西日本工業大学

地元産業界の要請に応え、1967年に開学した西日本工業大学。技術をただ伝えるだけの大学ではなく、「工学とデザイン」を融合させた未来を拓く総合教育を推進。次の未来をつくる、「自ら考え行動する技術者」の育成に取り組んでいる。また、地域から必要とされる「知と地の創造拠点」を目指し、さまざまな地域連携事業にも力を入れている。

自らが問い続け、次の未来をつくる人を育てる。

「ものづくり」の街で
地域の課題解決に携わる

コロナ復興の願いを込めて制作した小倉城プロジェクションマッピング

 西日本工業大学は、日本有数の産業集積地である北九州・京築地域に拠点を置く。日本の産業の拠点として発展した歴史を持つ北九州市を中心に、自動車、半導体、素材・部材をはじめとする高度な産業が集積。情報産業、流通業、サービス業なども活発に展開されている。

 こうした環境の豊かさを背景に、同大学では地域企業とともにどのような学びを提供できるか、日々研究をしている。その中核となるのが「地域・産学連携センター」である。同センターは、教育、研究とともに大学の第3の使命ともいえる社会貢献を果たすため、また大学に蓄積された研究成果と物的・人的財産を役立てるために設置された。

 一方で、北九州・京築地域は少子高齢化や地域の活力低下といった課題を抱えている。そこで、同大学では地域課題解決プロジェクトの正課科目を開講。また、講師が自治体との窓口を務め、情報を発信・収集している。大学の敷居を低くするコーディネーターとしての役割は大きく、大学と地域が双方に高め合う取り組みへとつながっている。

大学の知を地域に還元し
SDGsの実現を目指す

多様な能動的学習を可能にする新しい学習空間

 2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標「SDGs」。西日本工業大学におけるSDGsへの取り組みの根底には、「学生達は地域で学び、地域に育てられている」という考えがある。どのようにしたら学生が世界の課題解決に挑戦できるのか、また同大学の知をもってどのように地域に貢献できるのか、具体的なアプローチを問い続けている。

 例えば工学部の土木工学系では、近年多発、大型化している地盤災害に対する減災・縮災等の対策技術を研究。また、沿岸海域環境における課題となっている藻場の再生や、水環境に関する地域課題に取り組むなど、SDGsの目標と合致した多くの研究・教育を推進中だ。

 デザイン学部では、今年4月から5月にかけて開催された「北九州市未来創造芸術祭Art for SDGs」で、電子廃棄物を活用した作品を生み出すアーティストでありミュージシャンの和田永氏と学生がコラボレーションしたアートを発表。工学部の学生も参加し、工学とデザインの融合によるアート「話す小倉織」を制作した。

  コロナ復興に向けて地域の団体や青年会議所と連携し、街を元気にするために行ったプロジェクトもある。コロナ禍で20年の夏に実施できなかった「わっしょい百万夏まつり」の特別秋バージョンとして、同年11月、市内10カ所から花火を打ち上げ、その模様を中継。リモートで市民の心をつなげるというスケールの大きな試みに挑戦し、多くの市民から好評を得た。

徹底した独自のサポートで
高い就職率などを実現

 西日本工業大学の強みの一つに、資格・免許取得や就職、大学院進学における高い実績がある。それを実現しているのが、全学を挙げてのサポート体制だ。キャリア教育の一環として資格取得を奨励。特定の資格や検定を単位認定する制度も設け、学生のモチベーションを高めている。

 就職サポートも万全で、就職担当教員と学生支援課(就職担当)が連携し、学生のニーズや能力に合う企業の紹介や、徹底した個別指導などを実施。さらに、就職ガイダンスやオンラインによる企業セミナー、インターンシップなどの取り組みにより、コロナ禍でも安心して就職活動ができるようにサポートを行っている。20年度の就職率は、99.3%(就職者280人/就職希望者282人)。過去5年間の平均は99.2%と、高い水準を誇る。また、同大学から大学院進学の9割以上が国立大学の大学院というのも、1年次から大学院進学を意識しながら学習を続け、確実にステップアップできる指導体制のたまものといえるだろう。

 教員免許取得を目指す学生へのサポートも徹底しており、20年度の福岡県教員採用試験「工業」合格者(30人)の3人に1人は同大学出身者など、多くの合格者を出している。

CLOSE UP[注目情報]

「令和3年電気学会全国大会」にて
優秀論文発表賞を受賞

 西日本工業大学では、学会の場においても学生の活躍が目覚ましい。今年3月に西日本工業大学工学部 総合システム工学科 電気情報工学系を卒業した釜﨑雅大さんは、熊本大学大学院 自然科学教育部 情報電気工学専攻に進学した。釜﨑さんは、西日本工業大学工学部川崎研究室在籍中に「令和3年電気学会全国大会」にて優秀論文発表賞を受賞。研究テーマ「プラズマ照射条件が液中誘起流に与える影響」は、電気エネルギーをプラズマという形態に変換し、通常では困難な化学反応を起こすことによって、地球環境保全技術やバイオテクノロジーへの応用につなげようとするものだ。「西工大では、実験授業の終わりに必ず実験結果を発表することになっており、その経験を学会発表に生かすことができました。」と、釜﨑さん。大学3年生後半、就職先を探しており当初は進学の選択肢はなかった。そのような中、「熊本大学大学院への進学にチャレンジしてみないか?」と教授のアドバイスがあった。考えた結果「大学入学当初に抱いていた大学院進学の夢」を叶えたいとの気持ちが強くなり、チャレンジし無事合格した。新天地での研究も本格的に始動し、未知なる電気現象の解明と応用を目的に日々頑張っている。

《在学当時の担当教員である川崎教授からのメッセージ》

 この賞は35歳以下の若手発表者約900名の内40名が受賞しております。全国の国公私立大、高専、企業などに所属する大学院生、若手大学教員・研究者が含まれる中での受賞です。これは釜﨑君が1年間、うまく進まない実験に対しても諦めることなく、アイデアによる正確な実験遂行と根気強くデータ収集・分析した結果です。よく頑張ったと思います。彼が進学した研究室とは共同研究をしており、今後の彼の成長に期待しているところです。

優秀論文発表賞を受賞した釜﨑さん。新しい環境ですでに研究を始めている。

VOICE[在学生・卒業生から]

在学生
デザイン学部 建築学科3年
植木 健太さん
山口県立下関工科高等学校卒

二級建築士の資格を取得
やりたいことが見つかる大学

 西工大の魅力は、教授と学生との距離が近いことです。教授はとても話しかけやすい雰囲気で、授業中でもすぐに質問ができるし、小さなことから大きなことまでいろいろな相談に乗ってくれます。また、大学に進学したことで、たくさんの人と出会い、自分の意見を言い合える人が増えました。自分の意見を言うことで、相手の意見との違いを感じることができて、自分の価値観が変わってくることもあります。これは、西工大に入って成長できた部分だと思います。
 大学を選ぶ際に重要なのは、自分の本当にやりたいことが見つかる大学かどうか。自分の場合は、大学での授業に加えて、日曜日にも1年間勉強に励み、二級建築士の資格を取得しました。今後の目標は、宅地建物取引士の資格を取得することです。時間がたくさんあるので、自分のやりたいことをもっと見つけていきたいです。

卒業生
福岡県教員採用試験合格
野村 真那さん
工学部総合システム工学科
電気情報工学系 2020年度卒
「教員になる」という
子どものころからの夢を実現

 私が西工大を選んだ理由は、複数の教員免許が取得できるところに魅力を感じたからです。教員になるという夢は小学校低学年の頃から抱いていました。大学の教職の授業で、特に印象に残っていることは、道徳、数学、工業(電気)、情報の科目で行った模擬授業です。
 各担当の教授から、教科指導はもちろん、今の時代で教員が求められている資質・能力を学ぶことができ、それを模擬授業で実践することで身につけることができました。また、教科によって、授業内容に適した指導方法があることも学ぶことができた為、その指導方法の一つであるICT活用の重要性について知ることができました。大学時代では、教職に関する勉強を行うにつれて、夢に近づいていることを実感することができ、勉強に対する意欲が上がっていました。
 西工大は、学外でも学習できる環境があります。ボランティアなどの地域交流、学科別の学習を生かした制作など、様々な面で学生が成長できる大学だと思います。

●西日本工業大学(私)

【創 立】 1967年(西日本工業大学 開学)
【学 部】 工学部:総合システム工学科(機械工学系、電気情報工学系、土木工学系)デザイン学部:建築学科、情報デザイン学科
【自然科学系の就職率 工、理工学部】 全国1位
【初年度納付金(安い) 工、理工学部】 九州5位
(いずれも『大学ランキング2022版』より)
おばせキャンパス:〒800-0394 福岡県京都郡苅田町新津1-11
小倉キャンパス:〒803-8787 北九州市小倉北区室町1-2-11
☎0930-23-1491(代表)
http://www.nishitech.ac.jp

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