芝浦工業大学

グローバル理工学人材を育成

あらゆる研究設備を備え、開放性を重視した豊洲キャンパス
大学のいま

教員の多国籍化を進め
国際的な研究と教育力を強化

学内に多文化の環境
学生の視野を広げる

8人の新任外国人教員と五十嵐理事長(写真右から5人目)、村上学長(写真右から4人目)

 世に「グローバル化」を掲げる大学は多いが、一気に10人以上の外国人教員を増員する工業大学は他に類をみないだろう。芝浦工業大学は今年、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどの各国から合計12人(8人は4月採用、4人を増員予定)もの外国人教員を招聘(しょうへい)した。国際社会に対応すべく教育の質を進化させ、学生の学ぶ環境を着実に改革している。
 この10年で、同大学に学ぶ留学生の数は14.9倍、海外留学経験のある日本人学生数も34.8倍に増えた。海外協定校や企業を交え、専攻分野に応じた課題に取り組む「グローバルPBL(課題解決型学習)」は、提携校、内容ともさらに充実した。今回の外国人教員増員にはそうした国際化をさらに進め、英語開講科目を増やすとともに、国際共同研究を充実させる狙いがある。
 村上雅人学長は、「学問には国境がなく、大学はそもそも国際的に開かれた存在です」と語る。「今回招いた教員たちには、研究の国際ネットワークの構築に寄与することを期待しています。国が違えば産業構造や文化的な背景も違う。日本人学生にも、そうした多様な視点を身につけてもらいたい」。創立100周年となる2027年に向けさらに外国人教員を採用し、目標の30人を目指す。
 産業界はすでにグローバル化しており、技術力という核を備えながら、語学力も含め国際感覚を持つ人材が必要とされている。理工系の学生こそ世界に学ぶメリットは大きく、大学全体がそれを奨励している。

産業界と刺激的な連携
常識を超えた発想も

 学生にとって、先端の研究に触れることは、学ぶ意欲をかきたて、新たなイノベーションへと向かう原動力になるだろう。昨年、材料工学科の芹澤愛准教授が開発した、軽金属の高強度と高耐食化を両立する表面処理技術が注目された。これは化学薬品を使わず環境負荷の少ない「水蒸気プロセス」での処理を実現したもので、産業への応用が期待できる。そのほかにも、ロボット、生命工学、IoTなど、芝浦工業大学は社会の先端を切り開く研究を得意分野としており、学生は新たな技術に挑む現場に参加できる。
 また、産学官連携には、同大学が発起人となり日本と東南アジアを中心とした国際連携アライアンス「GTI(Global Technology Initiative)コンソーシアム」による活動もある。例えば海外に進出する自動券売機メーカーにPBLに参加してもらい、音でコインを識別する技術についてテーマが与えられる。企業からは学生の思いもよらないアイデアが期待されており、学生にとってはビジネスの厳しさに触れながら、実践的な製品開発を体験する機会になる。

女性教員が連携し
活躍する土壌を

女性の工学への参画が新たなイノベーションを生む

 大学の多様化は、国籍だけではない。従来、日本の理工系の大学では少数派だった女性の活躍も重要な課題である。芝浦工業大学は、私立の理工系大学として唯一、文部科学省の「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」に採択され、2013年度採択13機関のうち唯一〝S評価〟を獲得している。また常勤教員の女性比率を3年間で1.4倍に引き上げた成果は、理工系大学では群を抜いている。
 さらにその教員たちと卒業生、在学生は「Shiba-joプラチナネットワーク」を作り、共同研究や情報交換、相互支援を進める。女性教員と女子学生が、男性と協働しながら教育と研究に存分に力を発揮し、輝くことのできる「ダイバーシティ推進先進校」へ、取り組みは続く。
 異なる文化圏の教員が教え、さまざまな国籍の学生が学び、女性がのびのびと活躍できる環境が、質の高い研究を生み出していく。大きな可能性を持つ自由な学びのフィールドは、広い世界へと飛び込む入り口となるだろう。

STUDY ABROAD[留学]

グローバル化が飛躍的に進む
 私立理工系大学で唯一の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)」採択校(2017年度中間評価においてA評価獲得)として、世界で活躍できるグローバルエンジニアの育成に率先して取り組んでいる。

NEWS[最新ニュース]

教育研究改革の取り組みが文部科学省から評価
 芝浦工業大学では、学修成果の把握や教員の評価制度の確立、地域を対象とした課題解決型学習の実施、海外大学とのダブルディグリーの実施のほか、多岐にわたる項目について、教員・職員・学生が協働で教育研究改革を進めている。その結果、文部科学省から、それぞれの取り組みが高い評価を得て「私立大学等改革総合支援事業」においてこれら4タイプに5年連続(2013〜17年)で採択。これは全国の700に及ぶ私立大学等の中で芝浦工業大学のみとなる。

「私立大学等改革総合支援事業」

4つのタイプで5年連続採択は
700に及ぶ私立大学等の中で唯一

CAREER[就職]

各産業界のリーディングカンパニーに就職
 2017年度卒業生の就職率は97.7%と私立理工系大学でトップクラスを誇っている。また、就職先民間企業のうち東証一部・二部上場企業への就職率は学部卒業生で49.0%、大学院修了生で57.8%。各産業界のリーディングカンパニーに多くの卒業生を送り出しており、「仕事に強い大学」として評価されている。
※就職希望者1673人中就職者1634人(2017年度卒業生)

『大学ランキング』杉澤編集長が見た「芝浦工業大学」

グローバルPBL(課題解決型学習)

 「グローバル化」は多くの大学がキーワードに掲げていますが、これだけ多くの外国人教員を一度に採用した例はあまり聞いたことがありません。海外への学生派遣数も留学生の受け入れ数もここ10年ほどの間に飛躍的に増加しており、本気度の高さを感じます。理工系の学生ほど海外に学ぶ意義が大きいというのは本当にその通りで、これからの社会の変化が芝浦工業大学の視点の確かさを証明していくのではないでしょうか。

Shiba-joプラチナネットワーク

 在学生と教員だけでなく、卒業生までを加えたネットワークという発想が斬新で、世代や分野を超えた女性の活躍に弾みがつきそうです。文科省「女性研究者研究活動支援事業」に採択されたのは、これまでの実績を認められてのことでしょう。親しみやすい名称からも、少しでも多くの女性に活用してほしいという意図が感じられます。

杉澤誠記編集長
朝日新聞出版『大学ランキング』編集長

掲載大学一覧[関 東]

OPEN