青山学院大学

すべての人と社会のために未来を拓く

最先端の研究・施設設備が整った相模原キャンパス

建学の精神を再確認し
社会貢献できる人材を育成

4年間の学びで
分厚い知的基盤を築く

2024年の学院創立150周年に向けてさまざまに取り組む青山学院大学の阪本 浩学長

 社会環境の変化に対応するため、大学にはさまざまな変革が求められている。ただ、時流に乗って改革ばかりに気を取られるのではなく、まずは「『キリスト教信仰にもとづく教育をめざす』という建学の精神に立ち返りたい」と話すのは、2019年12月、青山学院大学の学長に就任した阪本浩氏だ。
 青山学院大学の母体である青山学院は明治初期、米国のメソジスト監督教会から派遣された3人の宣教師が創設した三つの学校を起源とする。キリスト教信仰にもとづく教育により、「すべての人と社会とに対する責任を進んで果たす人間の形成を目的とする」ことが学院全体の教育方針だ。阪本学長が話す。
 「キリスト教教育の原点を再確認して、教職員・学生と共有し、社会に貢献できる人材の育成をめざしていきます」
 具体的な取り組みの一つが、全学共通教育システム「青山スタンダード」だ。キリスト教理解、人間理解、社会理解、自然理解、歴史理解の5領域からなる教養科目と、言語(外国語)、身体(健康・スポーツ)、情報、キャリアの4領域からなる技能科目で構成されており、1~4年生まで履修可能。1年生に用意されている「フレッシャーズ・セミナー」も魅力的だ。大学での学び方や学問的な考え方を、異なる学部の学生たちと、少人数のゼミナール方式で習得する。これらの学びを学部の専門教育や研究につなげ、分厚い知的基盤を持った人格の形成をめざす。
 青山学院では2024年の創立150周年に向け「AOYAMA VISION」を策定。「すべての人と社会のために未来を拓くサーバント・リーダーの育成」を掲げ、「4Challenges」に挑戦している。
①「世界と未来を拓く教育」
②「世界をリードする研究」
③「世界が求める社会貢献」
④「世界に誇る知的インフラ」の四つである。
 たとえば、①「世界と未来を拓く教育」に関して、青山学院大学では、新学部・新学科の設置を進めている。すでに相模原キャンパス(神奈川県相模原市)に地球社会共生学部(2015年)、コミュニティ人間科学部(2019年)を開設したほか、2021年4月には理工学部の物理・数理学科を「物理科学科」と「数理サイエンス学科」に改編する予定(設置認可申請中)。

全学を挙げて
SDGsに取り組む

 2015年、国連持続可能な開発サミットで人類共通の課題として採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」に、青山学院大学では全学を挙げて取り組んでいる。阪本学長はこう強調する。
 「本学はキリスト教信仰にもとづく教育をめざし、人と社会へ貢献することを理念としています。これはSDGsにおける包摂性(誰一人取り残さない)にも重なるものです」
 各学部の学生はすでに多彩な活動に取り組んでいる。国際政治経済学部の公認学生団体SANDSは、10月16日の世界食料デーにあわせた「飢餓ゼロ(Zero Hunger)1016キャンペーン」を2019年10月7~23日に青山キャンパス(東京都渋谷区)で実施した。国連世界食糧計画(WFP)職員の講演会、留学生と在学生が飢餓について英語で議論するチャットルームなどさまざまな企画を展開した。総合文化政策学部フェアトレード・ラボは2019年7月1~5日、「フェアトレード・ウィーク」を実施。青山キャンパスの「AGU Book Café」とコラボし、国際フェアトレード認証を受けた紅茶を使用したタピオカミルクティーを販売した。フェアトレードは開発途上国の作物などを適正価格で購入し、生産者などの持続的な生活改善と自立をめざす仕組みだ。
 このように、青山学院大学は建学の精神に立ち返りながら、社会環境の変化に対応し、さらにはそれを先取りする形でさまざまな施策を展開しているが、阪本学長が現在最も重視している課題は入試改革だ。
 「思考力・判断力・表現力重視の入学者選抜に転換していきます。受験生が偏差値ではなく、『自分が求める学びや研究の場があるか』という観点で志望校や志望学部を選べるような仕組みをめざします」
 2021年度入試は、一般選抜(個別学部日程)が特に大きく変わる。多くの学部が、学部独自問題として、思考力や表現力を評価する記述式の問題を採用。これによって、小論文や複数の科目にまたがった総合問題なども出題されるようになる。
 「入試が変わることで不安に思う受験生がいるかもしれませんが、中学や高校で思考力を鍛える授業にきちんと向き合ってきた受験生には、むしろ朗報ではないでしょうか。自分なりの方法で社会の問題を発見し、その解決に向けて自ら挑戦していく、そんな意思や意欲を持った方に本学に来てほしい。私たちは、本学のスクール・モットー『地の塩、世の光』、つまり、すべての人と社会のために光を灯し、導くことを体現できる人を育成します」
 阪本学長は高校生にそうメッセージを送る。

CAMPUS TOPICS

学問領域の深化に対応。
2021年4月、
理工学部の物理・数理学科を
「物理科学科」と
「数理サイエンス学科」に改編予定 
※設置認可申請中
 青山学院大学理工学部では、大学に入学する学生の多様化、学問領域の深化などにより、物理系、数理系がそれぞれ学科として独立し、互いに密に連携をとるほうが教育効果を高めることができると判断。2021年4月、現在の物理・数理学科を「物理科学科」と「数理サイエンス学科」に改編する予定である。
 新設される学科の特長をみていく。「物理科学科」では、次世代の科学・技術革新を担う人材、IoT、ビッグデータ、AIの今後の発展に貢献できる人材を育成する。実際のカリキュラムでは、従来の物理学として、自然現象の数式による法則(理論)を理解し、実験によってその法則を検証する。一方、最先端の科学的解析手法として、ビッグデータによる統計学やコンピューターによるシミュレーションも学び、データサイエンティストとしてのスキルを磨いていく。
 「数理サイエンス学科」で重視するのは3点である。基礎学力を身につけること、問題解決に向けて主体的に、論理的に考察する姿勢とその力を習得すること、結果を他者にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力を身につけることである。解析学、代数学、幾何学、確率論といった純粋数学から、数理ファイナンスや生物数学まで幅広い分野の専門家が教員に名を連ねる。豊富な演習科目を配置することで、自ら考える機会を多く提供するのもこの学科の独自性の一つとなっている。現代の情報社会において重要な暗号理論は代数学から発展した分野である。数理ファイナンスにおけるモデルは確率論をベースに展開される。このように社会のあらゆる場面で有用な数理科学を理論から応用までしっかり学ぶことができる。

掲載大学一覧[関 東]

OPEN