青山学院大学

社会の変化に柔軟に対応し未来を先取り

研究施設・設備が充実した相模原キャンパス

思考力を鍛え知の創造に
結実させる教育と研究の実践

幅広い教養と
豊かな人間性を育む

 2021年度入学者選抜からセンター試験に代わって大学入学共通テストが実施された流れに合わせ、青山学院大学は、新たな入学者選抜を導入した。初等・中等教育で身につけた力を各学部・学科のアドミッションポリシーに基づき、多面的、総合的に評価することを目的としている。

 特に一般選抜(個別学部日程)では大学入学共通テストを積極的に活用する。各学部・学科が求める基礎的な学力を大学入学共通テストで測るとともに、大学独自の試験問題(記述式を含む総合的な問題や論述など)において、入学後の教育にスムーズにつなげるために必要な思考力や判断力、表現力を評価する「共通テスト併用方式」が中心になっている。

 こうした新しい入学者選抜方式の導入により、青山学院大学が重要視する「自ら考え、主体的に学ぶ」素養をもった新しいスタイルの教育を受けてきた生徒が入学することになる。そのため大学入学後、さらに学ぶ力を伸ばせるようカリキュラムの充実を図っている。その一つが、学部・学科の枠を超えて全青学生が学び、幅広い教養と豊かな人間性を育む全学共通教育システム「青山スタンダード」のレベルアップを図り、より専門性の高い領域の研究へとシームレスにつなげる取り組みだ。

 青山スタンダードは、さまざまな分野の学問的なものの考え方を知り、基礎的な分析方法や表現方法といった学問的な作法を身につけることを目的としている。さらに、幅広い学問領域を学ぶことによって、専門領域の壁を越えて異分野、異文化で活躍する人たちとの豊かなコミュニケーション力や社会で必要とされる力を養う。また、専門性の高い研究への橋渡しとしての役割も担っており、今後さらなる強化を図る。

青山スタンダードで
培った力を深化させ
知を創造する

 青山スタンダードの授業で得たさまざまな力は、各学部の専門科目を学ぶことで相乗効果を生み、時代のニーズに応える研究につながっている。

 PBL(Project Based Learning)形式の授業を取り入れている経営学部では、授業やゼミナール(ゼミ)を通して、問題の発見と解決の能力を養っている。横山暁(さとる)准教授のゼミでは、マーケティングデータの分析について実際の企業データを扱いながら、実践力を身につけている。ゼミに入ると、コンビニのレシートデータなどを使ってデータ分析の方法を学ぶ。その後も企業から提供されたマーケティングデータや、自分たちで調査し取得したアンケートデータを分析することで、売り上げ向上の方法や、市場で求められている商品などについて理解し、施策の提案まで実践的に取り組む。さらに、学外のマーケティングデータ分析のコンペティションにも参加し、与えられたテーマに対する分析や提案などを行う。

 これらの活動によって、学生はデータ分析を通して社会課題を解決する力を養っているが、その基礎として学部の専門科目での学びはもちろんのこと、青山スタンダードで学んできたさまざまな知識を合わせることによって、より幅広い視野・深い視点でデータを理解し、課題解決力を身につけることが可能になっている。

 また、理工学部物理科学科の坂本貴紀教授の研究室では、開発中の速報実証衛星が、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の革新的衛星技術実証2号機の衛星の一つとして、2021年度にイプシロンロケットによる打ち上げを控えている。現在開発中の超小型衛星はARICA(ありか)と命名され、衛星全体や各コンポーネントの設計、製作、および機能試験、さらには地上に送信するデータの設計まで、全てが坂本研究室に所属する学生主導で進められている。

 同研究室では、現在利用可能な民間衛星通信に着目して、小型の民間衛星通信端末を10㌢角の超小型衛星に搭載し、突発天体の速報システムの実証実験を計画している。この実験が成功すると、速報が必須な突発天体の観測を主目的とした将来衛星計画において、手軽で信頼性の高い速報システムへの道が開かれるものとして、期待が大きい。

 このように青山スタンダードで培った学ぶ力は、専門分野や研究における深化を通して、知の創造に結実されている。

大学の理念に重なる
SDGsに取り組む

黄 晋二教授らの研究室で水質の測定結果について議論する

 青山学院大学では、2015年に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)の達成にも積極的に取り組んでいる。大学は「キリスト教信仰にもとづく教育を目指し、人と社会へ貢献すること」を理念とするが、これはSDGsにおける包摂性(誰一人取り残さない)にも重なるからだ。

 2019年度にはSDGsに関連する研究を支援する制度を創設し、同年度には12、2020年度には10の研究課題が採択されている。2019年度に採択された研究課題の一つが、理工学部電気電子工学科の黄晋二教授と渡辺剛志助教による「健康的な生活のための水質測定技術の開発」だ。人間が生活するうえで、「水」は最も重要な資源の一つであり、良質な水を使用することが、人間の生活の質向上に直接つながる。

 黄教授らの研究では、水の消毒殺菌に用いられる塩素系薬剤の濃度を管理するために必要な残留塩素センサーの開発に取り組む。従来の残留塩素濃度測定法では不可能だった連続的、かつ定量的な高感度の測定を可能とする、グラフェン(炭素原子で構成されたシート状の材料)をベースとする小型で安価な残留塩素センサーの開発をめざす。発展途上国をはじめ、世界中で手軽に使用できる水質測定技術を確立したい考えだ。

 また、2020年には日本赤十字社とボランティア・パートナーシップ協定を締結し、国際社会で人道的な課題に取り組む人材を育成していく。

 さらに、2021年4月、「青山学院大学附置スクーンメーカー記念ジェンダー研究センター」を開設した。青山学院女子短期大学で行われていた研究も受け継ぎ、ジェンダー平等と性の多様性の尊重を推進する。

 青山学院大学ではキリスト教信仰に基づきながら、入試改革など社会環境の変化に柔軟に対応し、さらにはそれを先取りする施策を展開し続けている。

News

さまざまな人権問題の改善や解決に向け法学だけでなく
多様な学問領域からアプローチ。
日本初の「ヒューマンライツ学科」を2022年4月、設置予定(設置届出中)
(左)法学部法学科 ヒューマン・ライツコース4年 田中美有さん
(右)法学部長 申 惠丰教授

 2022年4月、法学部に日本初の「ヒューマンライツ学科」を設置予定だ。「ヒューマンライツ(人権)」について、法学をはじめ政治学、経済学、社会学などの観点から学ぶ学科となる。法学部長の申惠丰(しんへぼん)教授がこう話す。

 「2013年度に設置した『ヒューマン・ライツコース』は多様な人権問題の改善や解決に向け、法をどのように活かすことができるかという目的意識をもって学ぶコースです。このコースの学びを本格的に展開する『学科』としてカリキュラムを整えます。『ヒューマンライツ』という語を冠しているのは、国際社会で共通して認められている価値としての人権理念に基づいているためです」

 新学科での学びの特徴は三つ。①人権問題の現場で考えるフィールドワークなど体験的・実践的な学び、②政治学、経済学、社会学など隣接の社会科学分野も学ぶ学際性、③国境を越えた課題を英語で学ぶ授業のほか、海外研修などを実施、である。さまざまな人権問題について、当事者の立場に立って問題の所在を理解できる想像力、論点を冷静に見極める洞察力、論点について的確な評価を行える分析力、論理的・説得的な文章で論を展開できる表現力を育む。卒業後、どのような道に進むにあたっても、自分や周囲の人の人権を守るだけでなく社会の諸問題の解決に貢献できる人材を育成する。具体的な進路としては、法曹をはじめ、公務員、国際機関の職員、マスメディア、民間企業などが想定される。現在、ヒューマン・ライツコースで学ぶ田中美有さん(4年)は次のように語る。

 「海外での子どもの人権侵害について書かれた本に衝撃を受け、より広い視野をもって人権問題に向き合いたいと思い、ヒューマン・ライツコースを選択しました。いまは申先生のゼミで学んでいます。自らの権利だけでなく他の困った人のためにも力を尽くし、自分のこととして捉えていきたいという思いで学びに取り組んでいます」

※設置予定(設置届出中)。掲載内容は予定であり、変更になる場合がある

カリキュラム(イメージ)
法学部ヒューマンライツ学科のサイトはこちら

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