九州国際大学

「夢を目標に変える大学!」のスローガンの下、国内屈指の「モノづくりのまち」という地の利を活かして、国際化、情報化、地域共生、社会貢献といったテーマに、少人数教育を主軸にチャレンジして、学生の人間力育成を目指している。地域と共に在る大学として、キャンパスを開放、地域の方々との相互交流をはかり、地域活性化、文化向上に貢献している。

「モノづくりのまち」から、
世界を目指す力を身につける。

初年次からの「少人数教育」で
必要とされる力を身につける

西川京子学長

 開学から現在に至るまで、「塾的精神」を貫く九州国際大学。“塾的“とは、知識詰め込み式の教育を廃し、多くの幕末の志士を輩出した吉田松陰の「松下村塾」、若き日の福澤諭吉が学んだ緒方洪庵の「適塾」などのように、志を持つ少人数が切磋琢磨しながら、知識と人格とを磨き上げていく教育手法のことだ。

 この精神を実践するために同大学は、「少人数教育」を徹底。入学初年次から学生全員がいずれかのゼミに所属し、20人前後の学生と教員とが課題に取り組む学習スタイルを通じて、主体的な学習姿勢とコミュニケーション能力、課題解決能力などを身につけさせる。

 「入学当初からディスカッションに参加し、発言する機会を増やすことで、社会で必要とされる『他者の意見を聴いた上で自分の考えをまとめ、発言する力』を、早い段階から身につけられます」と、西川京子学長。少人数である分、担当教員も一人ひとりの学生に目を配りやすく、年に複数回行う面談で確実な成長を支援する。

万全な支援体制のもとで
国際人としてのマインドを育成

子ども食堂(村上真理ゼミ)

 地域貢献を重視する同大学だが、その視線の先には「世界」がある。「一人でも多くの学生に、地元から世界に飛び出す意欲や、逆に、世界を知ることで北九州のポテンシャルを再認識し、地元を発展させようという気概を持たせたいのです」(西川学長)。その実現のため、英語、中国語、韓国語に加えドイツ語、さらにインドネシア語も学べる語学環境を整備。学内の留学生との交流や短期海外実習、長期留学などを活用し、グローバル時代を生き抜くための国際感覚を磨けるよう注力している。

 学生たちが“国際力“を身につけられるよう、支援体制も万全だ。「基礎教育センター」では学習に関する様々な悩みや不安を、学生個々の理解度に合わせて指導。相談内容に合わせて指導教材を選び、講義はもちろん各種資格試験、就職試験などにも対応できるようサポートしている。

 また、「キャリア支援室」では全員連絡と個別指導を徹底し、学生の夢や希望の実現を支援。ゼミの担当教員と連携を図りながら、全学的なキャリア支援を実施している。学部内に設置している一般社団法人での活動を通じ、法律に基づいて進められる経営のあり方を学生に実体験してもらう櫻井弘晃(法律学科)ゼミなども、学生のうちから実社会で必要な実務経験を積み重ねる取り組みの一つだ。

「ニューノーマル」対応の学びで
コロナ後の世界を生き抜く

フィリピン・シリンマン大学病院での社会実習

 モノづくり系の企業で活躍できるのは、理系学部卒の人材だけ……というイメージを持たれがちだが、実際には“文系脳“が必要な仕事も多種多様にある。特に、製造業の多くが海外市場への進出を企図している昨今、語学や国際教育に力を入れている同大卒の人材が、世界有数の実績を持つ企業に就職する事例も年々増えているそう。

 コロナ禍の影響で、海外実習の中断を余儀なくされた昨年度も、海外の大学教員によるリモート講義を実施。「英会話に苦手意識を持っている学生も、画面越しだと発言しやすいようです。海外の大学とのリモート講義は、コロナ終息後も『ニューノーマル形式』の学びの一つにしようと考えています」(西川学長)。

 タイで実施予定だった企画を再構築し、ベトナム人留学生と日本人学生のペアがSDGs貢献に挑戦した福島規子ゼミ(現代ビジネス学部)の「ベントウ・ジャーニー」、5カ国の英語担当教員をゲスト講師として迎え、英語音声学の講義をリモートで実施した宮武香織ゼミ(国際社会学科/CLOSE UP①参照)、「地産地消」をテーマに子ども食堂で「食育」を実践しながら、正しい食の在り方などについて考える村上真理ゼミ(地域経済学科)、フィールドワーク型ゼミをコロナ渦に対応してリモートで実施、地元の人達とのリモート対談を通じて地域の課題について考える花松泰倫ゼミ(法律学科/CLOSE UP②参照)などの取り組みも、ニューノーマルの時代に相応しい学びの形と言えよう。

 一方で、キャリア支援室による見学ツアーや、学生企業調査隊「コードバン」の企業レポートなど、地元企業に軸足を置いた就職支援活動も実施中。こうした学びを通じて同大学は、「グローバルな視点とローカルな視点を併せ持つ人材」を次々と輩出している。

CLOSE UP[注目情報]

①リモートで得た学びを活用し、小学校でワークショップを開催〈宮武香織ゼミ〉

 英語音声学は、コミュニケーション能力の質的向上に直結している。そこで国際社会学科の英語コースでは、1年次で基礎知識を習得し、2~3年次にかけて海外実習を選択必修科目に設けている。ところが2020年度、コロナ禍の影響で海外渡航はもちろん対面講義も行えない状態に。そこで宮武香織ゼミでは、5カ国の大学教員をゲスト講師として迎え、リモートによる英語音声学などの講義を実施した。

 参加した学生からは「各先生が自分なりのやり方で講義して下さり、会話重視だったので非常に新鮮でした」(佐々木花菜さん)、「画面上に仲間の顔が並んで見えるので、みんなで参加している感覚が良かったです」(中村実奈さん)など、大いに好評だった。

 その後、同大学の地域連携センターなどの紹介で、最寄り小学校でボランティアのワークショップを開催することが決定。「以前から『子ども向けに何かやりたいね』という話をしていたので、ゼミ生8人が即座に賛同してくれました」(宮武先生)。

 児童向け教育活動の経験は皆無だったが、「口を大きく開けてゆっくり喋ると伝わりやすいことをリモート講義で学んだので、応用しようと考えました」(中村さん)、「大枠は宮武先生と一緒に考えたので、不安は無かったです」(佐々木さん)と、積極的にチャレンジ。「子どもたちが体感しやすい内容を自発的に考えてくれたり、参加できない学生は小学生役になって練習を手伝ってくれたりと、ゼミ生にとっても大きな学びにつながっていると思います」(宮武先生)。

写真、左から宮武先生、佐々木さん、中村さん
②地域の問題を「自分ごと」として考える力を育成〈花松泰倫ゼミ〉

 急速な少子高齢化、そして徐々に進む人口減少により、小規模自治体を中心に“地域消滅“のリスクが高まっている。そんな中で、法学部リスクマネジメントコース・花松泰倫先生は、現場まで足を運ぶフィールドワークを中心に、それぞれの地域が直面している「社会課題と未来」について考えるゼミを実施している。

 「ネットや人の話などを鵜呑みにするのではなく、自分の目と耳で確認することによって初めて、『リアルな地域』が見えてくるのです」と、花松先生。大学近くにある黒崎商店街、福岡県八女市、長崎県対馬市、韓国の釜山広域市など、各地で学外実習を実施。コロナ禍により現場に出かけにくくなった2020年度は、対馬市とリモートで繋いでオンライン実習を行った。

 そうした活動を経験した卒業生たちからは、「地域にも、多様な暮らしと文化があり、地域を盛り上げるために前向きに取り組んでいる人たちもいます。自分で見て聞いて、じっくり考えることで、解決の糸口が見えてくると感じました」、「自分たちで考えて行動し、学び取るのが花松ゼミのルール。ただ、方向性を見失いそうな時には軌道修正をしつつ、私たちに決断させてくださいました」など、地域の問題を『自分ごと』として捉えられるようになったようだ。

 現場で感じ取った情報を教室に持ち帰り、ゼミ生全員でディスカッションし、話す力や伝える力、考えて議論する力が育成される花松ゼミは、公務員ばかりでなく地域貢献に実績のある優良企業に、多くのゼミ生を輩出している。

対馬とzoomを繋いでオンライン実習
●九州国際大学(私)

【創 立】 1930年
【学 部】 法学部 法律学科(キャリアコース/リスクマネジメントコース)、現代ビジネス学部 地域経済学科(経済コース/経営コース/地域づくりコース/観光ビジネスコース/スポーツマネジメントコース)、国際社会学科(英語コース/ハングルコース/国際コース)
【公務員採用 自衛官】 九州・山口・沖縄4位(同率)
【公務員採用 警察官 就職率】 九州6位(同率)
【外国人教員の比率(学生数1000人以上3000人未満)】 九州3位
(いずれも『大学ランキング2022版』より)
〒805-8512 福岡県北九州市八幡東区平野1丁目6-1 
☎093-671-8910
http://www.kiu.ac.jp

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

OPEN