駒澤大学

豊かな学びが育てる「駒澤人」

開校130周年記念棟「種月館」
大学のいま

智慧(ちえ)を高め慈悲の心を持つ
自己形成を続けていける人材に

種月館ラウンジ

開校130周年記念棟
「種月館」の完成へ

 駒澤大学は、1592年に江戸駿河台吉祥寺境内に曹洞宗が禅の実践と仏教の研究、漢学の振興を目的として設立した「学林」にその起源を有し、建学の精神には「禅」の精神と「仏教」の教えが脈々と受け継がれている。麻布北日ケ窪に校舎を移転し、「学林」から「曹洞宗大学林専門学本校」と名称を変更した1882年10月15日が、現在の駒澤大学の開校記念日であり、大学としての歴史は130年を超える。
 2012年、駒澤大学は開校130周年を迎え、ワンキャンパスであるメリットを生かした場で学生がより意欲的に学ぶことのできる環境を整えるべく、駒沢キャンパスの再開発計画を進めてきた。その中心的存在となるのが17年に第1期工事が竣工(しゅんこう)し、さらなる環境整備のために第2期工事が進行中の開校130周年記念棟「種月館」だ。建物の名称の由来は、禅語の「耕雲種月(こううんしゅげつ)」。「種月館」と隣接する棟は「耕雲館」と名付けられており、駒澤大学の伝統である禅文化を表現している。
 建物としてのスペックは、ハード面・ソフト面ともに最先端の技術を用い、多様な教育空間と充実したキャンパスアメニティーが整う。建物自体は国土交通省「住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されており、駒沢オリンピック公園等の周辺環境に調和し、自然エネルギーを有効活用するだけでなく、災害対策拠点としても地域に寄与する役割を担う。地下1階から9階には、学生食堂や多目的ホール、ラウンジ、ルーフテラス、フレキシブルな教室などがあり、学生一人ひとりが自分の学び方に合わせて活用できる。

シンポジウムを通して地域と歩む

教養や課題解決力を
体系的に身につける

 社会で活躍できる教養と駒澤大学で学んだというアイデンティティーを持った人材を育成するために始動したのが「駒澤人育成基礎プログラム」だ。プログラムは、現代社会で必要とされる教養や課題解決能力を体系的に身につけるための基礎となる初年次教育・実用英語教育・キャリア教育・ICT教育・日本語リテラシー教育の五つが柱となる。
 初年次教育では、これまでに行われてきた「新入生セミナー」を推進する取り組みで、新入生の共通基礎をつくることを主眼としている。「高校までの学習」から「大学での学修」へとスムーズに移行できるよう、初年次教育科目を設け、毎年度開講する約100クラスは全て専任教員が担当する。
 全クラスに共通したシラバスは「大学生としての自覚を養う」「学習から学修へと深化させる」「流動する社会の中で自己を方向付ける」「他者との交流を通じた自己研鑽(けんさん)」の四つの目的があり、グループワークを中心に構成される。自校教育では建学の理念や歴史・社会的な役割や教育研究の内容と成果など、駒澤大学の特性や現状を知ることで、大学の担う目的や理念、使命を周知することが主な目的だ。

経済的知見を持ち
現代社会を賢く生きる

 不確実性の高い現代社会において、経済的知見を持ち、主体的に新たなことに挑戦できるイノベーティブな人材を育成するために経済学部現代応用経済学科では、新たにアントレプレナー育成プログラムがスタートした。プログラムでは、ベンチャー企業の起業家や中小企業の第2創業期における後継者、大企業の社内起業家、地域コミュニティー・ビジネスの起業家、国際起業家、シリアル・アントレプレナーなどの多様なアントレプレナーを育成していく。
 アントレプレナーシップ論や事業創造論、トップマネジメント講座やビジネスインターンシップに加え、駒澤大学で特徴的なのが18年4月に開設した「駒澤大学地域協働研究拠点(ラボラトリ)」だ。現代応用経済学科では、世田谷にある6大学をはじめ、地域、行政、周辺企業、商店街などを巻き込みながら地域全体で収益を上げられるような新規事業の創設を目指す。毎月第4木曜日に行われる「アントレプレナー交流会」やシンポジウムを通し、世田谷地域におけるアントレプレナーシップの活性化に貢献していく。
 仏教の教えと禅の精神に基づく他者愛と柔軟な心で自己のアイデンティティーを育て、最新の施設・設備が整うキャンパスで実社会に役立つ未来を見据えた学びに触れる。ここで過ごす4年間が、未来を担う強くしなやかな「駒澤人」を育てていく。

CAMPUS LIFE[学生生活]

食の大切さと楽しさを
豊富なメニューでサポート
 種月館の中の学生食堂が2018年4月にリニューアルオープン。以前より学生食堂を運営してきた、銀座スエヒロカフェテリアサービスに加え、大学キャンパスでは全国初となるうどん専門店の「丸亀製麺」やベーカリーカフェの「ヴィ・ド・フランス」などが新たに出店した。バラエティー豊かな食を楽しむことは、健全な体と心を育むだけでなく、食は学生同士のコミュニケーションをより深めていく。
 さらに玉川キャンパスの食堂「駒Dining」では、アスリートに食事を提供する実績のある株式会社メルコーポレーションに委託し「食トレーニング(食トレ)」をスタート。「駒Dining」はグランド、体育館と隣接しているため、運動後30分以内にアスリートのために考えられた食事を取ることが可能だ。

CAREER[就職]

U・Iターン就職促進協定を
6自治体と締結
 駒澤大学では、駒澤大学で学び、全国で活躍する学生の育成を目指し、自治体との就職支援・促進協定を推進。「駒澤での学びで地元に貢献したい」という学生のために、全国の各自治体と「U・Iターン就職促進協定」を締結している。これまでに、栃木県、長野県、茨城県、新潟県、札幌市、山形県とU・Iターン就職促進に関する協定を結んできた。具体的な取り組みとしては各地域の企業への説明会や選考、インターンシップ等に参加する際の交通費の補助などがある。

NEWS[最新ニュース]

禅の研究を中心とする
大学のブランディング事業を推進
 禅の心、仏教の教えが源流にある駒澤大学では、私立大学研究ブランディング事業の一環として『禅と心』研究の学際的国際的拠点づくりとブランド化事業を進めている。事業の目的は、「禅の思想的研究を基礎として、現代人が抱える『心』の問題に対し、新たな提言を行う」こと。「禅の研究を、超領域的に行うことを通し、新たな視座を獲得する」こと。「禅の思想の根幹である『坐禅(ざぜん)』が身心に与える影響を科学的に検証する」こと。上記三つの研究成果を国内外に発信することだ。
 禅を中心とした学部横断的な連携による新しい研究領域を開拓し、禅による学生のアイデンティティーの形成や禅の教育・企業経営への応用など、禅の教えを根底に据えた研究と教育を駒澤大学のブランドとして定着させることを目指す。

『大学ランキング』杉澤編集長が見た「駒澤大学」

自校教育

 禅の実践と仏教の研究、漢学の普及をめざして設立された江戸時代の「学林」を起源とする駒澤大学。開校130年を記念して建設された「種月館」と「耕雲館」の名称も禅語に由来するなど、その伝統は今も息づいています。初年次教育プログラムの名称は、「駒澤人育成基礎プログラム」。単に就職して社会人になってくれさえすればいいのではなく、自分たちは「駒澤人」としての気概を持つ人材を世に送り出すんだというプライド、アイデンティティーの強さを感じます。

アントレプレナーを育成

 経済学部現代応用経済学科の新たなプログラムとして、世田谷周辺6大学との連携で起業家育成や新規事業の創設をめざす取り組みが始まっています。スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたことはよく知られているように、欧米のビジネスパーソンには禅に関心を持つ人が少なくありません。禅とビジネス感覚のマッチングは、駒澤大学ならではだと思います。

杉澤誠記編集長
朝日新聞出版『大学ランキング』編集長

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