龍谷大学

創立400周年を迎える2039年を見据え、様々な取り組みが進む龍谷大学。その一環として新たに「心理学部」を開設する。人間関係の大切さを深く探究しながら、対人支援の実践的なスキルを体得できる学びについて紹介する。

基礎から将来のキャリアにまでつながる
心理学教育を実践

誰もが自分らしく生き、支え合える社会を実現するために。
人と人とのつながりを深く理解し、ともに行動する人間を育む。
龍谷大学心理学部は、人間関係の大切さを探究することによって、
現代社会の課題を解決に導き、共に歩み続ける未来を拓いていきます。

2023年4月 心理学部新設

カリキュラムを通じて
心のつながりの大切さを学ぶ

 社会が激しく変化し、未来の予測が困難な現代。いじめの認知件数や、世間からの圧力に苦しむ人は増加し「心の危機」「孤立の危機」への警鐘が鳴らされている。そんな現代社会で誰もが自分らしく生きて支え合うために、人とのつながりを深く理解し、共に行動する人間を育てることこそが、龍谷大学心理学部の目指す教育の方向性だ。対人支援のほか、良好な人間関係構築に必要なコミュニケーションスキルを身につけ、「心のつながり」を大切にする価値観を養っていく。

 1、2年次は、基礎を学ぶ「心理学基礎科目」、心の動きや行動を統計的に処理・分析する「データサイエンス科目」、実社会で心理学がどう活用されるのかを学ぶ「キャリア啓発科目」の三本柱から心理学へアプローチ。3、4年次では、発達段階に応じた人の心にせまる「生涯発達カウンセリングプログラム(4分野)」と、社会で共に生きる人とのつながりを考える「関係支援とコミュニケーションプログラム(4分野)」の二つのプログラムで、専門教育の充実をはかる。さらに両プログラムを横断的に接続する「プログラム横断科目(1分野)」も開設。実践的な9分野から関心ある科目を自由に選択し、思い描くキャリアビジョンに合わせた学びを深められる。

心理学で得たスキルを
社会のあらゆる領域で発揮する

 心理学を通じて習得する知識やスキルは、対人支援の場だけではなく、広く一般社会でも活用できるものだ。公認心理師や臨床心理士といった高度専門職はもちろん、民間企業や学校現場など、心理学の専門性を生かせる現場は、社会のあらゆる領域に広がっている。例えば、販売職や営業職といった職種では、学部で培った人間関係構築に役立つコミュニケーションスキルは大きな武器となるだろう。また低年次で体得するデータサイエンスと心理学の専門性を掛け合わせた心理分析スキルは、企業の企画・開発職などでもおおいに発揮されるはずだ。高等学校教諭一種免許状(公民)や認定心理士の資格も取得でき、大学院まで進学し所定科目を履修すれば公認心理師受験資格も得られる。今後、龍谷大学心理学部で学びを修めた人材が選ぶそれぞれの進路において、より良い社会づくりのために貢献、活躍することが期待されている。

CAMPUS TOPICS

心理学スキル活用講座
心理学の知識で人生をより豊かに

 「心理学はこれからの時代を生きるのに欠かせないスキル」と話す水口政人教授(2023年度に心理学部教授就任予定)。ビジネス現場ほか日常の様々な状況で、心理学で得た思考や知識を活用できるという。

心理学からパワハラの原因を考える

 心理学を活用すれば、組織内の課題を解決できます。例えばパワハラは「部下が期待した行動をとってくれないことへの間違ったアプローチ」です。期待に反する部下の行動が上司をいらつかせ、つい厳しく指導し、それがパワハラにつながります。ではなぜ部下は上司が期待する行動をとらないのか? 行動心理学では、その理由は「①知らない」「②できない」「③やらない」の三つのみとわかっています。①は指示や情報共有で解決し、②は研修などで解決します。

 ③「やらない」のには「やる理由がないから」です。飽食の時代かつ売り手市場に育った若い世代は、マズローの欲求5段階説(※)でいう「生理的欲求」「安全欲求」が満たされ、「社会的欲求」「承認欲求」が高い状態です。つまり部下は自分の社会的欲求や承認欲求が満たされる上司の言動を好むといえます。部下が好ましい行動をとった際は、上司は部下の欲求を満足させるような「感謝」「関心」「存在意義」を示す声がけができれば、これまで部下にとっては「やる理由がなかった行動」を促せます。モチベーションアップにもつながり、組織全体の生産性も高まるでしょう。

(※)心理学者アブラハム・マズローが、人間の欲求を5段階に理論化したもの。「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」という5段階の欲求を順に満たそうとする心理的行動

龍谷大学心理学部 水口政人教授(2023年度就任予定)
ストレスをコントロールするには

 ストレスにつながるネガティブな感情は、心理学の「ABC理論」で抑えられます。ある出来事に対して、その受け止め方しだいでその後の感情が変わるというものです。例えば駅での通勤ラッシュ時、電車待ちの列に割り込まれたことを想像してください。多くの人が、多少なりともいら立つことでしょう。列に割り込まれたという事実がいら立ちの感情につながったと思いこみがちですが、同じ事実に直面してもいら立ちを感じない人が、この世のどこかにいるはずです。

 それを説明するのがABC理論です(下図)。感情【C】は、事実【A】をどう受け止めるか【B】によって変わってくるのです。「駅のホームではきちんと列に並ぶべき」と受け止めればイライラしますが、例えば「割り込んだこの人は海外育ちで、実は日本のマナーをよく知らないだけかも」という可能性まで想像できれば、イライラも多少は和らぐのではないでしょうか。この理論は、様々なネガティブ感情に応用でき、日々のストレスコントロールにも役立つのです。

EVENT INFO [イベント情報]

OPEN CAMPUS 2022

8月は「学びの探求」をテーマに3つのキャンパスで同時開催予定。
9月は「入試対策」をテーマに深草キャンパスで開催予定。
8/6(土)・8/7(日)・8/20(土)・8/21(日)・9/25(日)

オープンキャンパスに関する最新情報は、龍谷大学Web「入試情報」にてお知らせいたします。
https://www.ryukoku.ac.jp/

龍谷大学 オープンキャンパス 2022にご参加いただくには、ru navi(スマホアプリ)による事前の参加予約が必要です。
新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、イベントの実施形態や内容はやむを得ず変更となる場合がございます。

掲載大学一覧[関 西]

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