日本工業大学

実工学がつくり、ひろげる未来。

新たな価値を創造する─
生涯学び続ける技術者に

継承する
とことんやり抜く力

困ったことを何でも相談できる学修支援センターが、学生のサポートを行う

 「どんな困難な仕事でも、最後までもがいて、なんとか完結してくれるのが日本工業大学の卒業生だと仕事の現場からの声をよく聞きます。これは本学の実工学教育を経験して〝最後までやり抜く〟というものづくりの精神がしっかり根付いた証だと自負しています」
 成田健一学長は同校の卒業生についてそう力強く語る。
 日本工業大学は、工業高校生の大学進学の希望を叶える私立大学として1967年に開学した。日本の技術教育に一石を投じるという高い志から生まれ、開学当初から全国の工業高校の優秀な進学希望者を集めた。その伝統を大切にしつつ、近年の入学生の多様化に対応するために、昨年、学部学科改編を行い、抜本的な教育改革を実施した。

自ら実践することに
よって学ぶ実工学

 自動化した機械でも不具合は出る。「俺が直す!」という率先垂範ができる、音や匂いで異常に気づける、そんな人材はいつの時代にも必要である。AIと共生する時代を迎えるが、AIは目的と評価基準が決まった土俵で機能するものであり、想定内のことへの対応を得意とする。一方で、人間には、解決すべき課題を設定し、何が正解かを明らかにして、今、目の前にある選択肢の中から必要なものを絞り込む力がある。注視し続けることで変化に気づく力、具体と抽象を行き来しながら考える力、それらを培うのが日本工業大学の「実工学教育」だ。
 「実工学教育という伝統を継承しつつ、社会の変化にも適応できる人材を育成します。変化への対応、そしてイノベーションを意識した『進化』。新しいカリキュラムで、新たな価値を創造できる人材を育てるために、学生がやり抜く環境を創り出します」

今、やるべきことを
やり抜き、次に進む

 一つひとつのステージ(修羅場)を一歩一歩クリアすることが、できたという達成感につながる。日本工業大学では、1年を4つに区切ってチャレンジの回数を増やす「クォータ制」を導入した。トップクラスは大学院入試レベルに取り組み、基礎から取り組む学生もチャレンジを続け、すべての学生がほぼ達成している。
 学力がつき必修科目をクリアすると、早く専門分野へと進めるという高いモチベーションを維持して学生生活を送れるというメリットも生まれた。
 そのために一人ひとりにきめ細かく教える支援体制も整えた。日本工業大学ではセンター等と共通教育部門が連携し、教職協働の掛け声のもと、総勢30人を超える常勤の教職員が、授業時間外も含めて学生の学びを支援している。
 「学生にとって適切なレベルで、きちんと理解するまで学ぶことができ、ちゃんとがんばればクリアできるハードルを設定したことで、越えられたときに学生は大きな達成感を抱くことができます」

つどう、つきあう、つくる

多目的講義棟1階にあるスチューデントプラザ

 2018年12月、基礎教育の拠点として、地上7階建ての多目的講義棟が竣工した。
 多目的講義棟には生活面を含めあらゆる相談ができる学修支援センター、世界各国の英語の教員が常駐し、世界を相手にする技術者をめざすために必要なコミュニケーション能力を向上できる英語教育センターなどがあり、学生への万全な学習サポートを行う。
 また、アクティブラーニングのためのスペースとして、学生がともに学ぶアカデミックリビングやプロジェクトの話し合いやプレゼンテーションなどの活動ができるスチューデントプラザ、個別のデスクが並び集中して勉強ができる個人スペースなどの、将来の夢につながる設備がそろう。多目的講義棟は授業外の学生の居場所としての役割も果たす。
 「自習をしたり、意見交換をしたりするなど、学生同士の交流が生まれ、教員と学生の距離も近くなりました」
 また授業の後、集える場所があることで、他の学生に教える立場になるなど、よりモチベーションが上がるという好循環が生まれた。
 大学教育には、AIやIoTなど知的集約社会に対応し、IT技術を駆使するスキルを持つ人材の育成という課題がある。いくら機械が進化して自動化しても、機械そのものを使うことができるのは技術を持った人間である。
 「技術を理解し、その技術が社会やビジネスの中でどう活かされ、どう役立つのかまでを考えて、次のイノベーションで中心となる人材を育成することが本学の使命です」

CAMPUS TOPICS ①

横断的な研究や学修を進める拠点
応用化学棟が今夏竣工予定
新たなケミストリーが期待される
 2018年、3学部6学科2コースへ組織を改編した際、新設されたのが応用化学科である。そして本学科をさらに強化する目的もあり、今年の夏、竣工予定で応用化学棟の建設が進んでいる。
 応用化学棟の1階には充放電試験装置や多元化合物半導体研究装置などの分析機器、プラズマCVD装置、真空蒸着装置などの合成装置を備えるオープン研究室があり、密度の濃い研究や挑戦的な実験が行える。
 文部科学省が科学技術の進展に寄与する研究を支援する「私立大学研究ブランディング事業」に、2017年度、日本工業大学が申請した「次世代動力源としての全固体電池技術の開発と応用」が採択された。自動車や自宅の設備でも、電池の需要はますます高まっている。
 これまでに培ってきた材料技術、薄膜成膜技術などの基盤技術と応用化学分野における先進的な科学技術を融合できる日本工業大学ならではの事業として、期待を集めている。
 応用化学棟には化学実験室、研究室、ゼミ室などが入るのはもちろんだが、女子学生のためのパウダールームも備える予定である。多目的講義棟同様、応用化学棟でも学生と教職員が融合し、新たなケミストリーが生まれることだろう。
全固体電池の特性を評価する充放電試験装置

CAMPUS TOPICS ②

ものづくりで課題解決力を養い
社会に貢献できる技術者をめざす
カレッジマイスタープログラム
 実社会に通じるものづくりを通してリアルな課題に取り組むのが「カレッジマイスタープログラム」で、日本工業大学の特徴的な学びである。マイスターは、卓越した技術者や職人という意味で、学んだ工学の知識を活かして「リアルなものづくり」にチャレンジできる。さまざまなプロジェクトがあり、興味や関心に合わせて参加できるのが魅力だ。
 プロジェクトには、毎年新しいフォーミュラカーを製作し、全日本学生フォーミュラ大会への参加をめざすフォーミュラ工房をはじめ、NPO団体などとの協働で地域のニーズにあった建設プロジェクトを実施する木造建築工房、機械・電気・情報分野の人型ロボット開発に必要な幅広い技術が身につくヒューマノイドロボット研究などがある。プロジェクトを進めていくために必要な交渉能力、スケジュール管理能力と、ものづくりのあらゆる工程が学べ、優秀な成績を修めると「カレッジマイスター」の称号が与えられる。
 なかでもフォーミュラ工房は2018年9月に開催された「第16回全日本学生フォーミュラ大会」で参加93チームのうちコスト賞で1位を獲得。またプレゼンテーション審査で4位。総合順位では19位に入り、強豪チームとも肩を並べる成績を収めた。また、5年連続で動的種目完走も達成するなど、これからの活躍が期待される。
第16回全日本学生フォーミュラ大会でコスト賞1位を獲得

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