熊本学園大学

SDGS

1942年の開学以来、文系総合大学として地域を支える人材を育成し、9万6000人を超える卒業生を輩出してきた熊本学園大学。地域企業・官公庁と連携した教育プログラムや、充実した海外留学制度、高い就職率など数多くの特色を有している。今年3月には新1号館「みらい」が完成し、12月には開発エリア「クマガクスマイリア」が誕生予定など、学習環境の進化もめざましい。

熊本で学び九州を創る
グローカル人材の育成

世界に広がる
クマガク・ネットワーク

幸田亮一学長

 熊本学園大学の建学の精神は、「師弟同行」「自由闊達」「全学一家」。前身である東洋語学専門学校の時代、熊本市内にある立田山の土地を教職員と学生が協力して開墾し、キャンパスを作ったことが師弟同行の由来だ。自由闊達の精神は現在にも受け継がれ、全学一家という言葉に象徴されるように、地域における〝クマガク・ネットワーク〟を広げてきた。
 「本学は建学以来、9万6000人を超える卒業生を送り出してきました。熊本県内の社長数は本学出身者が最も多く、全国の社長数でも九州・沖縄地区の大学では10位です。クマガクОB・OGは世界中で活躍しており、こうしたネットワーク力が本学の〝見えない資産〟の一つとなっています」と、幸田亮一学長は語る。
 3年前の熊本地震では、発生後すぐに避難所を開設し、教職員と学生が協力して760名を超える避難者を受け入れた。特に高齢者やしょうがい者を受け入れた取り組みは〝熊本学園モデル〟と呼ばれ、避難者の自由を最大限に尊重した避難所運営がメディアの注目を集めた。
 この地震で特に被害が大きかった益城町では、すでにボランティアが撤退した大学も多い中で、同大学の学生たちは仮設住宅への出張カフェなどのボランティア活動を継続している。「弱者に寄り添う大学の代表として、学生たちが今もなお活動していることを誇りに思っています」と幸田学長は話している。

少数精鋭のプログラムで
地域の中核人材を育成

社会人基礎力を育成する長期有償インターンシップ

 地球規模での視点に立ち、地域社会の発展に貢献できる〝グローカル人材〟は、これからの地域社会に不可欠な存在だ。同大学では教育目標として「グローカル時代における地域中核人材の育成」を掲げており、その象徴ともいえる「地域中核人材育成プログラム」は、今年で4年目の完成年度を迎える。
 プログラムでは、意欲のある学生を学部の枠を超えて募り、40名を選抜して少数精鋭の授業を実施。プロジェクト学習(PBL)を導入し、初年次から答えのない問題に取り組み、仮説を立て、根拠を示して説明する能力を高めていく。また、地元の自治体や企業と連携し、経営者や地域リーダーによる講義、企業への長期有償インターンシップなどを実施している。
 プログラムの教育で三つの柱として掲げるのは、英語力・ICT・簿記会計である。「簿記会計は意外かもしれませんが、企業でもNPOでも、組織のマネジメントを考える上で指標になるのは簿記会計の知識です」と幸田学長は説明する。
 東洋語学専門学校時代からの伝統に裏打ちされたグローバル教育にも定評がある。1年間の交換留学や、1学期間の短期交換留学、夏休みを利用するサマープログラムなど、国際交流プログラムが充実。海外交流協定校は13カ国・地域の30大学にものぼる。
 外国語での会話やアクティビティを体験できる「イングリッシュラウンジ」や留学生と気軽に交流できる留学生寮「国際交流会館」などが設置され、外国人教員も数多く在籍しているため、キャンパスで英語力を磨く機会には事欠かない。グローバル人材として成長するための環境が整っている点が、同大学の大きな特色だ。

手厚い就職サポートで就職率95.2%の実績

合宿型集中研修の様子

 同大学は就職率の高さでも知られる。2018年度の就職率は95.2%(就職者876人/就職希望者920人)にのぼり、同大学への求人件数は過去5年で3倍増となる5932件となっている。
 こうした数字を実現している要因は、就職サポートの手厚さだ。就職専門アドバイザーを含む12名の就職課スタッフが、学生一人ひとりのニーズに合った支援を実施している。また、全学部で1年次からキャリア教育科目「キャリアデザイン論」を配置し、同大学独自の「就業力育成MAP」をもとに、自分を知り、成長につなげる学びを通して積極的に行動する力を習得。自主性を高め、就業力を育んでいく。
 就職内定を獲得した4年生が学生就職アドバイザー(GSA)となり、3年生を指導する「合宿型集中研修」も実施。就活マナーや就活時の心がまえなどを後輩たちに伝授する。さらに、県内企業と連携し、採用担当者による集団面接指導を行っている。九州で同様の合宿を行っている大学は、同大学を含めて3校のみだ。
 「本学には授業やゼミ、サークル活動などを通じて、学生を成長させる力があります。そこが文系総合大学の強みでもある。復興が進み、九州の拠点性を増す熊本で、九州そして日本を支える人材へと成長させていきたい」と幸田学長は語っている。

CLOSE UP[注目情報]

新1号館「みらい」と「クマガクスマイリア」が誕生!

 熊本地震により大きな被害を受けた熊本学園大学の大江キャンパス。とりわけ1・2・3号館は、被害が甚大なため解体を余儀なくされた。2019年3月、その跡地に同大学の新しいランドマークである新1号館「みらい」が誕生し、12月には開発エリア「クマガクスマイリア」が完成する。
 「新しい発想の建物を作り、復興のシンボルにしよう」(幸田学長)という発想で建設された新1号館は、地上4階建て、延床面積4609平方メートルの規模。ガラス張りの開放的な外観で、窓から柔らかな光を取り込むことができる。充実したICT環境を備え、館内には学生の自主的学習活動エリアとなる「スチューデントコモンズ」や学部ごとに学生が集う「学部ラウンジ」、多言語で会話を楽しむ「イングリッシュラウンジ」を設置。「アクティブラーニングルーム」にはホワイトボードとスクリーンの機能を持つ壁面を採用し、勉強会やプレゼンテーションの練習など、学生の自律的な学びを支援する。
 建物は災害時に避難所として活用できる防災機能を備えており、すべての人にとって使いやすいユニバーサルデザインを採用した。また、熊本地震の教訓をいかし、災害時の避難路として屋外スロープを設置。緩やかな勾配とすることで車いすでの避難を可能としている。
 クマガクスマイリアは、かつて第3代学長の鰐淵健之氏が「逸花園」と命名したエリア周辺を新たに整備したもの。「みらい」「クマガクスマイリア」の名称は学生・教職員から応募を募り、選考会議を経て決定した。「みらいとクマガクスマイリアが、本学の発展を象徴する施設になれば」と幸田学長。今後も同大学の学習環境はめざましい進歩を遂げていくに違いない。

新1号館「みらい」

VOICE[在学生・卒業生より]

在学生
商学部 ホスピタリティ・マネジメント学科 2年
財津 優海香さん
(県立熊本西高校出身)
TGCとのコラボ企画から
自発的に取り組む姿勢を学ぶ

 熊本で開催されたファッションショー「東京ガールズコレクション(TGC)」で、ケータリングのメニュー開発に力を注ぎました。地元飲食店と連携し、モデルやスタッフの皆さんに提供するフィンガーフードを企画・提供する活動です。熊本のPRのため地元の名産品を使い、インスタグラムに投稿してもらえるよう見映えにもこだわりました。この経験から物事に自発的に取り組む姿勢を学ぶことができ、いろいろなことに挑戦したいという欲が出てきました。
 本学科を志望したのは、幅広い知識を学べて、進路の選択肢も広いためでした。「ビジネスマナー」の授業は就活に役立ちますし、日常で感じたホスピタリティについて学生同士でディスカッションする授業では、自分の視野が広がったと感じています。将来に役立つ授業や魅力的な授業がたくさんあり、自分を大きく成長させる環境が整った大学だと思います。

卒業生
財務省 九州財務局 総務部 総務課
坂本 竜之介さん
2016年 経済学部 経済学科 卒業
クマガクでの学びを礎として
地域活性化の役に立ちたい

 在学中に受講した経済学部と財務局との共同企画「経済学特講」で、国と地方をつなぐ財務専門官という仕事に興味を持ちました。実際に財務局では、国のため、地方のために働いていることを実感する場面が数多くあります。現在は総務課で職員の給与に関わる仕事をしていますが、財務局という組織を支える重要な仕事に携われることにやりがいを感じています。
 日本学生経済ゼミナールという大会で、地域活性化についてプレゼンテーションを行ったことも学生時代のいい思い出です。ゼミのメンバーと何度も試行錯誤を重ねて一つの提言ができたことは、自分の成長につながりました。その経験をいかし、いずれは九州の活性化の一助となれたらうれしいですね。クマガクで「自分の進みたい道」を見つけることができたからこそ、今の私があると確信しています。

●熊本学園大学(私)

【創 立】 1942年
【学 部】 商学部、経済学部、外国語学部、社会福祉学部第一部、社会福祉学部第二部
【資格、採用試験ランキング 国家試験合格 社会福祉士(人)】 九州3位
【地方大学ランキング 九州・沖縄 警察官採用】 九州2位
【社長の出身ランキング 社長の出身、都道府県別(企業所在地)熊本】 1位
(いずれも『大学ランキング2020版』より)
〒862-8680 熊本市中央区大江2-5-1 
☎096-364-5161(代表)
http://www.kumagaku.ac.jp/

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