東京工科大学

時代に先がけるEVOLUTION

約38万㎡の敷地に教育・研究施設が立ち並ぶ八王子キャンパス(東京都八王子市)

社会の変化への適応力を培う
未来を見据えた「実学主義」

コンピュータ教育に
伝統的に力を入れる

軽部征夫学長(工学博士)

 工学系単科大学として1986年に開学した東京工科大学は、日本初のメディア学部やバイオニクス学部(現・応用生物学部)を設置するなど、時代や社会のニーズに対応してきた。いまでは、工学部、コンピュータサイエンス学部、デザイン学部、医療保健学部を含めた6学部と大学院を擁する理工系総合大学として発展を遂げている。
 なかでもコンピュータやICT(情報通信技術)の教育には伝統的に力を入れてきた。その歴史は古く、約50年前には、東京工科大学の設置法人である片柳学園が、国内でいち早く本格的なコンピュータ教育を始めた。また、東京工科大学の2代目学長の高橋茂氏と、3代目学長の相磯秀夫氏は、トランジスタ型電子計算機の開発に携わった人物として知られる。
 いまは、ノートパソコンを全学生必携にするほか、コンピュータを利用して学修を支援するシステム「Moodle(ムードル)」を導入している。学生はどこでも予習・復習ができる仕組みになっており、全学で幅広くICTを活用した学びが行われている。
 軽部征夫学長はこう話す。
 「本学は実学主義を教育の柱に掲げ、時代の流れや社会のニーズに適応して活躍する人材の育成に力を入れてきました。企業などで働いた経験を持つ実務家教員が数多く在籍しているのも本学の大きな特徴です。学んでいることが実際の社会でどう活用されているのか、学生はリアリティーを持って授業を受けることができます」
 2015年に新設した工学部では、大学と企業が連携する「コーオプ教育」を導入している。学生は約2カ月間、企業の現場で働き、報酬を得る。この仕組みは米国では多くの大学が採用しているが、日本の大学で必修科目として取り入れたのは東京工科大学が初めてだ。
 「コーオプ教育は体験型の実学教育です。企業の最前線で働くことによって、学生はもっと真剣に学ばなくてはいけないという意識を持つようになります」(軽部学長)

アクセス至便で、デザインや医療を学ぶのに適した都心型の蒲田キャンパス(東京都大田区)

時代に合わせた
教育・研究を展開

 今後の世界の潮流を見据え、6学部共通の目標に掲げているのが「サステイナブル(持続的な発展が可能な)社会」への貢献だ。たとえば、工学部では「サステイナブル工学」を追究する。取り組みの柱となるのは、資源の調達、材料の製造、製品の生産、製品の使用と廃棄、そしてリサイクルといった、製品のライフサイクル全体について、環境面、経済面などすべての観点から評価、設計していくことだ。
 このように、長年にわたって実学主義の教育を展開してきた東京工科大学。実学の内容については、時代の変化に合わせ柔軟に対応してきた。現在は、AI(人工知能)などの最先端技術を取り入れた教育も推進している。
 2016年度には、全学部が参加する「人工知能(AI)研究会」も立ち上げた。学部横断の分科会を設け、特色ある研究を行っている。
 これにとどまらず、最先端の研究がいくつも進行中だ。なかでも、航空機や自動車などに利用される耐熱高温構造材料CMC(セラミックス複合材料)などの先端材料の研究開発は、スケールの大きなプロジェクト。内閣府、経済産業省、文部科学省からの支援を受け、関係企業や国内研究機関との産官学連携によって推進されている。

就職や資格取得で
手厚い支援を行う

 東京工科大学が見据えるのは、AI時代のその先に求められる教育の姿だ。
 「いくらAIが進歩しても、人間を完全に超えることはできないと思っています。そこで、いま考えているのは、『AIにできないことはなにか』を見極めること。それによって、AI時代の先にある社会を模索していきたい」(軽部学長)
 コンピュータ教育をはじめとする実学主義教育の根底には、東京工科大学にしかできない「オンリーワン」の教育を通して、学生が高い専門性と人間性を身につけるための「ベストケア」を提供することにある。
 それは就職支援にも表れている。キャリアサポートセンターの職員がエントリーシートや面接対策などを講じるとともに、各学部には複数の教員からなる就職委員会を設置。また、就職専任の特任講師も在籍している。職員と教員が一体となってきめ細かな対応を行っているのが特徴だ。
 資格取得や国家試験の合格に関しても手厚くフォローする。その姿勢は、たとえば、看護師と理学療法士の2018年度の国家試験において、新卒者の合格率が100%を記録したことによっても裏付けられている。看護師では96人全員が、理学療法士では75人全員が合格した。
 軽部学長は大学での学びの意義についてこう話す。
 「自分の夢を実現するために、大学で学んでほしいと思います。将来は、本学で身につけた国際教養や語学力、さらには専門知識を生かせる生涯の仕事を見つけてもらいたい。夢もずっと持ち続けていてほしいですね」

CAMPUS TOPICS ①

2020年4月から3学部で「専攻制」を導入。
より専門的に学べる体制に
 東京工科大学では、1999年のメディア学部創設以来、医療保健学部と工学部を除いて、1学部1学科体制を基本としてきた。学生が幅広い分野を自由に学べるように、という意図に基づいたものだ。ただ、社会や経済が急速に変化しているいま、学生が、早い段階で自分の専門分野を決め、将来に向けてしっかりとした専門知識を身につけることも重要になってきている。
 そのため2020年4月から、コンピュータサイエンス学部、応用生物学部、デザイン学部の3学部で「専攻制」を導入し、より専門的に学べる体制に進化する。コンピュータサイエンス学部では人工知能専攻と先進情報専攻を、応用生物学部では生命科学・医薬品専攻と食品・化粧品専攻を、デザイン学部では視覚デザイン専攻と工業デザイン専攻をそれぞれ新設する。

CAMPUS TOPICS ②

「奨学生入試」を実施。
返還不要の奨学金制度で優秀な学生を経済的に支援
 東京工科大学では、社会で活躍できる優秀な人材を育成するため、日本学生支援機構などの一般的な奨学金制度のほかに、大学独自の奨学金制度を設けている。その一つが全学部で実施している「奨学生入試」だ。奨学生入試の合格者(全学部で合計103人)には、返還義務のない年額130万円の奨学金を最長4年間支給する。AO入試などで入学を決めた人も受験可能で、幅広く受験生に門戸を開いているのが大きな特徴だ。
 奨学生入試は一般入試と同じく、「統一入試」として実施される。統一入試は1試験日の受験で、複数の学部・学科・専攻の併願が可能。学部・学科・専攻を三つのグループに分け、それぞれのグループごとに選択教科・科目、出題範囲を設定している。奨学生入試の場合はグループ内二つまで併願できる。さらに、奨学生として合格できなかった場合でも、一般入試合格者と同等もしくはそれ以上の学力を有すると認められた場合は、入学が許可される点も見逃せない。

掲載大学一覧[関 東]

OPEN