芝浦工業大学

真のグローバル化への新たなステージ

オンライン化を促進し
研究成果を世界に発信する

SGU採択校として
自信を持ってきた

 2027年の創立100周年にあるべき大学の姿を掲げた大学構想「Centennial SIT Action」を進める芝浦工業大学。アジアの工科系大学のトップ10に入ることを目標とする。
 2014年には私立理工系大学として唯一、文部科学省の「スーパーグローバル大学(SGU)創成支援事業」に採択され、外国人教員の採用、国際共同研究の推進、学術交流協定を結ぶ世界各地の大学と連携した教育プログラム「グローバルPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング=問題解決型授業)」の充実など、グローバル化を積極的に推進してきた。
 村上雅人学長は、その成果を次のように強調する。
 「学内のグローバル化への意識も徐々に高まり、SGU校であることに自信を持てるようになってきました」
 新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、人々の生活や社会経済、大学における教育・研究に大きな影響を及ぼしている。芝浦工業大学でも、今年度前期はすべてオンライン授業とすることを決定した。村上学長はこれを「真のグローバル化へと進むチャンス」ととらえている。
 「オンライン授業は現在、世界的なトレンドになっています。いかにいい授業を実践するか、適切な成績評価をどう行うか、学生の学修成果の質をいかに担保していくのか、が問われています。教職員、学生が一体となって、本学が世界の大学の見本となるような仕組みを構築していきたいと考えています」
 オンライン授業による効果は、すでに表れている。従来の対面授業では手を挙げて質問しなかった学生が、オンライン化によってチャットで質問できるようになり、今まで以上に学生一人ひとりにスポットが当たる授業が可能になったという。
 グローバルPBLのあり方も変わっていく。海外との交流は、お互いに顔を合わせることで得られることがたくさんある。このため、必要なことは現地で行うが、オンラインの活用によって、事前の準備を含め、期間中ずっと学生が現地に滞在する必要はなくなる。より頻度の高い交流も可能になる。教職員の負担もかなり軽減できる。

すでにオンラインによる国際共同研究も進められている

国際会議での
発表の機会も増える

10月には英語による授業だけで学位を取得できる先進国際課程もスタートする

 国際会議や国際共同研究でも、オンライン化により「さまざまなメリットが生まれる可能性がある」と村上学長は話す。
 「国際会議では出席者が一堂に会して議論することが大切です。ただ、オンライン化によって渡航費や移動時間が大幅に削減できるので、これまで会議に出席できなかった研究者の参加も容易になり、学生の発表の機会も増えると期待されます」
 世界に数台しかない貴重な研究装置をオンラインで接続することで、研究装置を世界中の研究者が共同利用することも考えられるという。
 「オンライン化の促進により、魅力ある研究成果を世界に発信できる機会も増え、優秀な研究者の招請や留学生の獲得につながります。これを機に、本学でも世界に通用する研究分野の強化と、その発信に努めていきたいと考えています」
 芝浦工業大学では今年10月、英語による授業だけで学部の学位を取得できる先進国際課程(IGP=Innovative Global Program)がスタートする。学生は1年次から研究室に所属し、教員や大学院生から指導を受けることができる「Honors program」で、複数の研究室で最先端研究に取り組むことが大きな特長となっている。
 「IGPの主な進学想定者であるインターナショナルスクールの生徒の多くは欧米の大学に進学しますが、感染症の拡大によって欧米の大学への進学をやめる生徒もいるそうです。日本国内で、英語で工学教育を受けられるIGPにとっては大きなチャンスとなるでしょう」
 一方、今回の新型コロナウイルス感染症の拡大はいろいろな試練を大学に与えている。村上学長は、「学生・教職員の安心と安全を守りながら、大学運営をどのように行っていくかが大きな課題」と話す。その一環として、影響を受ける学生への手厚い経済支援を打ち出している。
 オンライン授業に必要なパソコン環境整備費や通信費などの補助として、在学生に対し一律6万円の臨時奨学金を支給。さらに、「コロナ対策学生支援プロジェクト基金」をスタート。生活費などに困っている学生に対し、返済不要の奨学金(1人最大50万円)を支給するなど、「コロナによる退学者をひとりも出さない」を合言葉に、経済的な支援を相次いで実施している。

CAMPUS TOPICS ①

創立100周年プロジェクトとして
豊洲第二校舎(仮称)を2022年に開設。
オープンラボなどを設ける
 芝浦工業大学は2022年4月、豊洲キャンパス(東京都江東区)の敷地内に豊洲第二校舎(仮称)を開設する。地上14階、地下1階建てで、2019年11月18日に起工式を行った。芝浦工業大学では2027年の創立100周年に向けて「アジア工科系大学トップ10」をめざし、英語で学部教育を行う先進国際課程(IGP=Innovative Global Program)を今年10月に開講するため、その研究室を設置する。さらに、研究室の区切りをなくし、研究に関する意見交換が自由に行えるオープンラボを開設するなど、グローバル教育・大学院教育の充実や研究力の強化を図っていく計画だ。
豊洲第二校舎(仮称)の完成予想図

CAMPUS TOPICS ②

「国際性」評価が大幅に向上。
THE Japan University Rankings2020で
過去最高の「35位」にランクアップ
 英国の高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表した「THE Japan University Rankings 2020」において芝浦工業大学が35位にランクインした。私立大学では8位。同ランキングは「世界大学ランキング」で知られるTHEがベネッセグループの協力のもと、2017年から日本の大学の「教育力」に焦点を当てて発表している。芝浦工業大学は毎年「国際性」に対する評価が大きく向上。その結果、2017年58位、2018年48位、2019年44位、2020年35位と4年連続でランクアップした。国際性の順位も昨年の62位から41位と大幅に上がっている。

CAMPUS TOPICS ③

実践力や問題解決能力が評価され
鉄道会社や自動車メーカーなど
有名企業への就職に高い実績
 芝浦工業大学は有名企業への就職で実績を上げている。2019年度の学部卒業者と大学院修了者の就職先ランキングは表のとおり。学部卒業者の就職先では鉄道会社や自動車メーカー、住宅総合メーカー、電機メーカーなどが上位に来る。大学院修了者では自動車メーカー、電機メーカーといった海外売上比率の高い企業への就職が目立つ。これらの業種をはじめ幅広い業種の有名企業への就職実績は高く、日経平均株価の採用銘柄などを参考に選定された「有名企業400社への実就職率」(2018年度)は32.2%(就職希望者1645人に対し就職者は530人。大学通信調べ)。

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