神奈川大学

人をつくる、未来をつくる。

日本と世界、異文化をつなぐ
「真の国際人」を育成

グローバル系学部が
みなとみらいに集結

優しく光が差し込む、みなとみらいキャンパスの1~4階のエントランスホール。「人」が集い「知」が交錯する(2021年開設予定)

 横浜とともに歴史を刻み、8学部と8研究科を擁し、一万八千人が学ぶ神奈川大学。創立者の米田吉盛は、こう説いた。「人は実業家や学者、官僚である前に、まず人間であれ」。この思いを今に受け継ぎ、現在、2028年の創立100周年とその後の発展を見据え、多くの取り組みを進めている。
 なかでも、官公庁や世界有数の企業が集積し、横浜開港以来の日本の近代化の歴史を肌で感じられるみなとみらいエリアに、2021年に開設する新キャンパスには高い関心がよせられる。近年は、教員と学生が研究室や講義室から飛び出し、地域や社会、世界のさまざまな団体と連携して研究や学修を進めるなど、大学の教育スタイルも変わりつつある。ダイバーシティに富む新時代の一大キャンパスとして、グローバル系学部の研究教育環境にとっては最適な立地だ。
 「みなとみらいという刺激的なキャンパスに大学が飛び込むことでどのような化学反応が起きるのか。本学の教育プログラムと立地の相乗効果がもたらす知見とシナジー効果は、計り知れないものがある」と、兼子良夫学長は語る。
 その新キャンパスに「経営学部」「外国語学部」「国際日本学部」の三つを結集させる。この4月に始動した「国際日本学部」(CCJ:Cross‐Cultural and Japanese Studies)は、「文化交流―多文化共生―コミュニケーション」をキーワードに、世界と日本の文化についての複眼的かつ広域的な視野を学ぶ。深い専門性と幅広い教養を備えて、研究開発や国際協力、地域貢献、企業活動などに結びつけていくことのできる人材育成が狙いだ。
 「世界はボーダーレスの時代です。ただ一つのグローバルな基準で世界と日本を見るのではなく、多様な文化や価値観を理解し、足元にある「roots(根)」と広い世界に羽ばたく「wings(翼)」を、ともに学ぶ場にしていきたい」
 「外国語学部」は、語学の実践的な能力を高めるとともに、英語、スペイン語、中国語圏それぞれの文化や歴史、社会を、言葉を軸にして学ぶ。英語英文学科では、海外留学を必修とするプログラム「Global English Communication Program(GEC)」を新たに設け、スペイン語学科と中国語学科においても留学プログラムを強化。異文化理解や多文化との共生について、現地での体験や交流を通して考え、情報の発信にも力を入れる。
 世界に通用する「真の国際人」を育成するために、「経営学部」では経営の知識に加え、文化の違いをふまえた柔軟な思考で問題を解決する能力も養う。世界の異なる経営風土のなかで発生する諸問題を分析し、国内外を問わず幅広いフィールドで活躍するビジネスパーソンを育てる。

未来社会を先導する
世界水準の総合大学

希望ある未来を担う人材を育成していくと語る兼子良夫学長

 社会の変化を見据えた教育組織等の検討のための委員会も発足し、建築学部(設置構想中)開設をはじめとする、先進的な新学部の設置検討も進んでいる。
 「大学の存在意義は、いかに時代を先導する力を示すか、いかに人類の未来に貢献できるかにかかっています。確かな知識を基礎とした研究と、教育の優位性を生かし、『時代を切り拓く力』を持った世界水準の総合大学として、未来社会を先導することが責務だと考えています」
 創立以来、地域社会の発展に寄与するために地元企業や行政機関との連携にも注力している。(公財)横浜企業経営支援財団(IDEC横浜)と包括協定を、神奈川県中小企業家同友会と相互協力協定を締結するとともに、昨年は神奈川県、今年2月には横浜市と包括連携協定を結んだ。
 国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」の枠組みで大学の社会貢献度を可視化する「THE大学インパクトランキング2020」が今年4月に発表された。2年連続で指標となる全SDGsで神奈川大学がランクインするとともに、4つのSDGsにおいて世界101‐200位に入るなど高い評価も得た。
 新型コロナウイルスの感染拡大が、世界中の人々を苦悩に陥れた。人々が疲弊した状況においては、さらなる対立と分断が横行し、利己的主張や差別、偏見の増幅が表出することになりかねない。
 「こういう時代だからこそ、本学の『ダイバーシティ宣言』と『SDGsへの神奈川大学のコミットメント』を思い起こしてほしい。人権の尊重、自由の保障、平和の維持、差別と偏見の解消、異なる属性や価値観に対する理解と尊重などを謳(うた)った意義を問い直していただきたいのです」
 神奈川大学は人類共通の課題であるSDGsの達成に向け、研究と教育の両面から、地球規模の課題の共有化と解決のために、『先進的で永続的な知の拠点』としての役割を担い、さらに推進する構えだ。

CAMPUS TOPICS ①

入学前に採用候補者が決定
返還不要の「神奈川大学予約型奨学金」
神奈川県・東京都在住の学生にも拡充
 神奈川大学は1933年から、給費生試験を実施するなど伝統ある奨学金制度を独自に実施している。今年、受験前に審査を実施し、経済的支援を約束する「予約型奨学金」がリニューアルされた。
 全国から優秀な人材を募り、その才能を育成することに重きを置く予約型奨学金の給付対象を、神奈川県・東京都在住の学生にも広げた。最大4年間継続受給の給付が可能で、神奈川県や東京都在住の学生は文系学部で20万円、理系学部で30万円、それ以外の地域在住の学生は文系学部で40万円、理系学部で50万円の給付が受けられ、採用候補者数は合計200名を予定している。
 2021年3月に高等学校を卒業見込みで、学校の成績が一定の基準(評定平均4.0以上)を満たした学生が対象となる。志望理由書や所得証明書、住民票などの書類を用意し、申請期間中の10月19日~30日の間に郵送(当日消印有効)。書類に基づき審査を行い、12月下旬に採用候補生を決定する。対象となる試験は一般入試(前期)、大学入学共通テスト利用入試(前期)のいずれかにおいて合格し、入学することが必要となる。合格発表の2月には経済的支援が決まるので、安心して入学準備が進められる。

CAMPUS TOPICS ②

吹き抜けを活(い)かしたデザインの寮で
文化や生活習慣を越えた
コミュニケーションが生まれる
 2019年7月、横浜の住宅地に国際学生寮「神奈川大学栗田谷アカデメイア」が完成した。寮のコンセプトは「まちのような国際学生寮」。
 約200人の学生の入居を想定し、1階のリビングストリートにはオープンキッチンを配置し、入居者同士が集まれる「ポット」と呼ばれるスペースを30カ所設置した。本棚や机があったり、畳の間があったりとさまざまな使い方ができるポットが、寮全体の雰囲気を開放的なものとしている。
 個人の空間は、幅2m×奥行き3.5mの寮室のみで、トイレ・キッチン・シャワーは共用部のものを使用する。寮室を「寝室」としての機能に特化させた結果、積極的に部屋を出て会話するなど、生活を共にしながら多国籍の学生との自然な交流が生まれるという。
 「各国の文化や歴史、考え方を尊重する」という姿勢は、今後、グローバル化が進む社会においては不可欠だ。世界と日本の架け橋になるべく、国際交流に力を入れている神奈川大学だからこそ、この寮のデザインが生まれたといえる。
30あるポットの一つ「TATAMI POT」

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