東海大学

Think Ahead, Act for Humanity

全国型かつ地域密着型の
大規模な改革を実行する

時代に合わせた
先駆性を重んじる

山田清志学長

 工学博士、官僚、政治家、教育者など、多様な立場から日本の発展に貢献した松前重義が1942年に創立して以降、東海大学は三つの教育理念を掲げてきた。「自らの思想を培う」「学生一人ひとりの素質の伸張を支援する」「文理融合の幅広い知識と国際性豊かな視野の獲得」という信念だ。
 東海大学には、伝統を重んじながら、同時に常に進化を追求してきた学風がある。大学のブランドメッセージは「Think Ahead, Act for Humanity~先駆けであること~」だ。山田清志学長は、こう話す。
 「本学は創立以来、文理融合の学びを重視し、総合的で複眼的な思考力と豊かな人間性を育む教育を行ってきました。一方で時代のニーズに合わせた柔軟な考えを持ち、先駆性も重んじてきました。わが国初の海洋学部に加え、体育学部や教養学部もいち早く設置してきました。また、2018年4月に開設した健康学部は、その名を冠する学部としては日本初です」
 総合大学としての規模は大きい。現在、七つの学び舎を持ち、19学部75学科で学生たちは勉学に励む。所在地は、湘南(神奈川県平塚市)、伊勢原(同伊勢原市)、代々木(東京都渋谷区)、高輪(同港区)、清水(静岡県静岡市)、熊本(熊本県熊本市)、札幌(北海道札幌市)と日本全国に点在する。

全国の5キャンパス
すべてで改組改編

 全国規模で教育を展開する東海大学は、さらなる進化を遂げようとしている。建学80周年を迎える2022年4月に全学的な改組改編を実施する予定だ。「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」と題し、現在のキャンパス構成を大きく見直す。左の図のように全国5キャンパス8校舎に整備。国際学部や文理融合学部といった新学部を設置するうえ、学部と学科の再編も行い、19学部から23学部に増える。改革の意図について、山田学長はこう明かす。
 「現代社会では、超少子高齢化やAI(人工知能)の進化、グローバル化などが急激に進んでいます。こうした社会変化に対応し、世界や地域のために貢献できる人材を育成するための教育改革です。建学100年にあたる2042年の社会ニーズも先駆的に取り入れた、長期的な総合戦略に基づくものです。全国型でありながら、地域密着型という他に例のない、まさに先駆けとしての存在感を発揮していきたいと考えております」
 2022年度からも従来どおり文理融合の形で、幅広い知識と柔軟な視点を養う教養教育を行う。同時に、東京、湘南、札幌、静岡、九州という五つのキャンパスでは、各地域の特色を生かした学びを展開していく。
 高輪校舎と渋谷校舎(現・代々木校舎)から成る東京キャンパスは、世界企業が林立し、最先端の技術と情報が集まる国際都市という立地を生かし、グローバル化を推進するゲートウェイ機能を果たす。情報通信学部、観光学部、経営学部、国際学部、政治経済学部が配置され、学部同士の連携したカリキュラムも活用し、効果的に知見を広めていく。
 湘南キャンパスは湘南校舎と伊勢原校舎で構成され、工学部や建築都市学部、医学部といった12学部体制となる。五つのキャンパスで最大規模であり、メインキャンパスとしてのハブ機能を持つ。23学部62学科をつなぐ拠点となる見込みだ。
 他の三つのキャンパスでは、各地域の特色を生かした学びが行われる。自然豊かな北海道の札幌には生物学部、水産業が盛んな静岡には海洋学部、農業王国とも言われる九州には農学部を設置する。地元に根ざした専門的な学修にも力を入れ、各地域に貢献できる人材を育成していく。
 「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」の大きな特長は、五つのキャンパスを有機的につなぎ、日本列島を学びのフィールドとする点だ。キャンパスすべてを学生の学びのための環境ととらえ、キャンパス間の留学制度や他学部とコラボレーションする学修プログラムなどが検討されている。学部やキャンパスの垣根も超えて知識や思考が共有される構想だ。
 東海大学は2042年に建学100周年を迎える。未来を見据えた大規模な改組改編プロジェクトに対し、山田学長は大きな期待を寄せている。
 「現在の大学には、社会の変化を察知し、育成すべき人材像を明確にする必要があります。同時に、それを実現するカリキュラムを策定し、実行する姿勢も求められています。今回のプロジェクトは世界が抱える課題に挑むものでもあります。来るべき未来において地球市民として世界で活躍できる人材を輩出することを目指します」

SDGsに
包括的に取り組む

東海大学が全学をあげて取り組む「QOLの向上」

 東海大学の教育や研究は「Quality Of Life(QOL)の向上」を主軸に据えている。「QOLの向上」を追求する姿勢は、2015年に国連サミットで採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」への取り組みとも重なる。
 SDGsは2030年までに達成すべき17の目標で構成される。貧困や飢餓、健康や教育に加え、まちづくりや海洋といった多様な課題が盛り込まれている。東海大学は、規模の大きい全国的な総合大学だからこそ、その強みを生かし、包括的な取り組みができる。
 医学部であれば健康や福祉の問題、工学部であれば環境問題、教養学部であれば差別や貧困の問題と、学部ごとの視点から地球規模で「QOLの向上」に向き合うことができる。国際社会の課題を考える際も、文理融合の学びが生きる。
 世界の未来を思うとき、山田学長の言葉に熱がこもる。
 「これからも本学は、大学の使命である『教育』『研究』『社会連携』『国際連携』を果たしながら、地域の人はもちろんのこと、世界中の人々の暮らしやQOLを向上させていくつもりです。そのために、総合大学としての総力を結集し続けていきたいと考えています」

CAMPUS TOPICS

東京を、グローバル化推進のための
ゲートウェイ機能を果たすキャンパスに
 2022年度の「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」と題する改組改編では、東京キャンパスに社会科学系学部を集約し、既存の情報通信学部と一体となった学部編成を計画している。これは、グローバル化に伴う文化的衝突や経済格差の拡大、「AI(人工知能)」の進化が示す技術の急速な発展、超少子高齢化といった、さまざまな問題を抱える社会情勢を踏まえての改革だ。
 東京は、世界とつながる「グローバル社会のゲートウェイ」。世界的な企業、最先端のテクノロジーと情報が集まる国際都市・東京には、専門研究機関がそろい、国際的なシンポジウムも多数行われる。その中心地に東京キャンパスを構成する高輪校舎と渋谷校舎(現・代々木校舎)はそびえる。情報リテラシーの習得も重視され、社会科学系学部と情報通信学部で連携したカリキュラムを展開予定だ。東京という世界都市をまるごとキャンパスとして活用し、今後のグローバル社会で活躍できる人材を育てていく。
代々木校舎は、2022年、渋谷校舎として生まれ変わる

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