10月4日から放送されるBSジャパン「人形佐七捕物帳」の4K特別版(※)の試写会を開催します。本編試写の後には、以前にも横溝正史原作のドラマ化も手がけた脚本家・稲葉一広氏と時代劇評論家としても知られるコラムニスト・ペリー荻野氏による対談も開催します。
(※)BSジャパンでは、HD放送となります。4K版はひかりTV4Kでご覧いただけます。
「人形佐七捕物帳」とは?原作は、名探偵・金田一耕助の生みの親で、ミステリー界の巨匠・横溝正史。『半七捕物帳』(岡本綺堂)、『銭形平次捕物控』(野村胡堂)と並んで「三大捕物帳」と評され、過去に何度も映画化・ドラマ化されたこの傑作時代劇に、新しい息吹が吹き込まれます。脚本は、「下町ロケット」の共同脚本家であり、以前にも横溝正史原作のドラマ化を手掛けた稲葉一広。“痛快!!謎解きエンターテインメント新時代劇”として再構築します。江戸を舞台に、人形のように男振りの良い岡っ引き“人形佐七”が、ヤキモチ妬きの年上女房に支えられながら、子分2人を従えて、人情・愛憎・悲劇・怪談話…様々な事件の謎を解き明かします。主人公・人形佐七を演じるのは要潤。その年上女房・お粂を矢田亜希子、佐七の子分・辰五郎を三浦涼介、豆六を池田純矢が演じます。
10月4日から放送されるBSジャパン火曜スペシャル「人形佐七捕物帳」の特別試写会が26日、都内で行われ、脚本家の稲葉一広さん、コラムニストのペリー荻野さんが出席。シリーズ第三夜「角兵衛獅子」(11月8日放送予定)の回を上映後、ドラマシリーズの見どころをめぐって対談した。
原作は探偵・金田一耕助シリーズなどでおなじみの横溝正史。時代劇の世界では『半七捕物帳』(岡本綺堂)『銭形平次捕物控』(野村胡堂)と並んで「三大捕物帳」と評され、稲葉さんが20年前から脚本化したいと温めてきた作品だそう。
その魅力について稲葉さんは「いろんな捕物帳がある中で一番ミステリーっぽく、推理の面白さがある。横溝作品ならではの道具立ての面白さもあり、佐七のキャラクターもさわやかでいい」と評価。これを受けてペリー荻野さんは「第三夜に出てくる幽霊のような横溝らしい怪奇的な話もあれば、第一夜の羽子板が道具立てになって美女と美少年がでてくる話もある。そもそも主人公が“人形のようにいい男”っていうのが横溝的」と感想を語った。
シリーズでは、全180編ほどの原作短編のうち12編をドラマ化。映像的にインパクトがあってトリックや動機が被らないものを選び、ストーリー構成にもバリエーションをつけたという。ペリー荻野さんは「第三夜のように最初に犯人がわかるのは時代劇では珍しい」と驚いた様子。稲葉さんは「もともとは江戸時代で刑事コロンボをやろうと思っていた。冒頭で犯人がわかる回ではどうやって崩していくか、どうして殺さなければいけなかったのかなど三人の脚本家が頭をひねって展開を考えた。ほかにも犯人のシチュエーションや職業を変えたり、原作にない人物が登場したりすることもある。ドラマ版として楽しんでもらえたら」とアピールした。
さらにトークは、時代劇やミステリ―ドラマの楽しみの一つである“決めポーズ”や“決め台詞” の話題に。主人公の頭の中で謎が解ける際のイメージとして回り灯籠が描かれ、「からくり、見切ったぜ!」と“ドヤ顔”でポーズを決めるシーンは必見だ。「今回は大衆演劇のつもりで、お客さんの喜ぶものはなんでもやろうとプロデューサーと話し合った。大向こうから『待ってました!』と声がかかるようなものにしたい」と稲葉さん。ペリー荻野さんは「(主演の)要潤さんもノリノリでやっていたそうで、『毎回違う角度から僕のいい顔が見られますよ』なんて言っていた。このポーズが決まるまでにわたしたちも競って謎を解きたいですよね」と話した。
タイトル | 人形佐七捕物帳 |
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放送局 | BSジャパン(BS⑦ch) |
放送日時 | 10月4日(火)夜8時スタート!初回2時間スペシャル! 10月11日(火)夜9時~9時54分。その後は、毎月ほぼ第1、第2火曜日 夜9時~9時54分放送 |