久留米大学

1928年に、九州医学専門学校として創立以来90年、久留米大学は「実践的人材の育成」と「地域文化への貢献」を基本理念に掲げ、医療のみならず産業や文化、教育の発展に寄与する優れた人材を輩出し続けてきた。地域とともに歩み、地域とともに発展する。地域になくてはならない大学としての存在感は、ここに学ぶ学生たちの誇りともなっている。

「人間性豊かな実践的人材」の育成で地域に光を

創立90周年を迎え
新たな歴史の第一歩を

 今年4月28日、久留米大学は創立90年という大きな節目を迎えた。その歴史は1928年に遡る。地域の医師不足を解消するために、ブリヂストン創業者・石橋正二郎らの支援によって九州医学専門学校として開学したのが始まりだ。以後、地域社会の要請のもとに教育・研究の領域を拡充し、6学部13学科、4大学院研究科、附設高等学校・中学校、臨床検査専門学校および二つの附属病院を擁する西日本有数の総合大学として発展を続けてきた。
 そして創立90周年を迎えた今、記念事業として御井キャンパスに〝Flexible & Relax〟をキーワードとする新棟「御井本館」、旭町キャンパスにバイオ分野のベンチャー企業との共同研究が期待される「基礎3号館」等を整備。昨年度からは文医融合型を具現化した新学部「人間健康学部」を開設するなど、新たな一歩を踏み出している。
 創立90周年から、来る100周年へ。次なる時代に向かって、同大学の魅力と求心力は高まるばかりだ。

共通教育科目で養われる
変化に負けない「人間力」

文医融合のシンボル、2017年に開設された人間健康学部(総合子ども学科・スポーツ医科学科)

 予測のつかない変革の時代にあって、社会が求めるスキルも日々変化している。それに対応し地域に貢献できる力を久留米大学では「人間力」と呼び、各学部の専門教育とその基礎となる共通教育科目の連携によって修得を目指す。
 共通教育科目は、社会人としての総合的な力を養うもので、「大学入門科目」「基礎科目」「教養科目」「社会展開科目」の4科目で構成される。中でも「キャリア教育」「地域学」「医療と社会」を学ぶ社会展開科目は、地域との連携によるフィールドワークを多く取り入れ、地域の課題解決に立ち向かう「人間力」を養うのが特徴だ。また、これらは地域と大学、医系と文系領域をつなぐ科目でもあり、同大学の文医融合の具現化の一つでもある。
 昨年度から開設された「人間健康学部」も、医学部を持つ同大学の強みを生かした文医融合教育の新しいシンボルだ。文系と医系の連携による教育は、文学部の社会福祉学科、経済学部の健康・スポーツマネジメントユニット、商学部の医療マネジメント論などでも展開されている。

豪雨被災地を歌で支援
ckgz(チクゴズ)プロジェクト

チクゴズプロジェクト

 昨夏、北部九州を襲った豪雨は筑後地域に甚大な被害をもたらした。同じ筑後に根を張る大学としてユニークな視点からの支援に取り組んだのが、文学部国際文化学科の神本秀爾准教授と同科の学生(神本ゼミ)約20人によるプロジェクト「ckgz(チクゴズ)」である。「ckgz」では一昨年から、地域の活性化を目的に、地元の魅力を音楽で発信する活動を行ってきた。その第2弾として、被災地の応援歌を作ることにしたのだ。
 「時間がたてば被災地への注目は薄れる。だから歌にして発信することで筑後のファンを増やしておきたいと考えたのです」と神本准教授は語る。
 制作は、まず学生たちが現地に足を運ぶことからスタート。住人が語る被災前の見慣れた風景や、自分が実際に見て感じたことを歌詞に込めた。
 ♬あの子を誘って三連水車 
 ばさらかパワーで勇気が出た♬
 地元の音楽家の協力を得てできた楽曲『いっちゃん好きばい』には、筑後の素朴な風景が詰まっている。学生たちはこのプロモーションビデオをYou Tubeなどの動画サイトで配信するほか、学生自らがラジオ局などに出かけプロモーションを行った。
 「自分の住む地域のことを、何かしらの形で引き受けることのできる人材を育てる。地域連携の教育のひとつの目的はそういうことかもしれません」と神本准教授。
 「ckgz」の次なる活動が楽しみだ。

CLOSE UP[注目情報]

文科省 私立大学研究ブランディング事業に採択

 北部九州はがんの罹患・死亡率が高く、久留米大学では地域が抱える課題としてがんの治療と研究に力を注いできた。その先端的な取り組みが、2017年度の文部科学省「私立大学研究ブランディング事業」に採択された。
 事業名は「すこやかな『次代』と『人』を創る研究拠点大学へ~先端がん治療・研究による挑戦~」。第4の治療法として注目を集めているがんペプチドワクチンなど全国的に先行する研究・開発が評価されたものだ。
 今回の採択は、地域の経済、社会、文化や特定分野の発展に寄与する取り組みを推進するタイプA(社会展開型)で、タイプB(世界展開型)と合わせて全国で188校が申請し、60校が採択された(タイプAは123校中33校が採択)。
 同事業では、学長のリーダーシップのもと、研究事業実施委員会を設置し、患者個人に合わせたテーラーメイド型のがん治療の実用化推進と改良・次世代化と並行して、新規診断法や治療法の創出につながる研究を学内で発掘する仕組みづくりにも取り組む。
 さらに、医学部と昨年4月に新設された人間健康学部などと全学的に連携し、医療だけでは解決できない社会的受け皿づくりのコーディネーションといった「人」と「地域」への支援を強化。また、研究成果を市民講座やウェブサイトで公開するなどして大学の魅力を学内外に発信し、「ブランディング」を強化していく計画だ。

VOICE[在学生より]

在学生
経済学部 文化経済学科 3年
石井 健太郎さん
しっかりとしたサポートで
視野や夢も大きく広がります

 高校生までずっとスポーツをやっていたので、将来はスポーツに関わる仕事がしたいと思っていました。文化経済学科は、地域経済はもちろん、スポーツや観光など幅広い分野の経済に関することを学べる学科です。先生から「経済学の視点をからめてスポーツを研究すると面白い」とアドバイスをいただいたこともあり、「プロスポーツ球団の経営者になりたい」という夢を抱くようになりました。1年次にはサッカークラブのインターンシップに参加し、スポーツが産業として地域に貢献していることを実感しました。経営会議に参加するという貴重な体験もできました。大学卒業後は、海外の大学院へ進学し、スポーツビジネスや経営について学びたいと考えています。久留米大学は先生との距離が近く、しっかりとサポートしてくれるので、視野や夢も大きく広がると思います。

在学生
商学部 商学科 3年
松藤 宏紀さん
私も生徒の可能性を大きく
広げる教員になりたい

 商学部では、商学・経営学・会計学の3つの系統を幅広く学ぶことができます。資格取得につながる授業も多いです。また、実践的な授業も充実しています。企業にマーケティングの企画・提案をする授業では、プレゼン力や思考力、さまざまな知識を身に付けることができました。久留米大学は少人数構成の授業が多く、1年次からゼミがあります。先生と学生の距離が近いので、勉強や学生生活、将来のことなども気軽に相談できます。一人一人をしっかりとサポートしてくれるので、自分の可能性を大きく広げることができます。私は高校の商業科の教員を目指して入学してきましたが、久留米大学は就職サポートも手厚いため目標に向かって着実にがんばることができます。将来は、私も生徒の可能性を大きく広げることのできる教員になりたいです。

●久留米大学(私)

【創 立】 1928年
【学 部】 文学部、人間健康学部、法学部、経済学部、商学部、医学部
【私学助成 総額】 九州・山口・沖縄2位
【私学助成 学生1人あたり助成額(学生数2,000〜1万人未満)】 九州・山口・沖縄2位
【教員の博士号取得者の比率 法学部】 九州・山口・沖縄1位
【国家試験合格 看護師(人)】九州・山口・沖縄2位
【公務員採用 警察官】 九州・山口・沖縄2位
(いずれも『大学ランキング2019版』より)
〒839-8502 福岡県久留米市御井町1635 
☎0942-44-2160(入試課)
https://www.kurume-u.ac.jp/

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

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