西日本工業大学

SDGS

100年以上にわたり、日本の産業拠点として発展してきた北九州・京築地域の地の利を生かし、工学とデザインを融合させた独自の教育で、地域社会に優秀な技術者を輩出してきた西日本工業大学。そして今、COC採択大学としての実績を礎に、「知と地の創造拠点」として、課題解決型人材の育成を視野に入れた地域連携事業にも力を注いでいる。

工学とデザインの融合でイノベーションを

高度な技術を駆使して
新しい価値を生む人材を

 「超スマート社会」がやってくる。
 誰もが快適で質の高い生活を送るために、日本は今、IoT(Internet of Things)やAI(人工知能)などの最先端テクノロジーを活用した人間中心の新しい社会づくりを世界に先駆けて実現しようとしている。そこで急務となっているのが、高度な情報技術を駆使して新しい価値を生み出すことのできる人材の育成である。
 西日本工業大学は、この要請に「Technology & Design」(工学とデザインの融合)という教育指針で応えている。「工学は社会をデザイン化していくための総合的な学問でもある」との見地から、「自ら考え行動し、社会の課題を解決する技術者」の育成にいち早く取り組んでいるのだ。
 同学が拠点を置く北九州・下関地域と京築地域は、自動車や半導体、素材・部品などを中心とした産業が集中し、高度なテクノロジーが発達している。まさに「ものづくり」には最高の環境だ。そこにデザインの視点が注がれることで、「もの」に付加価値が生まれイノベーションに結びついていく。
 工学部とデザイン学部の横断的な教育がこの地で行われることは、地域や学生だけでなく、日本の将来にとっても非常に意義があるといえよう。

二つの「知」を結集し
地域の問題解決に挑む

北九州市に創立されたTOTO(株)にちなんだトイレ型のチョコレート

 同学は2014年、文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC)」に福岡県で唯一採択された。この実績を踏まえ、北九州・京築地域の自治体や企業と連携した教育研究プロジェクトに注力し、地域が求める人材の育成や地域の課題解決に取り組んでいる。
 工学部総合システム工学科の電気情報工学系の研究室では、学生らが地元洋菓子店との連携でトイレ型のチョコレート菓子の型を3Dプリンターで作製した。完成したチョコはTOTOミュージアムなどで販売され好評を博した。(現在は一部店舗のみ販売)
 また、農業従事者の減少や高齢化などの問題を解決するべく、トマトの収穫を自動で行うロボットやドローンを活用した農作物の管理システムにも取り組んでいる。同学科のロボット技術は高く、「全日本ロボット相撲大会」日本一に輝いたロボット技術を、大分市の企業や他大学とともに衛生管理の厳しい食品加工工場の排水溝の掃除ロボットへ応用する研究も進んでいる。
 デザイン学部の産学連携プロジェクトも盛んだ。ゼミ生や研究生が地元の不動産販売会社とタッグを組んだ中古マンションのリノベデザインプロジェクトでは、老朽化した団地への提案が採用されリノベ物件として販売に至った。
 イノベーションは多様なものの新結合によって起こるといわれているが、工学とデザインという「知」が手を取り合うことで起こる化学反応に、地域社会は大きな期待を寄せている。

活躍の場は無限大
今、注目の工学系女子

駅から徒歩1分にあるおばせキャンパス

 いわゆるリケジョ(理系女子)の中でも、工学系女子のニーズが高まっているのをご存じだろうか。工学分野においても多様性が求められている一方、実際には女性の技術職は少ない。ゆえに工学系女子は、今や「金の卵」ともいえる存在となっている。
 同学周辺の企業や自治体においても女性の活躍を推進する動きが盛んだ。子育て中でも働きやすい職場環境の整備や、管理職へのキャリアアップなどを図る機運が高まっている。職種も多岐にわたっており、活躍のフィールドは予想以上に幅広い。その証拠に、同学の18年度の就職率は98.9%(就職者276人/就職希望者279人)と高く、女子学生の就職先には関電工、ユニ・チャームプロダクツ、東急建設、大和ハウス工業、北九州市役所、苅田町役場などが名を連ねている。
 工学部のあるおばせキャンパスでも、学内で女子学生の居場所づくりを考えるプロジェクトを発足。学内における女子学生への満足度調査を実施し、改善に取り組んでいる。13年にリニューアルした快適なキャンパスや駅から徒歩1分というアクセスの良さも、女子学生の居心地の良さにつながっているようだ。

CLOSE UP[注目情報]

地域を笑顔にする「にじのはしプロジェクト」

 「北九州の地域資源を再発見するアート活動をやろう!」
 デザイン学部の1・2年生が中心となって結成した地域活性化グループが「にじのはしプロジェクト」をスタートさせたのは4年前のことだ。さまざまな風景に虹をかけるという大胆な発想と技術力で、地域の魅力発掘や課題解決を行ってきた。
 「北九州は数十年前と比べて水も空気もきれいになった。公害を克服したこのまちのシンボルである太陽光と水を使って、虹をつくろうと考えたのが発端です。アイデアやコンセプトづくり、演出はデザイン学部、虹をつくる仕組みづくりは工学部が担当しました」と、デザイン学部建築学科の梶谷克彦准教授。3年前からは地域が抱える問題を地球規模で学ぶためベトナム、カンボジア、台湾に出向いて虹を架けている。大学での学びをアウトプットすること、多くの人と協力して取り組むことにより、学生たちは社会で通用する実践力やコミュニケーション力を身に付けているという。
 国内外を問わず、虹が出るとみんなが笑顔になる。まさに「虹は世界の共通言語」。今後は、持続可能な世界を実現するためのSDGsへの寄与を目的に活動を拡げ、「社会」「環境」「経済」の分野で課題解決に取り組んで行く構えだ。
 現在、3Dのキャラクター・Vチューバ―を使った地域イベントなど、工学とデザインを融合させたユニークなプロジェクトも進行中とか。学生たちの「ワクワク」や「ドキドキ」が、ますます地域の元気を呼び覚ましてくれることだろう。

地域活性化グループの学生メンバー

VOICE[在学生・卒業生より]

在学生
工学部 総合システム工学科
機械工学系 機械コース 3年
満江 茉由さん
(福岡県立京都高等学校 出身)
自分が好きなことに挑戦できる
環境が整っている大学です

 私が在籍している機械工学系は、「機械」「材料」「流体」「熱」の四力学に加えて専門科目を学ぶことができるため、就職先が幅広いのが特色です。また、外部の方や先生が学生の将来のために講演会をしてくださるのですが、とても多彩な内容で自分のためになるお話ばかりです。講演をきっかけに将来携わりたいと思う分野のイベントに参加するようになり、新しい刺激や影響を受けて視野を広げることができました。
 卒業後は大学院進学を目指しています。大学院進学のための特別講義があり、わからない問題があれば個別に助けてくださる先生方もいます。西工大には、自分の挑戦したいことを応援してくれる方々がいて、必要な知識や技術を学ぶ環境が整っています。ここで学んだ知識を活かして大学院で専門的な研究を究め、社会に貢献できる人材になるのが今の私の夢です。

卒業生
㈱谷川建設 営業部
鈴川 凌矢さん
2019年度 デザイン学部 建築学科卒
 
「にじのはしプロジェクト」で
チームの情報共有の大切さを学んだ

 「にじのはしプロジェクト」では、テレビの密着取材のなか8月の炎天下で虹をかけ続けたこと、天候に恵まれず苦しんだこと、日本を飛び出してベトナムで活動したことなど、さまざまな経験をさせていただきました。約3年間の活動を通して学んだのは、情報共有の大切さです。天候に左右されるためスケジュールや現場での対応がその都度変更になることが多く、チーム内の情報共有は活動を円滑に進めていくうえで一番重要でした。LINEや定期的なミーティングで情報共有を図ったことが、大きなトラブルを招くことなく活動できた要因だと思います。
 社会人となりまだ3カ月ほどですが、先輩上司や事業所内への報告の大切さを改めて感じています。プロジェクトで学んだことをさらに仕事に活かせるよう、努力していきたいと思います。

●西日本工業大学(私)

【創 立】1967年(西日本工業大学 開学)
【学 部】 工学部:総合システム工学科(機械工学系、電気情報工学系、土木工学系)
デザイン学部:建築学科、情報デザイン学科
【学部別就職率 工学部】 九州6位
【初年度納付金(安い)工、理工学部】 九州2位
【大学選手権優勝、準優勝、ベスト4(2018年度)、弓道、男子】 九州1位
(いずれも『大学ランキング2020版』より)
おばせキャンパス:〒800-0394 福岡県京都郡苅田町新津1-11
小倉キャンパス:〒803-8787 北九州市小倉北区室町1-2-11
☎0930-23-1491(代表)
http://www.nishitech.ac.jp

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

OPEN