日本福祉大学

教育・研究・地域貢献の
グローカルな取り組みを通して
日本の「ふくし」を世界に発信

※「グローバル」と「ローカル」を組み合わせた造語で、地球規模で物事を考えながら、その地域に根付いて活動すること。

地域に根ざし、世界を目ざす

ベトナムのハノイ大学日本語学部でのインターンシッププログラム。

 経済や産業、情報のあらゆる分野でグローバル化が加速する時代に、社会福祉学部を基幹とする大学は、なにを目ざすべきなのか。その指針として、2016年度に策定されたのが「日本福祉大学国際化ビジョン」だ。基本方針に「多文化を理解し世界に貢献する人材の養成」「国際性と広い視野を身につけるための教育改革」「さまざまな組織と連携した地域社会のグローバル化への貢献」という3つを掲げている。
 グローバル化への取り組みとして、2018年8月にはベトナムのハノイ大学との間で学術の交流および協力に関する協定を締結すると同時に、ヴィンイエン市にあるHIKARI日本語学校内に「日本福祉大学ベトナムオフィス」を開設した。なかでも注目すべきなのが、「日本語教師インターンシッププログラム」。これにより、国際福祉開発学部で日本語教師養成プログラムを履修する学生が、ハノイ大学日本語学部で約1カ月間のインターンシッププログラムを受けることが可能となった。
 海外でのインターンシップを促進するため、国際福祉開発学部では、2年生の11月から3年生の5月頃までの期間を有効活用できる「クオーター制」を導入。2018年度は全体で15名の学生が海外インターンシップに参加し、2019年度は30名に達する見込みだ。
 国際福祉開発学部は〝多文化共生の学部〟を標榜する。現在、ベトナム、中国、ネパール、タイ、フィリピンから留学生を迎え、日本語教育センターにて留学生への日本語教育を実施している。2017年に開設した日本語教育センターでは留学生への日本語教育を実施。これには日本語教師養成プログラムを履修する日本人学生も参加して、留学生の日本語学習をサポートしている。留学生と日本人学生が互いの気持ちを理解し、相乗効果を発揮する〝多文化共生の学部〟は着々と実を結んでいる。

学部や他大学を横断する
「多職種連携教育」

 日本福祉大学は「ふくしの総合大学」として、多領域の学部構成(8学部・10学科)で現代社会の諸課題に対応できる人材を養成している。課題を解決するには、地域フィールドを舞台に、所属・職種を越えて連携し知恵を出し合う力が必要との理念から、全学部を挙げて「地域連携教育」と「多職種連携教育」に取り組んでいる。この2つの連携教育は、いわば〝車の両輪〟の関係にある。
 多職種連携教育とは、専門職・職業人として多くの職種の人々と連携していく力を育むことである。2017年度からは社会福祉学部に4つの専修「行政」「子ども」「医療」「人間福祉」を設け、将来の進路に応じた高度な専門教育を推進し、さらに多職種連携の力を養うことが可能なカリキュラムとした。その一環として、2018年度には本学部と医療系の学部を有する他大学(3大学)と「認知症」をテーマに合同授業を行った。医学部をはじめ、他大学の多様な専門性を持った学生と交流しながら学ぶことによって、実際の社会で求められるチームワーク力、コミュニケーション力、課題解決力などを修得していく。
 さらには、地域課題の解決に求められる多職種・多分野連携のあり方や、その中での各主体の役割などを学ぶ科目として、全学教育センターが「ふくしフィールドワーク実践」を開講。「ふくしスポーツを核にした地域の関係づくり~子どもの異年齢間交流を通じて~」「一人の暮らしを皆で支える地域包括ケア」「いきいき暮らせるまちを育む地域デザイン」をテーマに、学部を横断した全学的・実践的教育が展開されている。

教室を出て地域と関わる
「地域連携教育」

スポーツ科学部楝でのスポーツフィールドワーク。

 重点的に取り組んでいるもう一つの連携教育が「地域連携教育」。日本福祉大学の考える地域連携教育とは、地域社会に関心を持ち、問題を認識し、その解決に向けて自らが主体的に取り組んでいける「市民性」を育むこと。地域連携教育が育む市民性と、学部教育が育む専門性を基礎とし、多職種連携教育によって広い視野と「つながる力」を身につけていくことが同学の目指す連携教育だ。
 例えば、社会福祉学部の学びは地域と切り離すことができないとの考えから、多彩な「地域志向カリキュラム」を展開する。1年次に実施する「総合演習(ふくしコミュニティプログラム)」では「地域を知る、調べる、地域と関わる、学習を深める、成果をまとめる」プロセスを体験。2年次の「フィールド実践演習」では知多半島のNPO等と連携して活動する「サービスラーニング型」や福祉分野に捉われず地域研究と課題解決のための企画立案・実践学習を行う「地域研究型」、保健医療機関など他の職種と連携したチームケアを体験学習する「多職種連携型」、全国の先進的福祉施設等で見学・研修する「エクスカーション型」を体験。4年次の「専門演習Ⅰ」「専門演習Ⅱ」ではゼミテーマに応じて地域をフィールドとした研究に取り組み、卒業研究を完成。加えて、4年間を通じたフィールド学習「地域マネジメント実践Ⅰ~Ⅲ」では、地域で活躍するNPO法人や住民組織を訪れ、地域での学びを積極的に行っている。こうしたカリキュラムを通じ、地域で生活する一人の住民として、自らの地域をより良くしていこうと働きかける力のある人材を養成し「ふくし・マイスター」に認定している。
 また、学生と地域の連携拠点(Cラボ)を展開し、新たな地域連携モデルを推進している。

HOT NEWS

保育・教育・心理のプロを目指す
「教育・心理学部」
 子ども発達学部の名称を変更し、2020年4月から「教育・心理学部」が始動する。新学部は「子ども発達学科」と「心理学科」の2学科で構成される。
 子ども発達学科には、すべての子どもへ臨機応変に専門性を駆使できる保育者を養成する「保育・幼児教育専修」と、学校教員を養成する「学校教育専修」がある。学校教育専修は、子どもや青年の発達を指導・支援・援助できる小・中学校(社会)の教員を養成する「学校教育コース」と、特別支援学校の教員・特別支援教育に精通した小学校教員を養成する「特別支援教育コース」に分かれる。児童福祉施設や小中学校などでの実習・インターンシップ、フィールドワークにより、現場で効果的に学ぶことができる。
 心理学科は、社会で活躍する「こころ」のプロフェッショナルを養成。心理学の基礎を学んだ上で、専門性を高められる「3ユニット制」(生きづらさを抱える人を支援する「臨床心理ユニット」、人の発達と生活に寄り添う「発達・福祉ユニット」、社会の中で心理の学びを活かす「応用・社会ユニット」)を採用。ユニットごとに履修モデルが示され、自分の興味や進路に応じて必要な科目を効率的に学ぶことが可能になる。

※2020年4月子ども発達学部から名称変更予定。
へきなん保育園でのフィールドワーク。

PROFILE

日本福祉大学

全国47都道府県から学生が集う「ふくしの総合大学」。日本で最初の福祉専門大学として1957年に設立。学部構成は8学部10学科。知多半島を中心に4つのキャンパスがあり、社会福祉学部を基幹として、医療・教育・スポーツなど暮らしのあらゆる領域へ福祉を広げる理念の下、改革に取り組んでいる。社会福祉士国家試験(2018年度)の新卒合格者数は、通学課程・通信教育課程ともに全国第1位。資格取得においても優れた実績を誇る。
https://www.n-fukushi.ac.jp/

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