南山大学

人間の尊厳と多様性を理解し、
「個の力を、世界の力に。」

キャンパスの改革で教育の質向上を推進

多くの学生が集まるラーニング・コモンズ。

 2017年4月に、二つに分かれていたキャンパスを統合し、全ての学部・学科、教育資源を一つに集約した南山大学。「One Campus Many Skills」をスローガンに掲げた一連の改革で目指したのは、個々の力を伸ばしながら多文化共生への理解を深める環境を整え、キリスト教世界観に基づく学校教育の質を高めることだ。
 改革の一つがクォーター制の導入。1年を4学期に分け、柔軟な履修計画が可能になった。サマーコースなどの短期留学、地域活動を通じて学ぶサービス・ラーニングといった自主的学修への参加機会も拡大。留学生受け入れを促進できるメリットも見込まれる。
 改組も行い、「国際教養学部」を新設。国際社会の問題を地球規模の視点から解決できる教養を備えた人材を育てる学部だ。また、外国語学部の4学科では2専攻制を導入した。産学連携やアクティブ・ラーニングも推進しており、施設・設備も整備している。
 キャンパス統合と同時に誕生した「Q棟2階ラーニング・コモンズ」は学生の自主的な学びを促すスペース。約700平方メートルに4つのエリアがあり、グループ学習やプレゼンテーションの準備、論文やレポートの作成などに使用できる。最大の目的は、多様な文化的背景を持つ学生同士が交流することで、キャンパスのグローバル化に革新を起こすこと。斬新な発想や問題解決策を創発・創出するラーニング・コミュニティの役割も期待され、その芽はすでに見えてきているようだ。
 キャンパス統合後には、本学キャンパスの設計者であるアントニン・レーモンド氏の思想を継承した「レーモンド・リノベーション・プロジェクト」として、建物の改修や外構整備を行い、キャンパス環境の改善を図っている。

多彩な国際交流で叶える
「国境のない学びの場」

留学生と国際交流に関心のある学生が、日常的に交流している多文化交流ラウンジ。

 「個の力を、世界の力に。」をビジョンに、世界に人材を輩出する大学、世界から選ばれる大学を目指し、「国境のない学びの場」を提供している。
 まず留学は、30カ国100校を超える協定大学のほか、学位が授与される4年制大学なら世界中の大学が選べる。さまざまな留学プログラムを利用し、毎年200名近くが長期留学に挑戦。2017年度からは全学部で特色を生かした短期留学プログラムも始まった。
 また、南山大学・上智大学・上智大学短期大学部が中南米の6カ国13大学と連携するLAP※1は、ラテンアメリカを専攻する学生のみならず、全学部の学生に開かれている。このプログラムは、長期の交換留学に加え、インターンシップや短期留学を実施。世界遺産マチュピチュの訪問や、日系人コミュニティと交流するペルースタディツアーには、毎年多くの学生が参加する。
 ほかにも、米国フロリダ州のウォルト・ディズニー・ワールドで就業体験ができる「南山・ディズニープログラム」など、海外インターンシップのチャンスもある。
 学内では、2017年9月に多文化交流ラウンジ「Stella(ステラ)」がオープンし、約30カ国・地域から集まる留学生と日本人の学生が楽しく交流している。2018年10月にはオープン1周年の〝Stella Anniversary Event〟を開催。「広く」「深い」交流機会を提供したいという思いで、学生が企画した。ほかにも、日本語禁止の「ワールドプラザ」では、学内留学が体験でき、逆に日本語以外が禁止の「ジャパンプラザ」では、留学生と日本語で交流できる。
 カリキュラムも充実し、英語で学べる「国際科目群」は約60科目。24単位以上の修得で、国際力を身につけた証「Nanzan International Certificate」が授与される。

※1 LAP : Sophia Nanzan Latin America Program

自分らしい未来を切り拓く
1年次からのキャリア支援

卒業生がキャリア・アドバイザーとなり在学生と交流。働き方や生き方を考えるよい機会になる。

 キャリアサポートは1年次からスタート。社会で自立する意義を早い時期から考え、「自ら選択する」ことをベースに、自己形成ができる場を提供している。新入生サポートから始め、「希望進路別」「キャリアデザイン」「自己発見」などのプログラムで段階的にフォロー。多くの選択肢から夢を見出し、自発的に行動できる環境を整えている。
 キャリアデザインのサポートで特徴的なのが、卒業生がアドバイザーになる制度。幅広い分野で活躍する先輩から、多種多様な仕事や働き方について直接聞くことで、働き方や生き方を具体的に考えることができる。就活直前の3年生だけでなく、これからのキャリアを考えたい1、2年生、進路が決まった4年生も参加し、将来を考える機会として活用している。
 中部の優良企業や上場企業を中心に約420社(文系約330社、理系約90社)が集まる「学内会社説明会」も実施。資格取得のサポートも充実しており、「南山エクステンション・カレッジ」の学生向け特別講座では、公務員試験や教員採用試験、エアライン・マスコミ就職の対策講座などを開講している。
 こうしたサポートを基盤に、南山大学は高い就職実績を誇る。2018年度の就職率は97.7%※2で、就職先にはあらゆる業種にわたって日本を代表する企業が名を連ねる。また、内定先満足度が95.3%※3と高いのも、学生たちの努力と的確な指導の結果だ。
 また、大きな支えになっているのが卒業生の活躍。多様性を受け入れる心や協働のスピリットを持ち、自らやりがいを見出し輝く「南山のDNA」は、世代を越えて受け継がれ、社会で高く評価されている。

※2 就職希望者数2120名中2071名
※3 『南山生の就職実態調査』回答者1770名のうち1686名が「大変満足」または「満足」と回答

HOT NEWS

SNSなど活用の教育プログラムが
「大学の世界展開力強化事業」に採択
 文部科学省の2018年度「『大学の世界展開力強化事業』〜COIL型教育を活用した米国等との大学間交流形成支援~」に、南山大学のプログラムが採択された。COIL(Collaborative Online International Learning)とは、SNSやビデオチャットなどのオンラインツールを活用する国際的な双方向の教育手法のことだ。
 タイトルは「日米をつなぐNU4‐COIL2~地域に根ざしたテイラーメイド型教育プログラム~」。COIL型授業と留学などを連動させるもので、例えば、オンライン上で英語を使って簡単な意見交換などを行う「ベーシックCOIL科目」を受講後、短期留学へ。また、日米間の政治・経済・文化などを学習する「アカデミックCOIL科目」を受講後、長期留学に臨むなど、いずれも留学の〝垣根〟を低くする。また、長期留学後を想定した実践的授業は地域と連携。愛知県の企業などから日米に関わる課題を提供してもらい、両国の学生がCOIL型授業で解決策を議論する「PBL※4 COIL科目」を実施。さらにインターンシップと連動し、現場近くで日米の問題を研究する。
 また、2018年12月、南山大学はこれまでも深い協力関係にあった上智大学と、連携および協力に関する包括協定を締結した。交流が相乗効果を生み、世界展開力もますます強まりそうだ。

※4 PBL:Project Based Learning
留学の〝垣根〟を低くするプログラムが充実。

PROFILE

南山大学

男女共学の総合大学では中部圏唯一のカトリック系ミッションスクール。1946年設立の南山外国語専門学校を前身に1949年開学し、8学部17学科を擁する総合大学へ発展。建学の理念は「キリスト教世界観に基づく学校教育を行い、人間の尊厳を尊重かつ推進する人材の育成」。「Hominis Dignitati(人間の尊厳のために)」を教育モットーに掲げ、多様性を受け入れる心を育みながら国際性を身につける教育を実践する。
https://www.nanzan-u.ac.jp/

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