九州産業大学

1960年に「産学一如」を建学の理想として創立された九州産業大学。現在、創立100周年に向けたビジョン「新たな知と地をデザインする大学へ──もっと意外に。もっと自由に。──」を実現すべく、新たな活動を展開中だ。文理芸が融合した特色ある実践的な学びを通して、創造性あふれる豊かな感性と専門性を育み、次代の産業界をリードし社会へ貢献できる人材の育成を目指している。

文理芸融合のグローバル総合大学へ

特色ある教育プログラムで
社会が求める人材を育成

2021年6月、キャリア支援センターにオンライン専用個室ブースを設置

 九州産業大学では、社会人として求められる力を身に付けるため、三つの独自教育プログラムを採用している。
 一つは、教養を身に付け基礎を固める「KSU基盤教育」。高校の学びから大学へのスムーズな移行はもちろんのこと、入学から卒業まで入門―基礎―応用と、体系的に学修する土台づくりを行う。
 次に、社会の最前線で必要なスキルを実践で学ぶ「KSUプロジェクト型教育」で、実践力、共創力、統率力を身に付ける。具体的には、地域や企業、行政と連携してプロジェクトを立ち上げ取り組むことで、現場を知り、自ら行動し、答えを導き出す力を養う。学部・学科の枠を越え、産学官連携による商品開発やプロモーション、技術開発、イベント開催など90のプロジェクトを展開している。
 そして、「キャリア教育」によって、実社会で通用する高いスキルを育む。企業の情報収集から履歴書の書き方の指導、面接の練習まで、1年次から独自のキャリア教育を展開。経験豊富な専任教員による授業に加え、学生一人一人に応じた個別支援を徹底している。

グローバル化に対応した
実践的な学び

国連ハビタット福岡本部と包括的連携協定を締結

 2020年9月、同大学の創立60周年記念事業の一環として、「グローバル・リーダーシップ・プログラム」がスタートした。地域の企業や自治体のグローバル化に対応して、幅広い視野を持ち国際社会の最前線で活躍する人材の育成を目指した、全学部生対象の特別教育プログラム(2年間)である。このプログラムのスタートに合わせて、同大学は国連ハビタット福岡本部と包括的連携協定を締結。これにより、「グローバル・リーダーシップ・プログラム」の特徴の一つである、実際に世界の現場を知る国際業務実務者からの直接講義が実現した。
 国連ハビタットは、開発途上国の居住問題に取り組む国連機関。福岡本部は、アジア太平洋地域における住環境問題に取り組むとともに、住民主体のまちづくりを推進している九州唯一の国連機関である。
 「グローバル・リーダーシップ・プログラム」では、グローバル・イシュー(地球的問題)に英語で取り組む実践的なトレーニングとメンタリングを実施。また、実際に世界の現場を知る国連ハビタット職員から貴重な話を聞き、一緒に問題解決の糸口へのディスカッションを行う。このプログラムによって、学生は国際的教養と知識を修得し、グローバル化した世界が抱えるさまざまな課題について探求。国際社会で協働するための行動力や実践力を身に付けることができるため、卒業後には国際機関やグローバルに展開する企業で活躍するキャリアが期待される。

起業を目指す学生に
ビジネス創出の環境を提供

オープンイノベーションセンター「インスペース」

 近年、外部のソースを積極的に取り込むオープンイノベーションが重要視されるようになり、次世代の経済成長の中核として、迅速かつ大胆な挑戦が可能なベンチャーに期待が高まっている。起業家精神あふれる人材の育成は、九州産業大学の伝統でもある。02年には「ベンチャービジネス論」を開講し、九州でいち早く起業を目指すニーズに対応してきた。そんな同大学が20年7月、学生起業を支援する組織として開設したのが、オープンイノベーションセンター「インスペース」である。
 同センターは、企業や自治体、地域地域社会などが持つ技術やアイデア、ノウハウ、知識などと、同大学が持つ研究シーズや学生のアイデア等のリソースを自由に交換し、新たなビジネスを創出する場。起業家による講演会や経済界との交流会を開催し、新たなビジネスを生み出す機会を提供するほか、専門家がビジネスプランの作成や、組織運営法、資金調達などの個別相談に応じて、学生の起業を支援する。
 さらに、企業や地域へのヒアリングを通じて、社会の課題やニーズを学び取る機会を創出するとともに、企業・行政からの相談を積極的に受け入れて、新事業創出や共同研究の発展につなげていく。

CLOSE UP

九州電力と「地域連携に関する協定」を締結
協定締結式の様子

 九州産業大学では、自治体との協定のほか、県内20の市町村において学生・教員がプロジェクト活動を展開し、地域活性化を支援している。その一環として、2020年10月に九州電力株式会社福岡支店(以下、九州電力)と、地域社会の発展のため防災・観光・まちづくりなどの各分野において連携して取り組むことに合意。「地域連携に関する協定」を締結した。双方が持つ知識や技術、経験などを相互に活用し、互いに協力することで、これまで以上の地域貢献ができると判断したもので、同大学が地域振興について企業と協定を結ぶのは初めてである。
 この協定は、両者のこれまでの地域の防災計画の策定及び訓練や、観光プランの策定、地場観光サービスの充実、ホームページ制作をはじめとする地域づくり活動などの分野において、両者が連携して自治体と協働し、地域の発展を応援するもの。同大学の学生がこの連携活動に参加することにより、協働を通じて地域づくり人材の育成を図る。
 最初のプロジェクトとして、九州電力が朝倉市と締結した「復興まちづくりに関する包括連携協定」に基づく活動に、同大学の防災、観光・地域づくりなどの研究者の知見を活用することで、実効性の高い復興まちづくりを推進していく予定だ。
 この協定により、同大学はインフラを担う九州電力ならではの地域・自治体とのつながりと技術・経験を地域貢献活動の拡大・充実に活用できるほか、学生に対し九州電力との連携プロジェクトを通じて生きた地域づくりの体験の場を提供できる。

VOICE[在学生・卒業生から]

在学生
生命科学部生命科学科3年
北島 萌菜さん
筑紫女学園高等学校卒
悔しさをバネに、
ハイレベルな環境で英語力を磨いています

 もともと海外に興味があり、長期休暇を利用した留学制度や奨学金制度など、留学を希望する学生へのサポートが充実していたため、九州産業大学に入学しました。
 1年次に、海外ジョブトレーニング生として春休みにニュージーランドでインターンシップに挑戦、また、ホテルでのインターンシップも経験し、多国籍の方々と交流することができました。海外での活動に、より興味が湧き、2020年度から開始された「グローバル・リーダーシップ・プログラム(GLP)」 に参加しています。
 GLPの授業は質が高く、間違いを繰り返すことに対する恥ずかしさが次第に薄れていき、そこから英語力が伸びていった気がします。次の目標はもう一度留学することです。海外の人々との交流を通して、国際的な課題に意識を向け、異文化理解を深めたいです。最終的には外資系の企業で働きたいと思っています。

卒業生
(株)駿河生産プラットフォーム
本田 雅文さん
2018年工学部バイオロボティクス学科卒
ロボット製作で磨かれた
設計スキルと段取り力

 子どもの頃、2足歩行ロボットが戦うテレビ番組を見たことがきっかけで、2足歩行ロボットの製作ができる九州産業大学工学部(現・理工学部)に入学、すぐに「2足歩行ロボット製作プロジェクト」に参加し、4年間ロボット製作に熱中しました。製作したロボットは、ROBO-ONE世界大会でベスト8まで勝ち上がり、デザイン面が評価されてスポンサー企業賞を受賞しました。
 競技会の日程から逆算して設計や加工のスケジュールを組む経験は、今の仕事にも生きています。自分の能力を把握し、スケジュールを立てるという基本的な段取りを社会人になる前に経験できたことは財産でした。また、在学中に設計のソフト(CAD)が自由に使えたことは就職後も役立っています。楽しみながら真剣に取り組んだ先には必ず結果が付いてきます。九産大の充実した環境を大いに利用し、皆さんも何かに熱中してください。

●九州産業大学(私)

【創 立】 1960年
【学 部】 国際文化学部、人間科学部、経済学部、商学部、地域共創学部、理工学部、生命科学部、建築都市工学部、芸術学部
併設校:九州産業大学造形短期大学部
【就職率(学部別)経済、経営、商学部】九州・山口・沖縄2位
【総志願者の増加数 2020年度と2016年度の比較】九州・山口・沖縄1位
【社長の出身 全企業】九州・山口・沖縄3位
【スポーツ選手の出身 バスケットボール(Bリーグ)】 九州・山口・沖縄1位
(いずれも『大学ランキング2022版』より)
〒813-8503 福岡県福岡市東区松香台2-3-1 ☎092-673-5050(代表)
https://www.kyusan-u.ac.jp/

掲載大学一覧[九州・山口・沖縄]

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