関西外国語大学 関西外国語大学短期大学部

2025年に創立80周年を迎える関西外国語大学。多岐にわたる留学ネットワークを生かし、世界中の留学生と共に学べる環境は日本有数だ。コロナ禍においても、英語国際学部のカリキュラム刷新をはじめ、オンラインを通じて学生たちの国際交流を充実させている。

英語国際学部 
新カリキュラム始動

激動の世界に対応し、
変化を起こせる人材を

21世紀型スキルを縦軸に
5つのフィールドで構成

神田修悦 教授

 英語国際学部は2014年に開設。英語と中国語を基本に学び、2年次に原則全員が英語圏と中国に留学する制度を設け、グローバルな人材を育成することに注力してきた。コロナ禍で現在、留学できない状況にあるが、その歩みを止めないため、今年4月に新カリキュラムを始動させた。

 「世界は今、激動や混迷を極めています。そこにのみ込まれるのではなく、きちんと対応して“自ら変化を起こせる”人材を育てたい。私たちが育てたいのは、そんな新しい未来を担う“未来創造型グローバル人材”であると定義し直しました」と英語国際学部教務部長の神田修悦教授は話す。

 未来創造型グローバル人材を育成するためには、「21世紀型スキル」が根底に必要だと言う。「フィンランドなどの教育先進国やIT企業が提唱している、クリエーティビティー、イノベーション、デジタルリテラシー、世界貢献の意識などが備わった世界基準の能力です」。新カリキュラムは21世紀型スキルの修得を縦軸にすえ、5つのフィールドを横軸にして構成されている。

 Field①(上図参照)のグローバルスタディーズ&コミュニケーションでは、英語と中国語を学んだ上で、論理的思考力や批判的思考力など、多分野を学ぶ上で核になる能力を育てる。

 Field②のグローバルリベラルアーツでは、地球課題の解決に向けた知識を修得することで、SDGsや国連が提唱している地球市民としての意識やスキルを高める。「例えば科目の一つ、『哲学と思考』は、哲学史を勉強するのではなく、常識や固定観念を疑うことから入り、自分の意見を加えて体系化していきます。北欧などでは政治参画の意識づけは就学前から始まりますが、日本はまだまだ弱い。『グローバルシチズンシップ』の科目では、民主主義や多文化共生について学び、積極的な世界貢献へのマインドを身につけてもらいます」

 Field③のAI&デジタルコミュニケーションは、AIをはじめとする先端技術へのリテラシーを深める。こうした分野は今後起こる多くのイノベーションの基盤になることから、文系学生にも理解と習熟を求める。

 Field④のフューチャーデザイン&イノベーションスタディーズは、イノベーションの発想や知識を持つことで、どんなビジネスや課題解決に生かせるかを修得する。「デザインプラクティス」は、「新しい発想の仕方や発想の転換をするトレーニングです。世界中の先端企業が求める『デザイン思考』が身につく刺激的な講義です」という。Field⑤のグローバルキャリアはエアラインやツーリズムなど就職希望者が多い分野の科目を充実させている。

語学運用能力に加え、新時代を見すえる力を養う英語国際学部

 「新カリキュラムは、国内に居ながらグローバルな考え方やスキルが身につけられ、来たるべき留学に備えられる。語学力に加えそうした21世紀型スキルが備われば、今までにない“最強の人材”が育つでしょう」と神田教授は自信を見せる。

 英語国際学部1年の中山胡桃さんは、「毎日がすごく楽しい」と目を輝かせる。「課題をメールで確認し合って、みんなで助け合いながら受講しています。私のクラスは中国からの留学生や帰国子女がほとんど。流暢(りゅうちょう)な英語で先生と意見を交わし、かつ積極的なので、私も頑張ろうと刺激になります」。新カリキュラムでは、企業の生き残り方や経営学の要素を学ぶ「ビジネスロジック」がとりわけ興味深いと話す。「歴史や文学、ITなど多彩な科目もあり、外国語大学なのにいろんなことに挑戦できる。語学以外の“武器”が、在学中に見つけられる確かなイメージがあります」

英語国際学部1年 中山胡桃さん

留学ネットワークを生かして
オンラインで世界とつながる

IEPのイベントの一つ「中国語模擬授業体験」を魅力たっぷりに告知

 コロナ禍で国境を超えた人々との交流が途絶えている。しかし関西外大では、停滞することなく新しい国際交流が生まれている。「Global Act Initiative」は、コロナ禍でも「世界とつながろう」を合言葉にした取り組み。困難な時でも自ら考え、行動を起こすことが大切との意味が込められている。

 そのメインの活動として、留学生と関西外大生を対象に、昨秋からオンライン上で世界とつながる学生主体の国際交流プログラム「Intercultural Engagement Program(以下、IEP)」がスタートした。学生たちはテーマごとに「Interest Group」「Kansai Gaidai College」など7チームに分かれて活動。各チームに関西外大生と留学生のリーダーを置き、学生たちの手でイベントの企画立案から実施までを行っている。「各国の食文化を紹介しよう! Food Show」「新入生対象 中国語交流会」や、海外の協定大学とコラボレーションした「ディベートオンライン講座」など、これまで実施したイベントは200種以上。参加者はのべ2400人を超える。神田教授は「IEPのアンケート調査を見ると、課題解決力が身についたとの声が多かった。非常にうまくいっていて、留学できない分、そこでカバーできているのではないかと思います」と評価する。これも世界55の国と地域にある393大学との強固な留学ネットワークが築かれている関西外大だからこそ実現できたことだろう。「コロナ禍でいきなり協定校を探していては間に合いません。お互い長い時間をかけて信頼関係を構築してきたからこそ、すぐにこうした活動がスタートできました。学生たちは今、留学解禁に向けて力を蓄えています。今は準備や充電の期間。ポストコロナの時代は必ずやって来ます。その扉が開いた時に、あわててグローバルになれと言われても無理ですから。ポストコロナで差が付きますし、そこで本領発揮です」と力を込める。

 世界ではコロナ禍をきっかけに様々なイノベーションが生まれている。「日本だけがポストコロナで取り残されるのではないかと危惧する一方で、そうならないためにも、新しい人材育成に踏み出しました。おおいに期待していただきたいですし、学生の個性や可能性を引き出し、未来の夢を実現するお手伝いをしたいと考えています」

 来年4月には外国語学部の英米語学科、スペイン語学科のカリキュラム刷新も見すえている。世の中を包む停滞ムードの中にあっても、関西外大の進化は止まることなく続いていく。

オンラインで国際交流。離れていても心と目的は一つだ

EVENT INFO [イベント情報]

OPEN CAMPUS 2021 
オープンキャンパス開催 ※事前予約制

2022年度入試実施概要、学部学科、留学プログラムなどの説明ほか、体験授業や個別相談など充実。保護者向けのイベントもあります
●中宮キャンパス
7/24(土)・7/25(日)・8/1(日)・9/19(日)→公募制推薦入試対策講座

●御殿山キャンパス・グローバルタウン
12/18(土)→一般入試対策講座

イベント内容ほか、実施形式は変更する場合があります。オープンキャンパス情報は必ずホームページでご確認ください
https://www.kansaigaidai.ac.jp/

掲載大学一覧[関 西]

OPEN