藤田保健衛生大学(2018年10月、藤田医科大学に変更)

1968年に開学した医療系総合大学。幅広い分野の医療人を育成すると共に高度医療から地域医療までを実践し、研究を通して医療の進歩にも貢献する。大規模な改革が進んでおり、開学50周年を迎える2018年の10月に、校名を藤田保健衛生大学から藤田医科大学に変更。同敷地内の大学病院をはじめ、3つの教育病院で幅広い医療を学べる環境があり、さらに4つ目の開院を2020年、岡崎市で予定している。

教育、研究、診療、
あらゆる面から
医療の新しい時代を
切り拓く

良き医療人の育成

約3000人の学生が医療者を目指し、「教育」「研究」「診療」を一つのキャンパスで学ぶ医療系総合大学。
伝統の「アセンブリ教育」で
チーム医療実践の力を養成
社会のニーズに対応し、
国際的な活躍も見据えた教育体制

 1964年、医師であり科学者でもあった藤田啓介博士によって創設された藤田学園。建学の理念に掲げられた「独創一理」には、「一人ひとりの創造力が、新しい時代を切り拓く力となり得る」という考えが示されている。
 その理念のもとで独自の教育プログラムを展開しており、開学以来の伝統を持つのが「アセンブリ教育」だ。学部だけではなく学校の枠も越えて、全ての学生が一緒に活動。それを教員が支えながら、専門職間の連携に必要な協調性や責任感、コミュニケーション能力を養っている。チーム医療や多職種連携の重要性を世に先駆けて導入し、発展させてきた学園の象徴ともいえるものだ。
 また、社会のさまざまなニーズへの対応に取り組むため、産業界・地域社会との連携や他大学との交流も実施。最近では海外の医療系機関との積極的な交流を進めているほか、23カ国の大学と学術交流協定を締結し、国際的に活躍できる医療者の育成にも努めている。
 医学部は、日本医学教育評価機構(JACME)が審査する医学教育分野別評価を2016年に受審。これは医学教育の世界水準の証となるもので、2017年3月に出た結果は国内受審大学の中でもトップレベルの評価だった。特に高い評価を受けたのは「全体評価」と「教育プログラム」「教育資源」「統括および管理運営」の3分野だ。
 医療科学部では、2019年4月に改組を予定。新たに保健衛生学部を設置し、2学部体制にする。学生に寄り添った学部学科体制で、それぞれの専門性を高め、より充実した学習環境を提供する。全国トップクラスの国家試験合格率を維持するのはもちろん、今まで以上に高度な専門性と広い視野を持った“良き医療人”の育成に努め、「藤田ブランド」のさらなる確立を目指す。

社会の課題に挑む研究

全学生が実験学習を通して研究の基礎を学ぶ。
精神神経疾患研究が文科省
“私立大学研究ブランディング事業”に採択
再生医療をリードする新施設が
2019年2月に誕生

 社会のニーズに対応する先端研究にも注力している。
 最近では、2017年11月に、「高ストレス社会を克服する『精神神経疾患の最先端研究開発拠点大学』としてのブランド確立」が、文部科学省「2017年度 私立大学研究ブランディング事業【タイプB(世界展開型)】」に採択された(東海地区では2大学のみ)。同事業は大学の特色ある研究を基軸に、全学的な独自色を大きく打ち出す研究を支援するもの。申請した私立大学188校中、タイプA(社会展開型)は33校、タイプB(世界展開型)は27校が選ばれている。
 取り組む内容は、高ストレス社会の課題となっている精神神経疾患の克服をテーマにした研究開発。疾患ネットワークからのビッグデータ解析を通し、バイオマーカーや脳画像診断による診断や病態評価のほか、治療薬・フィトケミカル(植物性化学物質)の開発を行い、その研究をブランディングとして推進し、成果を世界に発信していく。
 また、2018年4月には新たな研究拠点「再生医療支援推進施設」が組織された。人体を構成する、さまざまな細胞に変化する幹細胞の臨床応用に取り組む拠点だ。ここでは、今まで臓器移植以外に手段がなかった心不全や肝硬変などの治療を目指し、受け入れ態勢を充実。重度の患者の治療における幹細胞応用の可能性についても研究を進めていく。同時に、大学院保健学研究科修士課程に「先端細胞工学分野」を新設予定で、国際的にも優れた実績を持つ複数名の研究者を教員や指導員として招聘(しょうへい)する。新施設は国内屈指の規模の大学病院と隣接しており、豊富な臨床実習、恵まれた研究環境が実現できる。アドバンテージを最大限に生かし、先進医療の中でも最先端を行く再生医療を牽引する考えだ。

医療の最前線をゆく大学病院

内視鏡下手術用ロボット「da Vinci Surgical System(ダヴィンチ)」を用いた手術。
実習の病院は、日本一の病床数、
40診療科を有し
グローバル化も進行。
高度な医療を提供する病院

 大学に隣接し、臨床実習の主な場となる藤田医科大学病院は国内有数規模の医療施設だ。病床数は1435床で、単一の大学病院では日本最大規模を誇る。
 厚生労働省の「DPC導入の影響評価に係る調査(退院患者調査)」で、同病院のDPC件数は全国の大学病院(80施設)中、2015年から3年連続で第1位。DPCとは、病名や症状を基に、手術や処置などの内容に応じて定められた「診断群分類」を指す。DPC件数が多いことは、様々な疾患を数多く診療している医療機関であることを表わす。
 実際、40の診療科があり、最先端医療から終末期医療、回復期リハビリテーションまで、多様な疾患や状態に対応する体制が整う。1日の平均外来患者数は3000人を超え、入院患者は1300人以上だ。また、手術室23室に加え、ハイブリッド手術室も5室備え、年間の手術件数は1万2000件以上と、東海地区トップクラス。なかでも手術支援ロボット「ダヴィンチ」を使った手術は国内屈指の実績を誇る。さらに臨床検査と放射線の部門は、設計段階から安全性はもちろん、移動する時の導線や患者が利用するアメニティーも工夫された専用施設の検査棟・放射線棟を設けている。
 また、国際医療機関としての認定である、「JMIP」「外国人患者受入の医療通訳拠点病院」「ジャパンインターナショナルホスピタルズ」を取得しており、2018年1月に「国際医療センター」を開設。同年7月、医療の質と安全に関する国際基準「JCI」認証の審査を受ける予定だ。
 最前線で幅広い症例を学べる優れた教育の場であり、地域にもグローバルにも貢献する大学病院は、新時代の医療を切り拓く力強さに満ちている。

※2018年10月、藤田保健衛生大学病院より名称変更

TOPICS[注目のトピック]

「THE世界大学ランキング」で
国内私大第1位
さらなる飛躍に向けて、
校名変更と学部改組を予定
 現在、半世紀ぶりの大規模なキャンパス再開発と、2025年の学園Vision達成を目指す取り組みが進行中だ。藤田保健衛生大学のブランドは国際的にも認められており、世界中で大きな影響力を持つ「THE世界大学ランキング」の2018年度版で、初エントリーにもかかわらず≪501-600位≫にランクイン。国内の大学では第11位、私立大学では第1位だった。特に高いスコアを得たのは「研究の影響力(論文の引用数)」だ。
 また、18歳人口の減少や大学間・病院間の競争激化など、取り巻く環境が厳しさを増す中、今後に向けて大きな決断も下した。2018年10月、校名が「藤田保健衛生大学」から「藤田医科大学」に変わる。これは社会の理解を一層深めるためであると同時に、次の半世紀にさらなる医学・医療のイノベーションを進める姿勢の表明でもある。体制も見直し、2019年4月に現在の「医学部」「医療科学部」の2学部体制から、「保健衛生学部」を加えた3学部体制になる予定だ。
 新しい医療科学部は、臨床検査学科・臨床工学科を再編する医療検査学科と、放射線学科の2学科体制となり、多様なフィールドで活躍する人材の育成を目指し、教育および研究力を強化する。
 保健衛生学部は、看護学科、リハビリテーション学科(理学療法専攻・作業療法専攻)の2学科体制。国際学会への参加や、タイ・コンケン大学との交換留学、ベトナム・ハノイ医科大学看護学部からの学生受け入れ、オーストラリアでの看護研修などを実施し、国際化にも積極的に取り組む計画だ。

※イギリスの高等教育専門週刊誌『タイムズ・ハイアー・エデュケーション』が2004年から毎年秋に公表
次の半世紀を見据えた改革を推進する、藤田保健衛生大学 星長清隆学長。

EVENT INFO[イベント情報]

◎キャンパス見学会
5〜7月中の土曜日
医療科学部(医療検査学科/放射線学科)・保健衛生学部(看護学科/リハビリテーション学科) ※開催日は学科によって異なる
◎春のオープンキャンパス
6月2日(土) 医学部
◎夏のオープンキャンパス
8月4日(土)・18日(土) 医学部
8月11日(土・祝)・12日(日) 医療科学部・保健衛生学部

◎医学部 医学科 ◎医療科学部 臨床検査学科/臨床工学科/放射線学科/看護学科/リハビリテーション学科(理学療法専攻・作業療法専攻)/医療経営情報学科
2019年4月より「保健衛生学部」新設予定(設置構想中)、以下の3学部体制に
◎医学部 医学科 ◎医療科学部 医療検査学科/放射線学科
◎保健衛生学部 看護学科/リハビリテーション学科(理学療法専攻・作業療法専攻)
〒470-1192 愛知県豊明市沓掛町田楽ヶ窪1番地98
TEL 0562-93-2000(代)
http://www.fujita-hu.ac.jp

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