帝京大学
福岡キャンパス

歴史ある総合大学として、文系・理工系・医療系の学部学科に加え、三つの附属病院を擁する帝京大学。その中で福岡医療技術学部は、九州にキャンパスを置く唯一の学部だ。5学科・2コースのすべてで医療スタッフの資格取得が可能。徹底した少人数教育を掲げ、「高度医療」「地域医療」「チーム医療」に対応した医療スペシャリストの育成で注目を集めている。

徹底した少人数教育で
医療のスペシャリストを育成

学生一人ひとりに目が届く
少人数教育を徹底

 2014年に開設された帝京大学福岡キャンパス(福岡医療技術学部)。有明海を臨む約4万3千平方㍍の敷地に、最新の施設・設備を備えた校舎があり、理学療法士、作業療法士、看護師、診療放射線技師、救急救命士、臨床工学技士という6分野で医療スペシャリストを育成している。大学院としては18年に保健学研究科・診療放射線科学専攻が、19年に看護学専攻が新設された。
 「福岡キャンパスでは、幅広い知識・質の高い技能、そして人間味豊かな心を持った医療スペシャリストを育成しています。国家試験に合格する学力、患者さんに奉仕する志と患者さんへの共感、チーム医療を実行するスキルとコミュニケーション能力を育成することが私たちの使命です」と蓮尾金博学部長は話す。
 「担任制」「アドバイザー制」「ゼミ制」など、呼び名は学科によってさまざまだが、少人数教育によるきめ細かい指導をしている点も同学部の特色だ。学生数人を教員1人が受け持ち、学生に近い距離で学習や生活指導を行う。
 「学生一人ひとりに目が届きやすいのが少人数教育のメリット。チーム医療では限られた人数で協力し合うことが求められますから、そうしたマインドを養成する上でも少人数教育は重要です」と蓮尾学部長は説明する。また、教員が研究室にいる時間「オフィスアワー」を設け、学生の質問や相談を受けるなど、個別指導を徹底している点も特色だ。

多様な学科構成を活かした
「チーム医療」カリキュラム

 現代の医学の主流となっているのは、看護師や診療放射線技師、理学療法士、臨床工学技士などの医療スタッフが医師と対等の立場で医療活動を行う「チーム医療」。帝京大学はチーム医療教育をいち早く実践してきたことで知られている。
 福岡医療技術学部でも、5学科共通科目として「チーム医療」のカリキュラムを導入している。専門の異なる複数の学科の学生が連携し、実践的なプログラムでチーム医療のスキルを身に付けていく。
 「他の職種の医療スタッフと協力する中で、お互いの職種を理解し、医療スタッフとしての実践的なスキルを学びます。5学科2コースを網羅する本学部ならでは、の強みを活かしたカリキュラムです」(蓮尾学部長)
 チーム医療に参加するにあたり、もっとも大切なのは他の医療スタッフと情報を共有するためのコミュニケーション能力だ。同学部では入学時にあいさつの重要性を教え、先述の少人数教育を通して、1年次からさまざまな人と抵抗なく話せるスキルを修得させる。蓮尾学部長が重視する「医療人としての資質」を磨くことにより、医療現場で必要とされるスペシャリストたちが、同学部から数多く輩出されている。

キャンパスが一丸となり
国家試験対策に臨む

国家試験対策の模様

 毎年、それぞれの職種で高い国家試験合格率を誇っている帝京大学福岡キャンパス。学部長直属の「国家試験対策小委員会」(委員長・理学療法学科長、作業療法学科長代行の福田猛教授)を設置し、キャンパスが一丸となって学生たちの国家試験対策に取り組んでいるのが特色だ。
 小委員会には学部長以下、全学科の学科長と国家試験対策責任者が参加。各学科の具体的な対策プランを情報共有し、好成績を挙げた学科の取り組みを他学科も取り入れるなど、国家試験対策のブラッシュアップが常に行われている。
 「本学部の国家試験対策は、成績が伸び悩む学生を引き上げ、全体のレベルアップを図ることに重点を置いています」と福田教授。学生一人ひとりの成績から学力を分析し、きめ細かく対策を立てていくという手法が、高い合格率につながっている。
 特に大きな成果を挙げているのが4年次からの「グループ学習」だ。学生たち4~5人でグループを編成し、グループリーダーを決めて学習を行う。「グループ同士の競争意識が生まれ、学生が相互に教え合うことで相乗効果が生まれています」と、福田教授は手応えを語る。
 模擬試験に関しては、過去10年間の問題や教員が作成したオリジナルの問題をランダムに出題。試験の成績が一定基準を下回った学生は教員による補講が実施されるなど、徹底した指導を実施している。医療現場へ羽ばたく学生たちを、同大学の国家試験対策は力強くサポートしている。

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国際会議「Symposium on Nuclear Data2019」で優秀賞受賞

 2019年11月に福岡県で開催された国際会議「Symposium on Nuclear Data2019」で、帝京大学福岡医療技術学部4年(当時)の原陸人さんが優秀賞を受賞した。大学院生や若手研究者の受賞が多い中、学部生として唯一の受賞となった。
 同会議は日本原子力学会が主催。国際原子力機関や経済協力開発機構原子力機関などの国際機関をはじめ、国内外の大学・研究機関の研究者が参加し、放射線科学と応用に関する議論を行う。原さんは卒業研究で行った「乳房温存療法における対側乳房の散乱放射線の評価」という研究を英語で発表し、高い評価を受けた。
 現在は修士課程に進学した原さん(保健学研究科・診療放射線科学専攻1年)は、「母親が乳がんを患ったことをきっかけに、手術をしない放射線治療に関心を持ちました」と話す。今回の研究は、片方の乳房に腫瘍ができると、もう一方の乳房の発がん率も増加するという現象に注目。PHITSという計算コードを用いて放射線治療による乳房への被ばく量を計算した。
 「指導教員の牧永綾乃先生には研究の手法やアプローチについて熱心なアドバイスをいただきました。学科の先生方が学生を親身に指導してくださる環境が、本学の魅力だと思います」と原さん。
 診療放射線学科の肥合康弘教授は、「医療分野は専門分化が進み、研究発表の重要性が高まっています。研究発表することは、学生が自分で研究の手法を確立し、問題を自ら解決する能力を身に付けることに役立ちます。これからも優秀な学生が積極的に学会発表できる環境を整えていきたい」と語っている。

Symposium on Nuclear Data2019で優秀賞を受賞した原さん

VOICE[在学生・卒業生より]

在学生
福岡医療技術学部 作業療法学科2年
福岡県立ありあけ新世高校卒
藤原 綺那さん
理解するほどに楽しい
作業療法士の学び

 中学1年のときにリハビリを経験し、医療従事者というのはかっこいい仕事だと気付きました。特に作業を通してのリハビリが楽しそうだったので、私もこういう仕事に就きたいと考え、作業療法士をめざしています。帝京大学を選んだのは、キャンパスがきれいで雰囲気がよく、最新の設備が整っていたからです。
 現在は作業療法士になるために、筋や骨、神経など体に関する多くのことを学んでいます。少人数制で学習できるので、分からないところは先生に遠慮なく質問でき、一歩ずつ確実に理解することができます。実習の授業が多いので、作業療法士の視点はもちろん、チーム医療でともに治療に当たる職種の人たちや患者さんの視点で勉強することができ、とても理解が深まります。理解すればするほど楽しさが増していくのが作業療法士の学び。帝京大学はそれを全面的にサポートしてくれる大学です。

卒業生
聖マリア病院 臨床工学技士
2019年 医療技術学科 臨床工学コース卒
小長野 晶博さん
自分の夢を実現させるのに
帝京大学は最適な場所

 中学時代、エンジニアになるか医療従事者になるか悩んでいた時期がありました。そんなとき、母が紹介してくれたのが、機械と医療の両方に携われる臨床工学技士でした。臨床工学技士は医療機器のスペシャリストです。血液浄化業務、人工心肺業務、呼吸治療業務など、患者さんの命を救う業務のほか、医療機器の保守・点検を行っています。医療機器の安全性を守ることが患者さんを守ることにつながるので、そこにやりがいを感じます。
 帝京大学は先生と学生の距離が近く、設備も充実していますから、自分を磨き、夢を実現させるには最適な場所です。大学で学んだことは臨床工学技士に必要なことばかり。授業でとったノートや資料は今でも職場で活用しています。今後は大学で身に付けた知識と技術を活かし、すべての人に信頼される臨床工学技士をめざしたいと思います。

●帝京大学 福岡キャンパス(私)

【創 立】 1966年
【学 科】 理学療法学科、作業療法学科、看護学科、診療放射線学科、医療技術学科(救急救命士コース・臨床工学コース)
【世界総合401〜500位、国内私立大学2位】
(THE世界大学ランキング2020より)
【国家試験合格、救急救命士(人)】九州・山口・沖縄1位
【国家試験合格、理学療法士(人)】九州・山口・沖縄2位
【国家試験合格、臨床工学技士(人)】九州・山口・沖縄2位
(『大学ランキング2021版』より)
〒836-8505 福岡県大牟田市岬町6-22 
☎0944-57-8333
http://www.teikyo-u.ac.jp/

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