多様化が進む時代の大学選びとは

INTERVIEW
鈴木 顕編集長
『大学ランキング』編集長
すずき・あきら/朝日新聞出版アエラムック編集部で、『AERA English』『アエラ大学ムック』シリーズなどのデスクも兼務する。『週刊朝日』の医療担当、大学担当記者などを経て、現職。

 平成から令和にかけて、大学の数は大きく増えました。平成元年は約500校だったのが、現在、800校近くもあります。一方で少子化が進み、各大学はたとえば医療系の資格取得に強いなど、個性や特徴を打ち出して学生獲得に力を入れています。近年の大学の変化のひとつに挙げられるのが〝ダイバーシティー〟(多様性)です。外国人留学生や外国人教員、女性教員が増え、大学そのものが多様化の進む社会を反映する場になっています。
 2020年度は文部科学省が進める教育改革の初年度にあたります。大学入学共通テストは英語の民間試験や記述式問題の導入が延期されるなどの混乱が起きましたが、大きな流れとしては知識、技能だけでなく、思考力、表現力、判断力を問う内容へと変わります。ほかにも東大の推薦入試や京大の特色入試に象徴されるように入試も多様化しており、いろいろな価値観、能力を持った学生に入学してもらいたいという大学の意図がうかがえます。
 大学の増加、多様化が進むなか、大学選びの際に重要なのは、好きなこと、学びたいこと、進みたい方向などを受験生自身が把握することです。将来、就きたい仕事があるなら、その分野に強い大学が候補になりますし、一人ひとりに合わせたきめ細かな教育を求めるならば、少人数教育を打ち出している学校が選択肢となるでしょう。高校までと違い、大学は何をやるか、あるいはやらないかを自分で判断し、選択していく場所です。そうした意味では、大学選びの時点から自らの主体的な「判断」が求められています。今の時代、知りたい情報へのアクセスは難しくありませんから、よく調べて、自分に合った大学を見つけてほしいと思います。

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