林修の特別授業

lesson02 協同組合は地域密着!

林修の特別授業

地域で、協同組合はどういう活動をしているの?
地域のライフラインを担う活動をしています。

上川 前回は、協同組合って何? を教えてもらいました。

 協同組合とは、「一人はみんなのために、みんなはひとりのために」で、同じ思いや願いを持つ人が助け合い、力を合わせ、自分たちのくらしや地域を良くしていくための組織、でしたね。

上川 今回は、「地域での協同組合の活動」ですね。

 協同組合は、助け合いの精神で地域の様々な「困りごと」にも対応しています。農業協同組合(JA)を例にとって見ていきましょう。JAと聞くと農業のイメージが強いですが、農業はもとより、地域のライフラインを担っています。例えば 「移動金融店舗」って知っていますか?

上川 よく知りません。

 地域の過疎化が進むと、困るのは金融サービス。JAバンクでは、普通貯金の入出金や定期貯金の預け入れ、通帳の記帳などができる「移動金融店舗」が地域を巡回し、組合員のお役に立っています。また、病気になった人のための「病院などの医療・福祉サービス」の運営をしています。地域の子どもたちへの「交通安全教室」も実施しています。

上川 JAって地域のためにいろんな取り組みをしているんですね。

 JA 職員は「地域の担い手」でもあるんです。「消防団に参加」したり、「認知症サポーター」や「見守り活動」としてお年寄りのケアをしたりしているところもあります。

上川 そうなんですか?

 もちろんJA(農業協同組合)ですので、農産物の販売もしていますが、地域を支える事業として増えているのが、ファーマーズマーケット(直売所)です。現在、JAファーマーズマーケットは全国に約1,700カ所もあるんですよ。“地産地消”といって、新鮮な地元の農産物を地元で食べることで、地域にお金を循環させる取り組みでもあります。

どうして、協同組合が地域を支える仕事をしているの?
助け合いで、地域のくらしを向上させるのが協同組合の目的だからです。

上川 どうして、JAはそんなことまでしているんですか?

 組合員が住んでいる地域のために、が第一だから、農業にかかわることのサポートはもちろん、国などの公の制度では補いきれない部分を協同の力で支えています。それぞれの地域に密着した活動は、地域のことを熟知し、地域と一体となり人々を支える協同組合だから取り組めることですね。

上川 そういえば、先ほど「移動金融店舗」の話を教えてもらいましたが、ニュースで高齢化が進んだ地域で買い物に行けない人々のために食料品など購買機能をもった「移動購買車」が役立っているという話を見たことがあります。

 その通り。しかもそれは地域のライフラインを担うだけではなく、地域経済を支えることにもつながっていますし、JAでは、「農業体験」として、都会の人が各地域で、農業や食に関して学ぶ食農教育も積極的に展開しています。

上川 私も「農業体験」してみたいです!

 企業は地域でもうからないと撤退する場合もありますが、JAなど協同組合はその地域からは逃げられません。最近、“地方創生”とうたわれていますが、JAのこうした様々な活動は、地域のニーズに基づき、新しい事業方式(ビジネスモデル)を作り出し、地域に貢献していく。地域の様々な課題・ニーズに対して、地域の人々と助け合って支えていく、このような活動ができるのが「協同組合」なんです。では次回は、「協同組合が行う様々な事業」について紹介していきます。

地域第一に活動するJAの存在は、農業はもとより高齢化が進む地域のライフラインになっているんですね。
こういった活動ができるのは、助け合いの精神のもと、より良い社会を築くことを目的に組織された協同組合だからといえるでしょう。

今日のまとめ

地域と一体となり、助け合いを軸に
住み慣れたまちやむらのくらしを守る。それが協同組合。

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