九州国際大学

「八幡から世界へ」のスローガンのもと、地域や母国に誇りを持ち、世界へ視野を広げる学生を育成している九州国際大学。地域連携活動を推進し、地域にとって必要な人材を数多く輩出する一方、積極的な国際化を進め、学生たちを海外へ送り出してきた。アクティブ・ラーニングなどで学問への関心を高め、「学生を伸ばす教育」が高い評価を得ている。

「学生を伸ばす」教育で、
夢を目標に変える

学問への関心を喚起する
“学生を伸ばす教育”

西川京子学長

 九州国際大学の歴史は、1930年に開設された九州法学校から始まった。当時の八幡製鉄所を中心に、北九州市の勤労青年のための夜学として設立した学校だ。戦後の50年からは八幡大学としてスタートし、89年に現在の「九州国際大学」へと改称した。
 「国際大学としてスタートした当初は、中国や韓国など東アジアを中心に交流を広げ、その後はインドネシアやカンボジア、台湾との提携が進みました。4年前に私が着任して以降はアメリカやイギリス、カナダなど英語圏の提携大学を増やしていて、現在は英語圏とアジア圏がほぼ半々の割合になっています」と、西川京子学長は話す。英語圏の大学との学術交流協定にあたっては、同大学の教員が現地へ赴いてオリジナルのカリキュラムを作成していった。国際化へ向けた取り組みは、着実に成果を挙げている。
 同大学が力を入れているのが、「学生を伸ばす教育」だ。入学前教育や初年次教育を充実させ、基礎教育センターで学生一人ひとりの学習をきめ細かくサポート。さらにアクティブ・ラーニングや課題解決型学習で学問への関心を喚起している。
 「勉強っておもしろい、と学生を目覚めさせることが何より大切で、目覚めた学生は積極的に学ぶ姿勢を獲得します。一人ひとりを成長させ、卒業時に『九国大に来てよかった』と思ってもらえる教育を実施していきたい」と西川学長は語っている。

多彩な海外体験プログラムで
国際性のある人材を育成

交流協定校での授業風景(フィリピン・シリマン大学)

 2017年には国際関係学部と経済学部を統合し、現代ビジネス学部を新設した。現在は法学部(法律学科)と現代ビジネス学部(地域経済学科・国際社会学科)の2学部3学科10コースで幅広く学べる体制となっている。このうち、国際社会学科では短期海外実習を必修科目とし、学生全員が海外を体験するという取り組みが注目される。
 大学全体でも、留学や語学・社会実習などの海外体験へのサポートが充実している。アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィリピン、韓国、台湾など提携先も豊富で、毎年約130名の学生が海外を体験している。
 「『八幡から世界へ』というスローガンを掲げているように、地元の大学へ通い、そこから海外への扉が大きく開かれているという点が本学の特色です」と西川学長。海外実習では、「聞くこと」「読むこと」で得た情報を、「書くこと」「話すこと」で伝える経験を積むことができるカリキュラム編成を実施。特に重視しているのが、自分の考えを明確に他者へ発信する力の育成だ。
 「3週間の海外実習を経験すると、英語が不得意な学生でも英語でスピーチやプレゼンテーションができるようになって帰ってきます」と西川学長はうれしそうに話す。多彩な海外体験プログラムにより、国際性を身に付けた学生が非常に多いのも同大学の注目ポイントだ。

「地域で頼りにされる」
大学イメージ高まる

学生向け防災研修の北九州エマージェンシードリル

 地域連携活動でめざましい成果を残している点も大きな特色だ。「地域防災リーダー育成プロジェクト」は、防災活動を通じた地域貢献を目的に17年からスタート。福岡県の大学として初めて地域の消防署と連携協定を結び、学生が地域の消防団に参加するなど、多彩な防災活動を展開している。
 「消防団は世界に誇れる日本独自のシステム。この仕組みを守ることは大きな地域貢献になります」と、西川学長も高く評価する。小学生や高齢者を対象とした災害図上演習、地域防災シンポジウムの開催など、さまざまな活動が評価され、18年度の福岡県防災賞(知事表彰)を授与されている。プロジェクトが目指す「地域で頼りにされる九国大生」のイメージは、確実に高まりつつある。
 そのほかにも、北九州市の藤の名所「河内藤園」などでの外国人向け観光ガイドボランティアや、北九州空港で外国語の通訳ボランティア、地域の小学生たちを守る「地域安全マップ活動」など、九国大生による地域貢献は枚挙にいとまがない。
 「地域に貢献できる人材を育てることが本学の使命。世界を見て視野を広げ、その上で卒業後も積極的に地域に役立とうと考える学生を育てていきたい」と西川学長。北九州市にとって不可欠な人材が、同大学から数多く輩出されている。

CLOSE UP[注目情報]

「海外卒業旅行企画コンテスト」で審査員特別賞受賞!

 九州国際大学・現代ビジネス学部の福島ゼミ生が立案した旅行企画「ベントウ・ジャーニー」が、日本旅行業協会主催の「海外卒業旅行企画コンテスト2019」で審査員特別賞を受賞した。留学生と日本人学生がともに卒業旅行をするという企画で、留学生を対象にアンケートを実施するなど、国際大学ならではの取り組みを実施。渡航にはCO2削減に前向きな航空会社を利用するなど、SDGsにも配慮した内容だ。
 同コンテストには全国の大学から335件の応募があり、ベントウ・ジャーニーチームは6チームが残る最終審査に選出。当日は藤村風音さん、中国人留学生のウ・レイさん、ベトナム人留学生のグエン・ホアン・ロンさんの3人が登壇し、プレゼンテーションを行って見事栄冠に輝いた。ベントウ・ジャーニーはこのほかに学内プレゼンでも優勝し、商品化に向けて活動を続けている。
 前年の「海外卒業旅行企画コンテスト2018」でも福島ゼミは、車いす学生とサービス介助士の資格を持つ九国大生が、昇降式電動車いす「ペガサス」を活用しながら旅行する「ペガサス・ボヤージュ」を企画。このときはグランプリを受賞している。
 福島ゼミでは三つの社会人基礎力である「考え抜く力、チームで働く力、前に踏み出す力」の修得を目指し、実践型プロジェクトに取り組んでいる。プロジェクトの立案では徹底的に議論を重ね、自分の考えを簡潔に話す力や他人の意見を聞く力、大量の文献を読み解き、それをまとめる力を培う。海外卒業旅行企画コンテストでの連続受賞は、こうした学びの成果が学外でも高く評価された格好だ。

福島ゼミ「ベントウ・ジャーニー」チームのみなさん

VOICE[在学生から]

在学生
法学部
法律学科3年
栗原 葵子さん
やりたいことを見つけて
それを実行できる大学

 先生方との距離がいい意味で近く、学生一人ひとりに寄り添ってくれる大学です。法学部からでも海外留学ができると知り、アルバイトで資金を貯めてカナダ留学に行くことができました。卒業後は海外での体験を活かして旅行代理店で働きたいと考えています。留学のための支援制度が充実していて、きめ細かいサポートをしてもらえる点も九国大の大きな魅力です。
 法学部では1年ゼミで教養知識、2年ゼミで法学の基礎知識を習得し、3年次から自分で学びたい研究テーマのゼミ選びをすることができるので、自分に適したゼミを選ぶことができました。ゼミではグループワークの時間があり、またプレゼンテーション大会もあるので、コミュニケーション能力や協調性を高めることができます。入学してからでもやりたいことを見つけて、それを実行できる大学です。

在学生
現代ビジネス学部
国際社会学科3年
吉川 優大さん
海外留学や社会貢献活動で
語学力と人間性を磨く

 九国大では、語学の勉強はもちろんのこと、一般教養から世界の文化・宗教など、さまざまな分野の授業を受けることができ、実践の場としてフィールドワークも経験するので、幅広い年齢層の人たちとしっかりコミュニケーションを取ることができるようになったと感じます。
 社会貢献や地域活動にも積極的に取り組んでいる大学なので、活動を通じて自分を磨くことができるのも特長です。語学の授業では読む・書くだけではなく、話す・聞く能力も身につき、実際の場面で活用することによって深く知識を身につけることができました。経験豊富な先生方と距離が近く、アドバイスをいただくことで、いつも夢への方向性を確認しています。将来の夢は空港のグランドスタッフか旅行会社で活躍すること。九国大は海外留学や語学研修、社会貢献活動などを通じて、語学力や人間性を高めてくれる大学です。

●九州国際大学(私)

【創 立】 1930年
【学 部】 法学部 法律学科(キャリアコース/リスクマネジメントコース)、現代ビジネス学部 地域経済学科(経済コース/経営コース/地域づくりコース/観光ビジネスコース/スポーツマネジメントコース)、国際社会学科(英語コース/ハングルコース/国際コース)
【就職率(学部別)法学部】 全国1位
【初年度納付金(安い) 経済、経営、商学部】 全国3位
【外国人教員比率(規模別 学生数1000人以上3000人未満)】九州4位
(いずれも『大学ランキング2021版』より)
〒805-8512 福岡県北九州市八幡東区平野1丁目6-1 
☎093-671-8910
http://www.kiu.ac.jp

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