立命館アジア太平洋大学

「THE世界大学ランキング日本版2020」で3年連続西日本私立大学第1位、「企業が注目している大学ランキング」全国2位(日本経済新聞・日経HR調査)、留学生の割合50%で全国第1位。多文化・多国籍の環境を維持しながら、世界水準の教育を提供し続けている大学として高い評価を受けている立命館アジア太平洋大学(APU)。開学20周年を迎えた今年、コロナ禍で混迷した世界でも、自分で考えて行動できる「チェンジメーカー」の育成を目指し、新たな挑戦を始めている。

20周年、世界を変える物語はつづく。

コロナ禍の世界が求める
APU流のグローバル人材

出口治明学長

 「コロナ禍は人々の政治意識やITリテラシーを高めました」。APUの出口治明学長はそう語る。エッセンシャルワーカーへの感謝や支援、アルバイトなど弱い立場の人々への所得再分配政策設計と迅速な実行。そして人々にステイホームを納得させることを加えた三つの課題に、世界各国は全力で取り組んでいる。その活動はインターネット等で誰もが直ぐに知ることができ、人々の政治に対する関心を高めた。「時代が切実に求めているのは、世界を変えるために行動できる人。APUは、開学以来そのような人材育成のビジョンを掲げ、教育を行ってきました」。と出口学長は、胸を張る。
 さらにコロナ禍の国際社会について「今、人類には「グローバルな信頼と団結」が不可欠です。世界中でパンデミックが起き、世界中が同じ課題と向き合っているときこそ、世界の人々の信頼と連帯が力となるのです。今は、短期的には止まっているグローバリゼーションは、中長期的に見れば、今後加速していきます」。と出口学長は強調した。国際社会の中で他者と協力し、思いやりを持って信頼関係を構築できる人材こそ、今、世界が求めているチェンジメーカーであり、APUが目指すグローバル人材像である。それを実現できるのが、類まれなるダイバーシティ豊かな教育環境を有するAPUなのである。

連携をキーワードにした
未来へのチャレンジ

常に開かれた学長室では、学生との自由な交流が生まれている

 「ここは学生が学びたいこと、人生でやりたいことを見つける場。教職員はそれを後押します」(出口学長)。APUは既存の常識や価値観にとらわれず一人一人の個性を育み、学生が好きなことを思いきりやりながら学べる環境づくりに取り組んできた。
 また一般選抜の共通テスト方式の5・7科目型では、数学が必須であるなど、数的理解力を重視しているのも大きな特徴。「論理的思考力=ロジカルシンキング」を学ぶためには数学が欠かせないという考え方からだ。「ダイバーシティの中でコミュニケーションを取る場合は唯一、数字(データ)やファクト(事実)が共通テキストになります」。客観的なデータや事実があれば境遇や考え方が違う人たちであっても、お互い理解し合うことができるというわけだ。また、日本の高等教育を変えていきたいという「志」を広く求め、推薦入学などの枠を超えた高大連携を推進。「協力連携校」となった高校は全国で30校に迫っている。
 APUは大分県の別府市に立地している九州の大学。この地域に元気があってこそ、APUも元気になる。そこで地域の民間企業や自治体と連携する「官民学のリンゲージ」でさらなる地域活性化を図っている。一例には、九経連(九州経済連合会)と協定を結び、商品・サービスの開発やリカレント教育、学生のインターンシップや採用などで連携を強化していく。学生は先に挙げた高校との「志の連携」を入口にしてAPUでしっかりと学び、「官民学のリンケージ」で可能性を広げた出口から地域へ、世界へ羽ばたいていく。「これからもっとAPUをハブ(中継点)として使いまわしてほしい。そんな風に考えています」。出口学長の微笑みが深くなった。

新たな教学展開2023年に持続可能な開発
と観光に関連する新学部の開設を目指す

ダイバーシティ溢れるキャンパスで世界の知性と競う4年間

 新しい可能性への取り組みも始まっている。2023年を目指して、持続可能な地域開発と観光を学べる新学部の開設に向けて始動した。地域の持続可能な開発や観光を、環境、経済、政策、ICT、プランニング・デザインなど様々な視点から学び、卒業後は開発や観光に関連した幅広い分野で活躍できる⼈材育成を構想している。
 新学部では、学問的な学びを実践へ繋げられる学問的実務家(Scholar Practitioner)の育成を目指して、キャンパスに留まらず国内外をフィールドに学ぶ仕組み(オフキャンパススタディ)や、課題発見に向けた調査分析スキルの習得に力を入れる。
 新学部が目指すサステイナブル(持続可能)な開発は、APUの地元=九州だけではなく、世界中のあらゆる地域や国々にとっても重要度が非常に高い課題だ。コロナ禍が人間社会に問いかけたものの一つは観光産業の在り方だが、「『数』を重視した従来の観光モデルだけではなく、レジリエント(変化に対してしなやかで適応力のある)な社会づくりという観点から支える人材を育てたい」と出口学長。
 未だ誰も解決したことのない世界の課題に、APUは取り組んでいく。

CLOSE UP[注目情報]

探究的な学びを育成する総合型選抜を導入

 これからの時代は、困難な状況に耐え、他者と協働して最適解を求め、より良い世界を構築していく力が一層求められる。APUはこのような状況を見据え、総合型選抜で「世界を変える人材育成入試~ロジカル・フラワー・チャート入試~」を導入する。「ロジカル・フラワー・チャート」とは、自ら「問い」を立て、根拠となるデータ等を示して自分なりの仮説を検証し、自分なりの答えを導き出す訓練のための思考ツールだ。本入試では、この思考ツールを活用して適切な「問い」を立て、根拠に基づいて自分なりの答えを示す力が身についているかを確認する。本学受験までにこの思考ツールが身につけることができるよう、ホームページにおいて思考ツールの説明と、実際の入試で使用予定の解答用紙(2ページ)を用いた「解答のポイント」を掲載。各設問についてどのように考えていけばよいか、何が問われているのかなどを示している。
 APUは留学生が全在学生の50%を占める。しかも留学生は4年間在籍してしっかりと学ぶ。志や学力、英語力の高い約90カ国・地域からの留学生と共に学び、協働できることは大変貴重な体験だ。APUはこの総合型選抜の導入などを通して探究的な学びを身につけた日本人学生が、世界の中で自分の持ち場を見つけ、世界の仲間と協働して課題を解決し、より良い世界を構築することを期待している。

※ホームページ http://www.apumate.net

VOICE[在学生から]

在学生
アジア太平洋学部 3年
久永 風音さん
APUでの学びと経験を通して
究めたい分野が定まりました

 国際問題に興味があり、高校時代から平和大使に。 グローバルなキャンパスで国際問題を幅広く学習し自分が本当に究めたい分野を見つけるためAPUに進みました。入学後はSDGsプロジェクトや貧困をテーマにしたファッションショーの開催、飢餓対策NGOでのインターンシップ、戦争史を学ぶ国内外のフィールドスタディなどの活動を通して、紛争問題は対立する片方に肩入れするのではなく史実や定義を用いて論理的に問題をとらえることが大切、という考えを知り深く共感。それを機に紛争問題を専門的に学習することにしました。
 現在は海外の大学院進学に向け、教室やサークルで交流する国際学生や言語サポートの先生の助けを借りながら英語を勉強中です。大学院進学後は、APUでの学びをベースに、より深く紛争問題を研究したいです。

在学生
国際経営学部 4年(ブルガリア出身)
TSVETKOV Radoslav Tsvetanovさん
英語で受講しながら日本語も修得
主体的思考を養うこともできた

 英語で講義を受けながら日本語も勉強できる、豊かな国際環境が魅力でした。講義ではコーポレート・ ファイナンスを学び、データ分析に興味を持ちました。そこでゼミは、収益資産の価値を評価するDCF 法を勉強し、企業価値を算出するスキルを身に付けました。学問で得たこれらの能力を実践で活かすため、さまざまな課外活動にも挑戦。中でも、大学生チームで企業分析の優劣を競うCFA協会リサーチ・チャレンジで、国内決勝ラウンドに進出できたことがいい思い出です。
 金融分野を始め多彩な理論や知識、アイデアを実際に形にする主体的思考を養うことができた4年間。これからは、国境を越えて広がるAPUのネットワークと自分の能力を生かして、多くのコミュニティに貢献する金融アナリストになりたいと思います。

●立命館アジア太平洋大学(私)

【創 立】 2000年
【学 部】 アジア太平洋学部、国際経営学部
【学生数】 5,672人 [国際学生]2,659人 [国内学生]3,013人
【学長からの評価、注目する学長】 九州・山口・沖縄1位
【高校からの評価、国際化に力を入れている】九州・山口・沖縄1位
【学生寮 外国人留学生定員】 全国1位
【外国人留学生 大学院比率】 全国6位
(いずれも『大学ランキング2021版』より)
〒874-8577 大分県別府市十文字原1-1 
☎0977-78-1120(アドミッションズ・オフィス)
http://www.apumate.net

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

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