東京工科大学

時代に先がけるEVOLUTION

教育・研究施設だけでなく、学生生活をサポートするフードコートやスポーツ施設などを備えた八王子キャンパス(東京都八王子市)

実学主義でサステイナブル
社会の実現をめざす

コンピュータや
ICT教育に注力

大山恭弘学長(工学博士)

 大学の設置法人である片柳学園が、テレビ技術者やコンピュータ技術者の育成を目的に創設した専門学校を母体に、1986年、工科系単科大学として開学した東京工科大学。開学から30年あまりで、工学部、コンピュータサイエンス学部、メディア学部、応用生物学部、デザイン学部、医療保健学部の6学部と大学院を擁する理工系総合大学へと進化し、技術革新をはじめとする時代や社会の変化に対応できる人材を育成してきた。
 開学以来、掲げてきたのが「実学主義」だ。民間企業や研究機関での勤務経験を持つ実務家教員を多数そろえ、実践的な専門分野の知識や技術と、その基礎・原理原則を身につけていく。なかでも伝統的に、コンピュータやICT(情報通信技術)教育に力を入れてきた。
 およそ20年前にノートパソコン(PC)を活用した授業を開始。今では全学部生がノートPCを持ち、教育・学修を支援するプラットフォーム「Moodle」を使って、どこでも予習・復習ができる仕組みを構築している。こうした早くからのICT教育は、新型コロナウイルスの拡大に伴うオンライン授業の導入にも大いに役立った。
 さらに、2016年度には「人工知能(AI)研究会」を立ち上げ、ICT分野だけでなく、デザインや医療、バイオ分野まで幅広くAI研究を推進している。2020年4月、東京工科大学の学長に就任した大山恭弘氏は、こう話す。
 「蒲田キャンパス(東京都大田区)の医療保健学部の学生も含め、全学生がノートPC必携です。どんな分野においても、さまざまなデジタル機器を使いこなすのが当たり前の時代が到来しています」

コーオプ教育を通し
学びを深める

「蒲田」駅から徒歩2分と、アクセス至便な都心型の蒲田キャンパス(東京都大田区)には、デザイン学部と医療保健学部、大学院がある

 東京工科大学の実学主義を特徴づけるプログラムの一つが、大学と企業等が連携する「コーオプ教育」だ。学生が実際の現場で働き、報酬を得る。米国では多くの大学で採用している仕組みだが、東京工科大学は2015年、新しい工学部の立ち上げと同時に日本の大学として初めて、工学部における必修科目として導入した。
  「学生は、社会人としてのマナーや会社の仕組みなどを事前研修で学んだうえで、約2カ月の間、企業の現場で働きます。会社にはさまざまな仕事があることを学び、自分自身の学びで何が足りないかに気づくなど、学生の意識が大きく変わるきっかけとなっています」
 2020年度からは八王子キャンパス(東京都八王子市)のコンピュータサイエンス学部、メディア学部、応用生物学部にも拡充していく。
 東京工科大学では今、最先端の研究として、緑藻などを活用し、二酸化炭素の排出削減につながる細胞プラスチックスや、航空機などに活用できる次世代のセラミックス複合材料の開発などが進められている。
 その根底にあるのが、全学部共通の目標「サステイナブル(持続的発展が可能な)社会」への貢献だ。工学部では「サステイナブル工学」を掲げ、材料の製造、製品の生産や使用、廃棄・リサイクルといった製品のライフサイクル全体にわたって、自然・環境、産業・経済、人間・生活に与える影響を定量的に評価していく。
 「本学の取り組みは、2015年に国連サミットで採択された『SDGs(持続可能な開発目標)』と関連するテーマも多いのですが、工学部で始まった取り組みを全学部に広げていきたいと考えています」
 医療保健学部は、国家試験で高い合格率を誇る。2019年度新卒者の看護師試験の合格率は98.9%(92人中91人が合格)、作業療法士試験の合格率は100%(34人全員が合格)だった。医療保健学部ではリハビリテーション医療の教育・研究のさらなる充実をめざし2021年4月、新たな学科と専攻を設置する計画だ(申請中)。
 大山学長は新入生に向けたメッセージで「クリティカルシンキング」の大切さを説いた。
 「日本語に直訳すると批判的思考となりますが、授業で教わることを鵜呑(うの)みにするのではなく、それをいったん受け止めて、自分なりに考える習慣を身につけてほしいのです」
 さらに、受験生に向けてはこう語りかける。
 「『大学ではこういう学修・研究をしたい』という目的意識を持ってほしい。将来、自分が活躍したいと思う専門分野を学ぶ場として、本学の教職員や教育プログラム、研究環境を大いに活用してほしいと考えています」

CAMPUS TOPICS ①

リハビリテーション医療の
教育・研究を充実させるため
医療保健学部が新体制に移行(申請中)
 東京工科大学医療保健学部では、リハビリテーション医療の教育・研究体制をさらに充実させるため、一部学科の改組などを行い、リハビリテーション学科[言語聴覚学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻]を2021年4月に新設する(申請中)。これによって医療保健学部では、看護学科、臨床工学科、臨床検査学科を加えた4学科3専攻体制で、チーム医療の最前線で活躍するための高度なスキルを身につけていく。
 医療保健学部の大きな特長は、チーム医療の現場で、自律した医療専門職として活躍するのに必要な「3C」スキル教育にある。3Cとは、チーム医療に欠かせない高度な「コミュニケーション」能力、他の職種をよく理解して協働する「コラボレーション」能力、そして、高度な医療機器や電子カルテをはじめとした医療現場の「コンピュータ」化への対応だ。実際の医療現場と同等の設備を誇る学内の実習施設、多くの医療機関と連携した臨床実習による専門教育により、チーム医療が進む現場で力を発揮できる医療専門職を育成していく。

CAMPUS TOPICS ②

独自の「奨学生入試」を実施。
返還義務のない奨学金で
優秀な学生を経済的に支援する
 東京工科大学では、社会で活躍できる優秀な人材を育成していくため、日本学生支援機構などの一般的な奨学金制度のほかに、大学独自の奨学金制度を設けている。その一つが全学部で実施している「奨学生入試」である。奨学生入試の合格者(全学部で合計103人)には、返還義務のない年額130万円の奨学金を最長4年間支給する。総合型選抜などで入学を決めた人も受験可能で、幅広く受験生に門戸を開いている。
 奨学生入試は「統一入試」で実施される。統一入試は1試験日の受験で、複数の学部・学科・専攻の併願が可能だ。学部・学科・専攻を三つのグループに分け、それぞれの選択教科・科目、出題範囲を設定している。奨学生入試の場合は、グループ内の二つの学科・専攻まで併願できる。
 さらに、奨学生として合格できなかった場合でも、一般選抜合格者と同等もしくはそれ以上の学力を有すると認められた場合は、入学が許可されるのも特長の一つとなっている。

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