成蹊大学

未来を創造する人材の育成を

突き抜けた個性を確立する学びで
新しい時代の困難に立ち向かう

未来を切り拓(ひら)く
山型人材を育成

北川浩学長

 昨春から続く新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の混乱のなか、成蹊大学はいち早くオンライン講義にシフトした。学びを止めない柔軟な運営は学生・保護者から高く評価されたが、北川浩学長は大学の価値そのものを見直した一年だったと明かす。「学びが第一ではありますが、人間関係を構築する場としても大変重要です。学生同士、学生と教員、あるいは大学が連携する企業・団体とのリアルな交流を可能な限り増やすことが欠かせません。授業は今後もオンラインと対面を併用しますが、コロナ禍でもキャンパスに足を運んで多様な価値観に触れられる機会と環境をつくることにも注力しています」

 変化の波を乗りこなし、さらなる課題と向き合えるのは、数年前からAI(人工知能)やロボット、ビッグデータがあらゆる領域で活用される超スマート社会(Society 5.0)の到来に備えた教育環境の整備を進めてきたからにほかならない。昨年度から大規模な教育改革「成蹊ブリリアント2020」が始動している。経済学部を改組して経営学部を新設し、経済・経営・法・文・理工の5学部体制としたほか、学部横断型のグローバル教育プログラム「EAGLE」や、もう一つの専門性を身につける「副専攻制度」もスタート。全学部がワンキャンパスにある強みを生かした学びで、専門性を高めるとともに異分野の人と協働できる仕組みを整備した。来年度はさらに、理工学部を3学科から1学科5専攻(※1)に刷新する。その意図は、各専攻における学問分野を明確にする一方で、ICT(情報通信技術)活用力を修得し、専攻の垣根を越えて融合分野を幅広く学ぶことにある。では、どのような人材の育成をめざしているのか。北川学長は、突き抜けた個性を持つ「山型」人材だと語る。「〈山〉という字の中央の縦線が軸となる専門の力、その両脇はITスキルと専門性を支える強みです。成蹊大学では、一人ひとりが軸を強化し、無二の自分として社会に羽ばたく力を養うことができます」

 さらに、社会の課題を解決する上であらゆる分野で多様な人々が連携し、創意工夫することが不可欠だという。北川学長はロールプレイングゲームを例に、こう続ける。「最強の敵・ラスボスに立ち向かうとき、その討伐パーティーには攻守さまざまに秀でた能力を持つメンバーを集めることと似ています。困難を乗り越えるには、前例にとらわれない発想が必要です。混迷の時代だからこそ、コラボレーションを含む特色あるプログラムや、闊達(かったつ)な対話を根幹に据える本学の学びに期待していただきたいと思います」

※1 2022年4月開設予定。内容などは変更になる可能性があります。

SDGsの理念に即した
教育と研究を推進

成蹊高等学校卒業生の建築家・坂茂氏が設計した情報図書館は、成蹊大学の「知と情報の拠点」

 本格的に幕を開けた、超スマート社会。しかし、技術が進展するだけでは豊かでより良い暮らしはかなわない。北川学長は、高められた技術を人類や命あるものの幸福に結びつけられるかがカギだと語る。成蹊大学ではこの考えの下、「Society 5.0 for SDGs:Seikei Model」を掲げ、教育と研究活動のすべてを世界の共通課題であるSDGs(持続可能な開発目標)に即して進めている。昨年開設したSociety 5.0研究所(※2)では、理想とする社会を学問分野の枠を越えて研究する「学融合的研究」、自治体や企業と連携して実践的に活動する「連携実践活動」、成果を教材開発や教員育成などに生かす「人材育成活動」の三つを柱としており、いずれもSDGs達成年限である2030年の先を見据えている。「学園創立当初から100年以上にわたり、作業・観察・校外学習といった実地体験を通じて〝本物に触れる〟教育を重視してきました。多様性に触れてそれを尊ぶ姿勢は、SDGsの理念に通じるものです。今、誰一人取り残さない社会の構造や文化に影響を及ぼす研究をリードすることに、大きな使命を感じています」

 未知の感染症がもたらした社会の分断、自由を獲得するための対立・闘争。世界はいまだに、深い混迷のさなかにある。日夜進歩を遂げる技術や研究が、今後どのように使われるかが問われていると言えるだろう。北川学長は、次代を担う若者に贈りたいメッセージがあるという。

 「不確実な変化が迫りくる状況は、確かに負荷がかかります。しかし同時に、飛躍のチャンスでもあります。成蹊大学は、皆さん一人ひとりの挑戦を手厚くサポートします。学内のさまざまなプログラムやシステムを大いに利用して、夢に向かって踏み出してください。情熱を持ち、全力で挑みたいことを見つけてください。意欲あふれる皆さんと、未来を語り合える日を楽しみにしています」

※2 「成蹊大学Society 5.0研究所」の設置運営には、三菱創業150周年記念事業委員会から支援を受けています。

CAMPUS TOPICS ①

学部横断型の
グローバル教育プログラム
EAGLEが始動

 EAGLE(Education for Academic and Global Learners in English)では、学修意欲と高い英語力を備えている選抜された学生が、少人数クラスで徹底的に英語力と国際感覚を磨く。1年次の夏休みには全員が3週間ケンブリッジ大学へ留学。中・長期の留学から帰国後のキャリアデザインまでを一貫してサポートする。世界を舞台に活躍する渋澤健氏、海部美知氏、廣津留すみれ氏らを客員教員として招へいし、刺激的な学びを創出する。

詳しくはこちら

CAMPUS TOPICS ②

専門分野にプラスして
「もう一つの強み」をつくる
副専攻制度の学び

 所属学部学科の専門分野に加え、興味関心に沿った「学びのデザイン」をかなえる副専攻制度。すべての学生が備えるべき情報技術の基礎知識が学べる「総合IT」をはじめ、「社会福祉」「国際関係」「心理学」などがそろう。「経営学部だが、世界の歴史や政治経済にも興味がある」「理工学部で得られる技能を生かし、将来起業したい」といった学修ニーズに応える制度で、一人ひとりがマルチな専門性を備える機会を提供している。今年度からは「データサイエンス」が新たに追加され、全17領域に。

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