋本で学童保育を中心に子育て支援を行う会社を4年前に起業しています。

雄谷 「三草二木 西圓寺」「Share 金沢」といった、さまざまな人たちが共生できるコミュニティ拠点をつくるなど、日本の街づくりの事業に携わっています。この事業は青年海外協力隊で派遣されたドミニカ共和国で見た「ごちゃまぜ」なコミュニティがヒントになっています。

浜田 お二人が青年海外協力隊に参加したきっかけは?

神谷 将来は学校の先生になりたいという夢を抱き、大学時代は人形劇サークルに属しその活動に明け暮れていました。言葉が通じない場所で演劇の力がどのくらいあるのか知りたかったですし、異文化環境の中で、表現者として何を人に伝えられるのかを試してみたくて青年海外協力隊に応募しました。

雄谷 僕は障害児施設の中で生まれ育ったのですが、障害のある子どもは、就学義務の免除という制度のもと、義務教育の世の中にも関わらず教育を受けられない時代がありました。小学校の時それを見た僕は、なんでこの人たちは学校に行かなくていいのだろうと不思議に思いました。ほかにもさまざまな「違い」に違和感を覚え、社会保障の制度がある程度整った日本の事情を見ることも大事ですが、まだそうした整備がされていない国の事情を、肌で感じてみたいと考えて応募しました。

目の前の状況を自分で考え判断して
「切り拓く力」を得る

浜田 現地ではどのような任務を行っていたのですか?

神谷 私はこども文化センターという施設で、図画工作の指導にあたっていました。また当初の目的でもあった「人形劇団」を立ち上げて、さまざまな地域を巡回し公演を行いました。人形劇団については、自分で一から立ち上げました。

雄谷 障害者福祉を教える側の人を育てるスーパーバイザーの仕事に従事しました。障害者の方は、言葉でのコミュニケーションに加え、ボディランゲージさえもうまくいかないことがあります。そのため、日本でも海外でも言葉のハンディはあまりなく、反対に関わってくれる。だから、教える立場というよりは、応援されるという感じでしたね。

浜田 海外ボランティアではどのような力が身に付けられると感じていますか?

神谷 青年海外協力隊はいわば「なまもの」なので、要請があった時と、実際に行った時に、タイムラグが生じることがあります。そんな時、想定外の状況を目の当たりにして戸惑うわけですが、そこからどうやって現状を打破して、切り拓いていくかという経験を通して、臨機応変に自分で考えて主体的に動く力が身に付くと思います。

雄谷 僕はドミニカ共和国で、地元の方々との交流を通し「人と人とのつながりがいかに幸せを生むか」を学びました。震災後、障害者の方や、高齢者の方が独居生活の中で自死に至るケースが多く見られました。この事実からわかることは、コミュニティを再生する際、建物を強靭化することはもちろん大事ですが、本当の強靭化は人と人とのつながりだということに気付かされました。こうしたことに気付いている人は、被災地でもface to faceの対応ができますね。

浜田 青年海外協力隊ならではのメリットなどは感じましたか?

神谷 青年海外協力隊がとても良いと思うのは、赴任後すぐにコミュニティの中に入っていけるところです。普通なら、突然日本から23歳の若造が訪れて、急に信用してもらえるはずがありません。ところが、協力隊として訪れることで、少なくとも土俵に上がることができます。限られた活動期間であるため、完全なゼロから信頼関係を築いていかなくても既にその土壌があるということは大きなメリットの一つです。

雄谷 青年海外協力隊は、良くも悪くも日の丸を背負って「俺が社会を変えてやる」という思いが強いのか、時として暴走してしまう部分もあります。誰が主人公かを考えて活動することが大切です。2年経ったら帰っていく隊員が主人公では意味がありません。協力隊は、現地でさまざまな失敗や成功を経験しながら学ぶ中で、最終的にそこに住む人たちが主役だということに気付きます。これは、これからの地方創生を担う人材にも必要な視点だと思います。

浜田 ここまでお二人にお話を聞いて、瀧本さんはどのように思われましたか。

瀧本 途上国を中心とした海外での経験は、特殊な体験のように思われますが、実は、日本でもこれから起こりうるさまざまな問題への対応力を養うという意味で、良いトレーニングになっていると思います。青年海外協力隊が、自分たち中心ではなく、あくまで現地の人が中心だという意識で運営されているのは、やはり長年現地でボランティア活動を続けてきたノウハウが次の世代にまで受け継がれており、協力の在り方が洗練されているという印象があります。2年という期限付きで協力することは実は難しい。自分が中心という意識で活動していては、自分がいなくなったらそれで終わってしまいますから。

第二部 その2「やらない後悔」をしないために一歩踏み出そう!

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第二部 パネルディスカッション

雄谷 良成

雄谷 良成(おおや・りょうせい)さん / 社会福祉法人佛子園理事長
金沢大学教育学部卒。特別支援学級を立ち上げ教員として勤務後、青年海外協力隊員としてドミニカ共和国へ派遣。障害者教育の指導者育成や農村部の病院の設立に携わる。帰国後、北國新聞社に入社しメセナや地域おこしを担当。新聞社退社後に実家の社会福祉法人佛子園に戻り、「三草二木 西圓寺」「Share金沢」をはじめさまざまな人が共生できるコミュニティ拠点を作るなど街づくり事業を中心に取り組んでいる。

神谷 哲郎

神谷 哲郎(かみたに・てつお)さん / ペパーソンインターナショナル株式会社代表取締役
東京学芸大学卒。卒業後すぐに青年海外協力隊員としてヨルダンへ派遣。子ども文化センターで青少年育成活動に従事。25年にわたりガザ、フィリピン、エジプト、イラク等で国連・JICAのプロジェクトに携わり、それぞれの赴任国で人形劇団を立ち上げ難民キャンプや地方の村々で公演を行う。2012年に相模原市橋本を拠点にペパーソンインターナショナル株式会社を起業。学童保育施設【がくどうプラス】の運営と途上国における地域開発に取り組んでいる。

JICA

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