筑紫女学園大学

SDGS

教育による女性の地位向上を目指して、「仏教に基づく人間教育」と「女子教育」を建学の精神に1907年に設立された筑紫女学園。この精神を受け継ぐ筑紫女学園大学では、「社会の中で自己を実現する人の育成を通して、新しい時代を創造する」ことを使命に掲げ、教育・研究・社会連携の三つを柱に、人生を豊かに生き抜く自立した女性の育成に取り組んでいる。

学生一人ひとりの成長と自己実現のために

地域・産業界との連携で育む
社会現場で「活かせる知識」

フィリピンのスラム地区へ行き、貧困や福祉の課題に向き合う

 昨年、開学30周年を迎えた筑紫女学園大学では、今年度からディプロマ・ポリシーを色濃く反映したカリキュラムへの改編を行った。文学部、人間科学部、現代社会学部のすべての学部において、学生が目的を明確に持ち主体的に学ぶ教育の実践に取り組んでいる。その中心となっているのが、地域・産業界と連携した実践型学習だ。
 半数以上の授業で教室内学習と社会のフィールドで学ぶ実践型学習を融合させたアクティブ・ラーニング(グループワーク、調査活動、現場体験など)を導入。課題解決型学習やボランティア活動などによって理論と実践を繰り返しながら、身に付けた知識や技能を社会現場で活用する機会を充実させ、「実践知」と「主体性」の育成につなげている。
 また、正課外においても実践型学習の機会を拡大・充実させ、多くの学生が地域・社会において「課題解決」や「地域貢献」などのフィールド活動に取り組める環境を整えた。

ボランティア活動が
実学的な学びの機会に

ソーシャルビジネスでネパールの子ども達の教育と女性達の自立を支援

 「課題解決」や「地域貢献」などのフィールド活動でとくに多くの実績をあげているのが、「東日本大震災」「熊本地震」「九州北部豪雨」「平成30年7月豪雨」で被災した地域へのボランティア活動をはじめとした被災地支援プロジェクトだ。支援の手は海外へも差し伸べられており、2015年のネパール大地震の際には、大学として「ネパール大地震復興教育支援プロジェクト」を発足。夏休みと春休みに現地を訪問して被災地の子ども達へ支援者から提供された文房具を届けるだけでなく、地震で倒壊した校舎の再建活動に着手。17年春に新校舎が完成し、現地で開催された歓迎式典に学長や学生達が招待された。
 同プロジェクトの大きな特徴は、ボランティアの側面のみならず、現代社会学部の実践的な学びに結びついている点にある。「ソーシャルビジネス」をテーマとした同学部のゼミでは、ネパールの子ども達への教育支援と女性達の自立支援を目的にしたビジネスモデルを考え、他に類を見ない実践的な授業と実践活動を行っている。
 学生達は自ら買い付けてきたネパールグッズの販売や、SNSを活用した広報活動を行う事で、ソーシャルビジネスを実践的に学んでいる。学生達はビジネスの面白さと難しさを実感するとともに、自らアクションを起こすことの大切さも理解できている。

「子ども食堂」の開催など
「社会とつながる教育」

子ども食堂によって、子どもたちを取り巻く課題解決に取り組む

 子どもの貧困の連鎖が社会的問題となっているなか、地域の子どもたちの居場所づくりを目的とした、「子ども食堂」にも注目が集まっている。
 人間科学部社会福祉コースの学生らが主体となって「LYKKE(リッケ)」という団体を結成し、太宰府市をはじめとした地域の子どもたちや児童養護施設などの子どもたちを迎え入れ、「I have a dream! 子ども食堂」を定期的に開催している。
 子どもたちは、学生と一緒に食事をしたり、キャンパスツアーやレクリエーション、授業体験をしたりすることで、大学生活を身近に感じ、将来のことを考えるきっかけを得ているという。
 「子ども食堂」だけでなく、子どもたちの「学習支援」や「ママカフェ」、児童福祉関係の講演会の企画・運営なども行っており、学生たちにとっては学んだ知識を確かな実践力につなげる絶好の機会となっている。また、今年の6月から太宰府市と共同で不登校児童生徒のサポートを目的に、学生が子どもたちと一緒に学内でさまざまな活動を行う「キャンパス・スマイル」も開始した。
 今年4月に「ダイバーシティ推進宣言」を発表した同学では、多様な人々と協働できる人材の育成を目指し、海外研修やボランティア活動、ダイバーシティ教育などにも取り組んでいる。こうした「社会とつながる教育」の数々を通じ、学生たちは世界課題を「社会現場」で体験し、地域・社会で活躍できる人への一歩を着々と踏み出している。

CLOSE UP[注目情報]

現代社会学部1期生、就職率98.3%

 筑紫女学園大学では、2015年に開設した現代社会学部の1期生を社会へと送り出した。同学部では、フィールドワーク、インターンシップやPBL(課題解決型学習)などアクティブ・ラーニングを通して実社会と接する機会を多く設定し、「社会とつながる教育」による専門性の定着と社会人基礎力の育成に注力。その結果、98.3%(就職者59人/就職希望者60人)と高い就職率を達成した。
 その特徴として、①社会と多くの接する機会を持ったことによる早期の段階での内定。②自らの進路を様々な角度から分析する力の育成による就職先の多様化。③アクティブ・ラーニングなどによる主体性の育成により多くの学生が総合職・営業職へ就職。などが挙げられる。
 同学では、進路支援センターにおいて学科担当制による学生との面談を重視したきめ細かな就職支援を基盤として、キャリアガイダンス、企業及び自治体と連携したPBL「筑女“めざめ”プロジェクト」等のキャリア支援を行っている。19年度からは、一連のプログラムに低学年時宿泊型研修を加え「筑女“めざめ”シリーズ」として、4年間を通したキャリア支援プログラムを開始する計画だ。
 また、社会福祉、初等教育、幼児保育の専門職業人を養成するコースでは、学生と教職員が一体となった独自の講座を基盤に高い就職率を維持している。特に小学校教員採用試験では、69.8%(53名中37名)と高い現役合格率を維持している。

2018年度卒業生就職状況(2019年5月1日現在)
※(就職決定者数/就職希望者)

VOICE[在学生より]

在学生
現代社会学部 現代社会学科 4年
野田 有佳利さん
ネパールプロジェクトを通じて
自分のやりたいことに気づいた

 ソーシャルビジネスを通じてネパールの子どもたちに笑顔とよりよい学習環境を届ける、「筑女ネパールプロジェクト」活動に参加しています。私はこのプロジェクトで初めて海外へ行きましたが、大地震の爪痕や発展途上国の現状を自分の目で見て感じることで、日本での生活がいかに豊かで、その豊かさに自分が甘えていることに気づきました。同時に、日本の「当たり前」とネパールの「当たり前」のギャップを少しでもなくしたいと改めて強く感じました。
 ネパール滞在をきっかけに、さまざまな国や地域の食文化に興味を持つようにもなりました。日本食の素晴らしさを海外に発信しつつ、海外の食文化を日本に取り入れる仕事をしたいと思い、卒業後は食品の流通に携わる会社に入社する予定です。また、ネパールが大好きなので、社会人になってもこのプロジェクトに何らかの形で関わっていきたいと思っています。

在学生
人間科学部 人間科学科 幼児保育コース 4年
二俣 和佳奈さん
子どもだけでなく地域の方々にも
寄り添える保育者になりたい

 私が所属する幼児保育コースでは現場経験豊富な先生方が多く、実習に関するアドバイスはもちろん、公立の保育士を目指す学生のために一般教養や専門試験の対策講座を開いてくださるので安心して勉学に励むことができます。また、現場での力となる手遊びや絵本の読み聞かせの講座もあり、とても助かっています。
 現在は「LYKKE」で子ども食堂の活動に携わっています。参加された方から「こんなに笑ったのは久しぶり」「また参加したい」という声をいただき、より多くの子どもたちや地域の方々の役に立ちたいという思いが強くなりました。私の夢は、子どもや保護者だけでなく地域の方にも寄り添える保育者になることです。地域の中にはさまざまな悩みを抱えている方も多くいらっしゃいます。そうした方々の頼れる存在となり、子どもの福祉全体を明るくできる保育者になりたいです。

●筑紫女学園大学(私)

【創 立】1988年
【学 部】文学部:日本語・日本文学科、英語学科、アジア文化学科
人間科学部:人間科学科(発達臨床心理コース、社会福祉コース、初等教育コース、幼児保育コース)
現代社会学部:現代社会学科(ビジネス、地域デザイン、メディアデザイン、ポピュラー文化)
【女子大ランキング(留学生派遣)】九州2位
【女子大ランキング(小学校教員採用)】九州1位
【女子大ランキング(社会福祉士試験合格)】九州2位
(いずれも『大学ランキング2020版』より)
〒818-0192 福岡県太宰府市石坂2-12-1 
☎092-925-3591(入試・広報班)
http://www.chikushi-u.ac.jp/

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