東京国際大学

グローバルなキャンパスで国際感覚と実践力を磨く

埼玉県川越市の第1キャンパス。国旗の掲揚は学生一人ひとりを尊重する姿勢を表す

新しい礎を築く「公徳心を体した
真の国際人」を養成する

人と物事を動かす
協調の心と力を育む

倉田信靖理事長・総長は、昨秋旭日中綬章を受章

 第1キャンパスの正門を入ると、日本の国旗と共に色とりどりの国旗がはためいている。これは92の国・地域から集う留学生たちの母国の国旗で、キャンパス構内には国際色豊かな空間が広がっている。

 東京国際大学は1965年に創学され、「公徳心を体した真の国際人の養成」を教育理念に掲げている。公徳心とは、グローバル社会における多様性や異文化への理解、他者への配慮といった人類の普遍的な価値観に立って公(おおやけ)のために貢献する心を指す。倉田信靖理事長・総長は、その重要性について、こう語る。

 「昨今の不安定な国際情勢を目にして、心のありように思いをはせた人は少なくないはずです。対立や紛争が絶えない世界において学問だけを究めても、新しい礎を築く場で人や物事を動かすような活躍をして成果を収めることは難しいでしょう。学びの土台には、心が必要なのです。

 わが国には古くから和を求め、協調する文化があります。『十七条憲法』の時代から大切にされてきたものです。ぜひこれを、国内外の学生たちに体感していただきたいと考えています。東京国際大学には公徳心への気づきを促し、育んでいくための学びと取り組みがあります」

 特徴的な英語教育や好成績を挙げているスポーツ・模擬国連などのクラブ活動、そして本格的な茶室などの学内環境がいずれも、公徳とその原点である「和に触れて自ら考えるためのもの」と位置付けられている。

 真の国際人が備えるべき素養として東京国際大学は、未来に向かう「大志(ビジョン)」、行動する「勇気(カレッジ)」、磨かれた「知性(インテリジェンス)」を涵養(かんよう)するカリキュラムを整える。物事を俯瞰(ふかん)する視野と専門知識を身に付けさせるための理念は創学当初のままだが、現在は全6学部10学科と学びの領域を拡充してきた。近年は教育調査機関の評価も高まっており、これに比例するように入学希望者数も増加。ますます存在感を強めている。

特徴的な英語教育で
国内外に多様な選択

 東京国際大学には、海外留学を志向する多くの学生たちが集う。高い目的意識を持つ学生たちが習得を目指すのが、「品格ある英語」だ。語学学修の最大の特長は、英語教育組織GTI(Global Teaching Institute)によるレベル別授業と言えるだろう。GTIを構成するのは、英語を母語とする教員約50人。少人数制の対話型授業は、1科目65分週3回の授業と100分週1回の授業がそれぞれ2科目あり、学生たちは実践的なコミュニケーションを重ねていく。毎週590分の英語学修が可能で、「英語のシャワー」を浴びる毎日が待っている。

 英語力の育成には定評があり、企業の語学研修として導入された実績もあるという。この研修が開かれたのは、第1キャンパスの図書館1階に位置するEnglish PLAZAと呼ばれる英語教育の拠点で、日本人学生や留学生の姿が多く見られる交流の場でもある。ラウンジでリラックスしながら英会話が楽しめるほか、洋書・洋雑誌コーナーも充実。さらに、リアルとオンラインの両軸でのコミュニケーション体制を敷いており、GTI教員とマンツーマンで授業の予復習ができるアカデミックアドバイジングなどは、学生がPCやスマートフォンから気軽に予約をし利用している。

 海外での学びにも、独自性が光る。アメリカの姉妹校への留学プログラムASP(American Studies Program)では、1年間または半年間にわたりオレゴン州にあるウィラメット大学の学生寮で生活しながら学ぶことができる。現地で修得した単位は最大40単位までが東京国際大学の単位として認定されるため、4年間での卒業が可能で多くの学生が海を渡る。コロナ禍で一時中断されGTIなどを利用した措置が取られたものの、来年1月からの再開に向けて調整が進められている。

 このほかにも世界各地の30校と提携する最長2年の協定校交換留学制度があり、交換留学を推進する世界的な留学組織ISEP(International Student Exchange Program)に加盟する国内8大学の一校として、世界60以上の国・地域の約260校への交換留学の道も開いている。

 「何より我々は、国内外に開かれた大学でありたいと考えています。学生がいかに自らの夢・目標と向き合い、大学で学ぶ意義を感じられるか。それを問い続け、多様な施策を講じてきました。今後も不安なく学べる環境・機会の提供に努め、皆さんの期待に応えます」

心身の健康づくりに
寄与する新たな学び

 こうした学びと同時に注力しているのがスポーツだ。駅伝、サッカー、ウエイトリフティングなどさまざまな種目で、その活躍を目にした人も多いだろう。東京国際大学では世界を舞台に活躍した人材を指導者として招へい。その教えの下、埼玉県坂戸市に設けた約17万平方㍍の広大なキャンパス(総合グラウンド)で学生たちが研鑽(けんさん)を積んでいる。全天候舗装の陸上競技トラック、足腰への負担を考慮した人工芝のサッカーグラウンド、動作測定機器を備えたゴルフレンジなど高機能設備が用意されており、多くの学生がスポーツ実技の授業でも利用している。

 スポーツの強化は、国の課題の一つである健康づくりの担い手育成の足がかりでもある。昨年設置した医療健康学部では、理学療法士の育成がスタート。チーム医療の一翼を担うための臨床理学療法、スポーツ系学科と連携するスポーツ理学療法、健康増進を重視する予防理学療法の三つの履修モデルがあり、専門的な学びを深めることができる。関東最大規模の医療グループを中心に100を超える提携施設での臨床実習も充実している。

 加えて今年度は、人間社会学部に公認心理師カリキュラムを開設した。公認心理師は保健医療・福祉・教育などの現場で活躍する心理職の国家資格で、今回の学修環境整備によって国家資格取得を念頭に置いた講義が開かれている。「人が人と向き合い、誰もが支え合う生きやすい社会」に寄与する人材を育成すべく、学外体験なども豊富に用意された。国内外の情勢と国の課題・方針を読み解いたアプローチが、東京国際大学の強みなのだろう。

 「今、本学で学んだ学生が国内外のさまざまな舞台にはばたいています。我々は心に公徳の種を携えた人が活躍できる学びを深く広く追究し、古き良き教えと、最新の教育研究の場を提供します。来秋開く東京・池袋の新キャンパスはその象徴です。社会の負託に応え続ける東京国際大学にぜひご期待ください。意欲ある皆さんのご入学をお待ちしています」

CAMPUS TOPIC ①

2023年9月に開校予定の
池袋キャンパスで
世界と日本を感じる学びを

 東京・池袋のサンシャインシティに隣接するエリアに22階建ての都市型キャンパスが誕生する。池袋キャンパスにはグローバル教育機能を集約し、世界各国から教員・研究者を招き、最先端のIT環境を整えた知の交流拠点、国際ブレイン・サーキュレーションを構築する。商学部(グローバルデータサイエンスコース、データサイエンスコース)、経済学部、言語コミュニケーション学部、国際関係学部 国際関係学科や英語で専門科目を学ぶE-Track(英語学位プログラム)の学生の学びの拠点となり、池袋の地に世界各国からの若者が集い、知力を高めあう。

CAMPUS TOPIC ②

THE 世界大学ランキング
日本版2022で
国際性第4位[首都圏]に

 世界的に知られるイギリスの高等教育専門誌『タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education, THE)』が「THE 世界大学ランキング日本版2022」を発表。東京国際大学は、外国人学生の比率や外国語で行われる講座の比率などで評価される「国際性」で全国第11位、首都圏第4位となった。またこれまでにも『週刊東洋経済』による2020年の特集「大学シン・序列」の「国際力」に関するランキングで全国第2位にランクイン。教育理念に基づいた取り組みが、国内外の多角的な指標で高い評価を得ている。

CAMPUS TOPIC ③

英語とデータサイエンスに強い
ビジネスパーソンを目指す
「グローバルデータサイエンスコース」

 いま、注目の学問領域であるデータサイエンス。今年度、東京国際大学の商学部にデータサイエンスコースとともに、英語力も高められるグローバルデータサイエンスコースが開設された。1、2年次にはGTIの授業で英語力をブラッシュアップし、統計学やデータ分析、ビジネス理論などデータサイエンスの基礎を習得。3年次以降は、TOEIC700点以上を前提に、大手企業との連携プロジェクトでIoT、AIなどの最先端デジタルテクノロジーやデジタルマーケティングを、E-Trackの留学生とともに英語で学び、ビッグデータ分析を繰り返し行っていく。「英語」と「データ」を自在に操り、デジタル経営を促進できるビジネス人材の育成を目指す。入試の出願は指定の基準を満たす受験生を対象とし、合格者は全員が特待生として入学する。

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