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高血圧治療は世界共通のテーマに

2016年12月1日

 血圧に関する認識は時代とともに変化しています。診察室だけでなく、家庭での血圧測定が普及したことから、仮面高血圧(診察室では正常でも家庭では高血圧の状態)や白衣高血圧(家庭では正常でも診察室では高血圧の状態)などの問題が明らかになりました。日本高血圧学会の「高血圧治療ガイドライン2014」では、「診断室血圧と家庭血圧の診断が異なる場合は、家庭血圧の診断を優先する」と定められ、家庭血圧が高血圧の判定の際に優先されるようになってきました。現在、家庭血圧における高血圧の目安は、最高血圧が135mmHg以上、最低血圧が85mmHg以上とされています。
 そもそも血圧測定の歴史は約100年前にさかのぼります。1905年にロシアの軍医ニコライ・コロトコフが、カフ(腕帯)を用いて上腕の動脈を圧迫し、聴診器で血管音を聞き測定する方法「コロトコフ法(聴診法)」を発見しました。
 日本では1973年にオムロンヘルスケアが初の家庭血圧計を発売。大卒初任給が5万7000円の時代、2万3800円と高価なものでした。1970年代後半になると、経済的なゆとりを背景に健康への関心が高まります。一方で食生活の西洋化などの影響から、脳梗塞や心筋梗塞などの脳・心血管疾患が急増。その最大の原因である高血圧の本格的な治療や予防についての認識も高まり始めました。家庭で誰でも簡単に測定できる家庭用デジタル血圧計が登場したのもこの頃です。しかし、当時の医学界では「血圧は病院で測るもの」という意識が強く、反発もあったそうです。
 家庭での血圧測定に大きな影響を与えたのが、1980年半ばの「オシロメトリック法」の登場です。この測定法は血管音でなく、脈波をもとに血圧を判定します。脈派とは心臓の拍動にあわせて起こす血管の振動のことで、カフ全体がセンサとなって脈派を検出します。血管音を捉えるマイクロフォンが不要なので、マイクの位置ずれや周囲の雑音の影響による測定誤差がないことから、家庭で測るデータの信憑性が格段に向上。シンプルな構造のために価格も安くなり、家庭での血圧測定の普及を促進する大きなきっかけとなりました。


1973年に発売されたオムロン初の家庭用電子血圧計HEM-1

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