明海大学

なりたいじぶん大学。

人に寄り添い、つながり
主体的な学修を促す



 明海大学は1970年に城西歯科大学として開学し、今年創立50周年。建学以来 「社会性・創造性・合理性を身につけ、広く国際未来社会で活躍し得る有為な人材の育成」という精神に則(のっと)り、教育を行ってきた。
 「社会性」とは常に変化する社会の中で、自ら課題を見つけ解決する能力。「創造性」は、新たなものや考え方を生み出し、前に進もうとする姿勢。そして「合理性」とは、情報社会の中で的確な判断基準を持ち、自分自身を確立する力を指す。
 歯科医学という医療の分野から大学の歴史が始まった明海大学は、臨床力……言い換えれば人と人との関わり合いと、人間力の向上に注力した人材育成をしてきた。その後に設置された外国語学部、経済学部、不動産学部、ホスピタリティ・ツーリズム学部、保健医療学部は、いずれの学部も人とのコミュニケーションが重視される分野である。人との関わりに主眼を置いた教育こそ、明海大学の特徴なのである。
 「本学は創立以来、人と人、心と心が触れ合う、Heart to Heartの教育を貫いています。人と人とのよりよい関係を構築することを学んでほしいと考えているからです。よい関係を築くという点では、学生、保護者、大学が三位一体となって教育をするのが、本学のモットーです」と安井利一学長は話す。

人間力を身につける
『学修の基礎』

城西歯科大学(現・明海大学)の卒業生である安井利一学長

 大学でしっかりとした教育を受けても、それだけでは社会で通用しない。さまざまな考えを持つ人や、自分とは違う視点でものを見る人とうまく関係を築けなければ、社会人として力を発揮していくことは難しい。そこで明海大学は、入学した学生に対して、社会に出ていく際に有益である教育も行っている。
 「私たちの社会はいろいろな人の集合体であり、それぞれ違った視点や思考を持つ人で成り立っています。自分と異なる意見を聞いて内容を咀嚼(そしゃく)し、さらに自分の意見を主張する力も必要です。これらのことを学ぶのが重要だと考え、スタートしたのが『学修の基礎』です」
 『学修の基礎』は初年次教育として、なりたい自分の姿を考え、友人や教員と意見交換をし、大学の施設をうまく利用しながら、主体的に学修することの意義を学んでもらうものである。
 「今年度からは浦安キャンパスに入学したすべての学生を、学部学科の垣根を越えて教員全員で育てるという意識改革も行いました。浦安キャンパスにある5学部7学科の学生を教員全員で面倒を見ることで、学生も多くの教員と関わりを持つことができます。結果、学生にとって新たな刺激となります」と安井学長は力説する。
 人生100年時代、今後、Society 5.0を踏まえた新しい考え方が必要だ。正解のない課題に対して最善解を求めていく力、さらにそこから創造性と合理性を高めるロジカルシンキング(論理思考)の基本を身につけ、膨大なデータを分析できるスキルも重要になってくる。
 「『学修の基礎』に今年度からはデータサイエンスに関する科目を追加しました。ビッグデータのAIによる活用、データを扱うための情報通信技術(ICT)の基礎や情報リテラシーを習得します。データサイエンスがより重要になってくると考え、それを1年次という早い段階から学んでもらうためです」
 新学部開設や新たなカリキュラムの開発、それらを補完するために施設の拡充とチャレンジを続けてきた。そこには未来社会を切り拓く強い信念と確固たる建学の精神がある。
 常に社会が求める人材の教育と社会への貢献を旨とし、歯学部開設から50年の歴史を築き上げてきた明海大学。また新たな歴史を刻み始める。

国民のQOLを向上する
医療人を育成する



 開学した1970年当時、歯科医師不足という状況があった。社会の要請もあり、明海大学は歯科医師を養成する大学としてスタートした。大学の礎は歯学部にあり、その特色の一つが少人数制の教育だ。1年次からの「歯学基礎ゼミ」では一つの課題について発表やディスカッションを行い、歯科治療に必要な英語を学び、コミュニケーションとプレゼンテーション能力を身につける。患者の立場になって診療をするための感性を育てる科目も多く、医療人としての基本姿勢を学ぶ。
 また埼玉県唯一の歯学部付属病院を有し、高度な先端医療や実践的臨床教育を受けられることも歯科医師としての技術習得に大きな役割を果たしている。
 国際性を身につけるための海外研修制度も充実。世界の9大学と国際交流協定を結び、交換研修プログラムでは年間36人の学生が海外派遣され、研修費用は大学が全額負担する。
 「この制度は全国の歯学部でも明海大学の特徴ある制度です」と、申基喆歯学部長は話す。


歯科医療を通じて
社会に貢献する

申 基喆歯学部長

 PDIと呼ばれる2年制の歯科医師臨床研修施設があり、1年間の卒業臨床研修だけでなく、治療計画から歯科医院の経営手法まで、臨床歯科医として必要な知識やスキルの修得をサポートする。PDIは1980年に埼玉県入間市に設立され、現在は3施設で実施。また、歯科医師が生涯にわたって歯科医療を通じて社会に貢献するための、日本で唯一の大学主導による生涯研修(CE)制度もある。
 CEは、国内外に広く門戸を開き、2019年度までの修了者は1万5107人に達した。
 社会環境の変化により、歯科医師に求められる役割も変わってきたと申歯学部長は話す。
 「かつては『むし歯を治す歯医者さん』。しかし今は、人々の健康と快適な生活を守る医療人へと大きく変わりました。口腔の健康を支える歯科医療は、国民の健康増進やQOLをもっと向上させると確信しています」

CAMPUS TOPICS ①

歯学部の海外研修制度が充実。
グローバルな視野と最新の知識
国際感覚を身につける
 明海大学歯学部では国際的な歯科医師を育成する環境が整っている。海外研修にかかる費用は全額大学負担で、アメリカ(UCLA、アラバマ大学バーミングハム校、テキサス大学サンアントニオ校、タフツ大学)、メキシコ(メキシコ州立自治大学)、中国(北京大学口腔医学院、空軍軍医大学口腔医学院)、ヨーロッパ(トゥルク大学、シエナ大学)の世界有数の9大学に年間36名、5年生の3〜4人に1人が参加している。
 「海外研修は、海外の歯科医療技術だけでなく、世界の医療動向に関する情報・知識を持つグローバルな視野と最新の情報・知識で歯学に向き合う感性を学ぶことを目的としています」と申歯学部長は話す。
 海外研修制度には世界の最先端の歯科技術・理論を習得し、将来に生かしてほしいという大学の願いがある。研修に参加した学生は「今まで気づかなかった多角的なものの見方ができるようになった」「口腔の健康や予防に対する意識が高められる歯科医師になりたい」と志を新たにしている。
世界との出会いを積極的に体験し、「真の国際性」を身につけた学生たち(トゥルク大学)

CAMPUS TOPICS ②

高度な学びができ
大きな可能性を持つ
4年制歯科衛生士養成学科
 2019年、東日本の私立大学として初めて、4年制大学での歯科衛生士養成課程である保健医療学部口腔保健学科を開設した。
 保健医療学部口腔保健学科の特徴は、歯学部、付属大学病院に加え、PDI歯科診療所といった臨床研修機関や社会福祉施設、学校などで実習を行い、現場に即した学びが得られることだ。また、4年制大学ならではの語学教育、基礎教育、人間力形成教育やキャリア形成教育なども実施する。大学ならではの質の高い教育を受けるとともに研究能力を身につけることで、卒業後は学士号を有する歯科衛生士として病院や歯科診療所などの医療機関だけでなく、介護・福祉施設、口腔ケア関連の民間企業への就職をめざせるほか、さらには口腔保健を研究領域とする大学院への進学も可能となる。国際性豊かな明海大学では、世界で活躍できるスキルが身につくこともメリットだ。
 「昨年入学した1期生の臨床系教育がこれから始まるのでとても楽しみです。摂食・嚥下(えんげ)、口腔ケア、チーム医療などをしっかり学んでほしいですね」と安井学長は期待を寄せる。
超高齢社会の中で口腔ケアの重要性がより大きくなることが予測され、より高度な専門性を身につけた歯科衛生士が求められる

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