帝京大学
福岡キャンパス

有明海を臨む場所に開かれた帝京大学福岡キャンパス。歴史ある総合大学として医療系の学部学科に加え、三つの附属病院を擁する帝京大学で唯一、九州にあるキャンパス。福岡医療技術学部では、5学科・2コースのすべてで医療スタッフの資格取得が可能。「地域医療」「高度医療」「チーム医療」に対応できる医療スペシャリストの養成で注目度が高まる。

充実の設備で地域医療のスペシャリストを養成

医療スタッフにふさわしい
学力・志・スキルを習得

医療のスペシャリストを養成

 福岡キャンパスでは、今年4月から大学院として保健学研究科・診療放射線科学専攻を新設。現在地にキャンパスを開設して4年。理学療法士、作業療法士、看護師、診療放射線技師、救急救命士、臨床工学技士という6分野で医療のスペシャリストを養成してきた。
 「本学部の理念は、医療スタッフにふさわしい人材の養成にあります。特に、①国家試験に合格する学力②患者さんに奉仕する志と患者さんへの共感③チーム医療を実行するスキルとコミュニケーション能力──の三つを養成することが私たちの使命です」と語るのは、蓮尾金博学部長だ。志や共感といった要素については、「医療倫理学」や「医療コミュニケーション学」などの授業を通じ、学生たちは、その必要性を学んでいく。
 「担任制」「アドバイザー制」「ゼミ制」など、呼び名は学科によってさまざまだが、少人数教育によるきめ細かい指導をしている点も同学部の特色だ。教員が研究室にいる時間「オフィスアワー」を設け、学生の質問や相談を受けるなど、個別指導も徹底している。キャンパスは穏やかな有明海に面した風光明媚なロケーション。「落ち着いて学習に集中できるこの環境で、医療人としての資質を磨いてほしい」と蓮尾学部長は語っている。

5学科の学生が連携して
チーム医療のスキルを培う

関連職種と連携しながらチーム医療に貢献するスキルを培う

 看護師や診療放射線技師、理学療法士、臨床工学技士などの医療スタッフが、医師と対等の立場で協力しながら医療活動をする「チーム医療」。現在の主流となっている考え方で、帝京大学はチーム医療教育をいち早く実践してきたことで知られている。
 福岡医療技術学部でも、5学科共通科目として「チーム医療」のカリキュラムを導入。専門の異なる複数の学科の学生が連携し、実践的なプログラムでチーム医療のスキルを身につけていく。
 「チーム医療でもっとも大切なのは、他のメディカルスタッフと情報を共有するためのコミュニケーション能力。5学科2コースを擁する本学部では、その多様性を生かし、関連職種と連携しながらチーム医療に貢献するためのスキルを培っていきます」と、蓮尾学部長は解説する。
 「高度医療に対応できる人材を養成」している点も、同学部の大きな特色だ。学生たちは生命科学・人間科学・人間倫理に関する基礎知識を身につけ、同時に高度医療に不可欠な情報技術や国際感覚、語学力を培っていく。また、実際の医療現場に即して整えられた実践的な設備を用いて、高度な専門知識と技術を学ぶことができる。

地域との密接な関わりで
地域医療を担う人材を養成

防犯活動に取り組む「安心安全ていきょう隊」

 同学部では地域との密接な関わりを重視し、これからの医療人に求められる「地域医療」に貢献できる人材を育てている。1年次に全学科共通で履修する「郷土の歴史と文化と生活」は、大牟田医師会長など地域の著名人による講義のほか、地元でのフィールドワークを実施し、地域への理解と愛着を養う内容だ。
 地域貢献活動として注目されるのが、学部内の有志で作るボランティア団体「安心安全ていきょう隊」。大牟田警察署との連携により、繁華街の防犯パトロールなど、地域の防犯活動に取り組んでいる。年末にはショッピングセンターで防犯キャンペーン活動も実施。大牟田地区の法人会から活動用の帽子とベストが贈られるなど、地域の人々からも大きな期待が寄せられている。
 昨年は福岡県警本部が主催する「学生防犯ボランティアサミット2017」に参加し、他大学のボランティアサークルと情報交換を行った。活動を通じ、地域貢献への意識が高まり、地域の高齢者とのコミュニケーションスキルが向上するなど、学生の成長という意味でもメリットはきわめて大きい。
 学生で組織された「学友会」が企画する学園祭では、毎年「移動ふれあい動物園」が地域の子どもたちの人気を集める。昨年は地域恒例の「大蛇山まつり」に約100名の学生および教職員が参加し、総踊りを盛り上げた。学生たちは地域の人々と交流しながら、地域医療を担う人材としての素養を高めている。

CLOSE UP[注目情報]

福岡キャンパス一体となった国家試験対策

 医療専門職に就くために、超えなくてはならない壁が国家試験だ。毎年それぞれの職種で高い国家試験合格率を誇っているのが帝京大学福岡キャンパス。学部長直属の「国家試験対策小委員会」(委員長・福田猛教授)を設置し、キャンパスを挙げて学生たちの国家試験対策に取り組んでいる。
 小委員会には学部長以下、全学科の学科長と国家試験対策責任者が参加。ここで決定した年間計画に基づき、各学科が具体的な教育プランを練り上げる。さらに、各学科の具体的な対策プランを情報共有し、他学科の有用な取り組みは自学科にも取り入れることで、国家試験対策のブラッシュアップが常に行われている。
 「必要な国家試験対策はそれぞれの学科で内容が異なりますが、基本的には1年次から対策をスタートし、国家試験への意識づけを徹底させます」と、福田教授は解説する。4年次からは国家試験に向けた学習が本格的にスタート。各学科には国家試験用の学習ルームが設置されている。理学療法学科や作業療法学科では5人前後の「グループ学習」を実施し、学生が相互に教え合う形式で成績の底上げに成果を挙げている。
 模擬試験に関しては、過去10年以上の問題をデータベース化し、出題パターンを複雑化させた独自の過去問題を教員が制作。試験の成績が一定基準を下回った学生は教員による補講が実施されるなど、きめ細かい指導が行われている。「現在、全学生がネット上でいつでも問題にチャレンジできるシステムを学内で構築しています。学生の目線に立った国家試験対策を今後も進めていきます」と福田教授は語っている。

グループ学習で国家試験対策

VOICE[在学生より]

在学生
福岡医療技術学部 看護学科2年
野添 由華さん
最新の施設で実践的に学び
地域に役立つ看護師を目指す

 看護師をしている母の影響で、私も中学時代から看護師を目指しています。地元の大牟田で就職し、地域に役立ちたいと考えていたので、地域に根ざした医療を学べる帝京大学を志望しました。地域での高齢者実習では、実際に高齢者や認知症の方と関わることで、高齢化社会の現状を知ることができました。「医療コミュニケーション論」の授業で学んだことが実践でも役立ったと感じています。グループワークやプレゼンテーションの授業も多く、大きな刺激を受けています。
 医療技術者を目指す学生ばかりなので意識が高く、自分には足りないものを持っている人も多いです。最新の施設と設備で実践的な演習や実習を受ける中で、医療への理解が深まり、スキルが身に付いていくのを感じます。学生2~3人を受け持ってくださるアドバイザーの先生をはじめ、先生方との距離も近く、何でも質問しやすい環境なのが魅力です。

在学生
福岡医療技術学部 理学療法学科3年
伊東 尚輝さん
「チーム医療」のプログラムで
他学科の学生と学べる点が魅力

 福岡医療技術学部の魅力は、作業療法学科や看護学科など、他学科の学生とともに学べるところです。「チーム医療」のプログラムもあり、実際の現場でチームとして患者さんにどう関わっていくのか、学生のうちに学べることは大きなプラスだと思います。「検査測定実習」では、実際に病院で患者さんの関節可動域や筋力を測定。スキル面で大きく成長できたと感じました。
 将来は理学療法士としてスポーツ、特に野球に関わっていきたいです。選手の治療はもちろん、選手がけがをしないような指導をしていければと考えています。夢の実現に向けて、この学部で学ぶ解剖学、運動学、生理学は必ず将来に役立つと思います。また、経験豊富な先生方の授業や、実習から帰ってきた先輩方の話はとても参考になりますし、モチベーションアップにもつながります。先生方との距離が近く、分からないところはどんどん質問できる雰囲気も気に入っています。

●帝京大学 福岡キャンパス(私)

【創 立】 1966年
【学 部】 理学療法学科、作業療法学科、看護学科、診療放射線学科、医療技術学科(救急救命士コース・臨床工学コース)
【大学院】 保健学研究科 診療放射線科学専攻
【卒業後の進路】 病院、リハビリテーションセンター、介護老人保健施設、福祉施設、スポーツ施設、精神科病院、デイケアセンター、訪問看護ステーション、助産院、都道府県・市町村行政、産業保健、医療機器関連企業、各自治体の消防本部、海上保安庁、自衛隊、警察、公共施設の救護所、透析クリニック、大学院進学など。 ※医療技術学科は2015年新設のため、2019年3月まで卒業生は出ません。
〒836-8505 福岡県大牟田市岬町6-22 
☎0944-57-8333
http://www.teikyo-u.ac.jp/

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

OPEN